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【マダミスとは?】TRPGとの違い・おすすめの名作を徹底解説|マーダーミステリー

【マダミスとは?】いま話題の「マーダーミステリー」遊び方や名作を徹底解説! マーダーミステリー

体験型推理ゲーム!巷で噂のマーダーミステリーを徹底解説!!

「マダミス」ってよく聞くけど、どういうものなの?

2019年頃から中国で大ブームを起こしているマーダーミステリー。

今回は、そんな人気急上昇中のマーダーミステリーについて、どんなゲームなのか、遊び方や諸注意、おすすめのシナリオ(作品)をご紹介していきます!

マーダーミステリーとは

マーダーミステリーとは、簡単にいうと「体験型の推理ゲーム」です。

とある架空の殺人事件の登場人物となって真犯人を突き止めたり、各々の目的を秘密裏に遂行するというものです。

マダミスと略されることが多く、時間やプレイ人数もさまざまで、オンラインでもオフラインでも遊ぶことができます。

最近では論理的に考える力や目標遂行のために主体的に行動する力、協調性など、社会人基礎力を学べるゲームとして注目されています!

参加者全員がそれぞれのキャラクター(第一発見者や探偵、真犯人など)になりきり、真犯人は自分が犯人として疑われないように振舞い、犯人役以外は主に事件の証拠/情報を集め、誰が犯人であるか推理します。

人狼ゲームに背景やキャラクター情報が肉付けされたようなイメージですね!!

中国で大流行

日本ではあまり聞き馴染みのないゲームかもしれませんが、お隣の国中国では『劇中殺』と呼ばれ、現在20代の若者を中心に大人気の娯楽となっています。

iiMedia Researchの調査によると、劇本殺はオフラインの娯楽ランキングのうち、映画鑑賞、スポーツに次いで第3位の人気を誇っています。

TRPGとマダミスの違い

類似のアナログゲームにTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)というものがあります。

TRPGは、プレイヤーが作成したオリジナルキャラクターになりきり、紙や鉛筆、サイコロなどを使いながら会話ベースで物語が進んでいくアナログゲームです。

TRPGとマーダーミステリー、どちらも”物語の登場キャラクターになりきって物語を紡ぐ”ゲームですが、以下の表のようにいくつか違いがあります。

マーダーミステリーTRPG
基本のゲームシステム証拠や聞き込み情報を基に推理して犯人役の人を当てる
(犯人役は逃げ切る)
他のプレイヤーと協力しつつ、時にサイコロの出目によって物語がどう転ぶか天命に任せながら物語を紡ぐ
シナリオ推理推理/戦闘/恋愛/ホラーなど多様
キャラクターシナリオ製作者が用意プレイヤーが作成

マーダーミステリーとTRPGでは、大きく分けて基本のゲームシステム、シナリオ、キャラクターにあります。

まずは、基本のゲームシステムについてです。マーダーミステリーは証拠品を集めながら、他のプレイヤーとの話し合い、交渉、議論などで得た情報を基に推理して事件の真相を暴きます。(犯人役は真相を当てられることなく逃げ切ることが目的です)

一方、TRPGは基本的には他のプレイヤーたちと協力して自由に探索、行動、会話をし、時折キャラクターが行ったアクションに対してサイコロの出目によってどのような結果になったのかを運に任せながら物語を創り上げていきます。

また、マーダーミステリーのシナリオは基本的には物語のはじめに殺人事件が起こり、その事件の真相を推理する”ミステリー”になりますが、TRPGはミステリーに関わらず、戦闘シナリオ、恋愛シナリオ、ホラーシナリオなど、多岐に渡ります。

キャラクターについても違いがあります。マーダーミステリーではシナリオ製作者が用意したキャラクターをプレイヤーが演じる形になりますが、TRPGではプレイヤーが作成してプレイヤーが演じる形になります。

ほかにも、マーダーミステリーは「事件の真相を暴く」「真犯人として拘束されない」など、キャラクターごとに明確な目標が設けられていますが、TRPGのキャラクターには基本的に明確な目標はないという点でも違いがあります。

マーダーミステリーの魅力

数年前より日本でも少しずつ広がりつつあるマダミスですが、一体どのようなところに面白さ、楽しさがあるのでしょうか?

iiMedia Researchの市場分析結果をヒントに、わたし自身の意見を絡めてご紹介していきます。

推理が楽しい

まず、シンプルに推理すること自体が楽しいんですよ。

証拠や情報を集めて、それを根拠に自分のロジックを組み立てていく、、、

推理小説やサスペンスドラマだいすき人間にはたまらないゲームですね!

自分ではない自分を体験できる

マダミスに登場するキャラクターには、多様な職業、年齢、性別があり、さまざまな役割を担っています。

自分とは異なる人格になりきってゲームに参加するため、普段とは違う人生を少しだけ体験することができます

この点についてはTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)と同じですね。

自然な形でコミュニケーションができる

物語の登場人物を通して人と会話するため、自然な形で人とコミュニケーションをすることができます。

極端な話、初対面の人同士でも遊べるゲームです。

普段何を話したらいいのかわからない方や、話題がなくて喋るのが苦手な方でも関係なく、コミュニケーションがとれるかと思います。

友人と集まる目的になる

友人と久々に会いたいけど誘う口実に悩んだり、遠距離でなかなか遊べなかったりしていませんか?

その際に、マダミスを提案してみてはいかがでしょうか。

オンライン/オフラインともに遊べるシナリオがたくさんあり、好きな人数、好きな時間で遊ぶことができます。

感想戦が楽しい

ゲームが終了した後、物語の真相が発表され、誰が何の役割を担っていたのかがオープンになります。

この感想戦がいちばん盛り上がります。

「あのときに実はこう思っていた」
「自身にはこのような背景があって、、、」

といったように隠されていた事実が次々と明らかになり、数多く潜んでいた『モヤモヤ』が晴れたときの快感はひとしおです。

この面白さが止められねえ!止まらねえ!です。

こんな人におすすめ!!

わたしが考える「こんな人が好きなんじゃないかな?」という特徴について、ご紹介していきます。

推理小説やアニメが好き

推理小説やアニメでミステリーを体験することがあっても、客観的に物語を眺める形になりますよね。

でもマダミスは物語の登場人物の立場で物事を考える為、世界観に没入し、主観的に物語に参加するため、また違ったミステリーの面白さを体感できます。

名探偵コ○ンや金田○少年の事件簿が好きな方や、東野圭吾さんや赤川次郎さんの作品のような推理小説が好きな方にはぜひおすすめしたいゲームです。

推理/考察が好き

物事を推理したり、何かを考察したりするのが好きな人にも楽しめると思います。

 
 

これがこの場所にあるということは、この人がおかしい

 
 

Aさんが○○と言っていたけど、
証拠を見るとAさんの証言は食い違っているかも、、、

といったように、演繹的に考えることが苦でない方は、きっとマダミスを好きになることでしょう!

ブラフ系/正体隠匿系ゲームが好き

人狼やインサイダーゲームなどの、騙し合いを楽しむゲームが好きな方にもおすすめです。

正体を隠したいのは必ずしも犯人役だけではありません

すべての登場人物にはそれぞれ多様な背景があり、皆には隠しておきたい秘密を持っています。

誰を信じ、誰に疑いを向けるのか、、、心理的な駆け引きも楽しめるのがマダミスなので、ぜひ一度遊んでみてほしいです。

マーダーミステリーの遊び方/ルール

それでは、マーダーミステリーの基本的な遊び方・ルールについてご説明していきましょう。

基本的なゲームの流れは、以下の通りです。

ゲームの流れ
  1. ルールの確認
  2. オープニング
  3. 担当キャラクターの決定
  4. キャラクター設定書読み込み
  5. キャラクターの自己紹介
  6. 調査
  7. 密談
  8. 議論
  9. 推理
  10. 投票
  11. エンディング

マーダーミステリーはプレイする作品(シナリオ)によってゲームの流れやルールに少しずつ違いがあります。

ここでは一般的なゲームの流れに沿って遊び方を説明していきます。

ルールの確認

ゲーム開始時に、まず参加者全員でルールの確認を行います。

先述の通り、マーダーミステリーは作品によってゲームの流れや細かなルールが異なります。

事前にルールを確認し、参加者全員で認識の齟齬がないようしっかりとすり合わせておきましょう!

オープニング

ルールの確認が一通り完了したら、これからはじまる物語(ゲーム)の背景を読み上げます。

物語の舞台となる世界観や、事件の概要(誰がいつどのように殺されたのか)について、全員で共有します。

担当キャラクターの決定

物語の背景を読み上げたら、いよいよ担当キャラクターの選択です。

自分がやりたい!ロールプレイしたい!と思うキャラクター(物語の登場人物)を1人選びます。

キャラクターを選んだ瞬間から、そのキャラクターは”あなた”になります!

犯人であってもそうでなくても、物語の登場人物になりきって全力でゲームを楽しんでくださいね◎

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参考画像:優しい死神の席

キャラクター設定書読み込み

キャラクター決定後、各自配布されたキャラクター設定書(ハンドアウト)を読み込みます。

設定書にはキャラクターの目標や行動指針、事件発生までの行動、他の登場人物との交友関係などが書かれています。

また、難易度の高いシナリオの場合、そのキャラクターにしか適用されないルールが記載されている場合もあります。

そして、自身のキャラクターが犯人だった場合は、だいたい一行目に「あなたは犯人です」と書かれている場合が多く、焦ります。笑

キャラクター設定書を読み込む際は、ゲームが終了するまで、いかなる場合でも他人にキャラクター設定書を見せてはいけません!声に出すなどの読み上げも厳禁です。

しっかり黙読で目を通し、自分の中に物語のキャラクターをインストールしていきましょう。

キャラクターハンドアウト
参考画像:八月のタイムマシン

キャラクターの自己紹介

キャラクター設定書の読み込みが終わったら、全員の自己紹介をしていきます。自己紹介の方法も作品によって様々です。

読み合わせ用の台本が用意されている場合や、公開情報をもとにフリースタイルで回していく場合もあります。

フリースタイルで自己紹介を行う場合、「犯人役の~」など、非公開情報をつい言ってしまわないよう気を付けましょう。笑

調査

全員の自己紹介を終えると、事件の調査が始まります。

遺体の状況や証拠品、聞き込み情報などをひたすら集めていきます。

犯人の場合も然り。自分の犯行がバレないように自分が殺めた証拠を手中に収めていきます。

自分の目標や行動指針に基づき、各々の”調査”をしていきましょう。

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参考画像:シロナガス島への帰還 異聞 ~豪華列車シロナガスエクスプレス

密談

密談はプレイヤー(キャラクター)同士が少人数で秘密裏に情報共有をする場合に行います。

任意のプレイヤー同士で協力を要請しあったり、結託したり、交渉したり、、、目的はさまざまです。

ただし、密談はいつでも行って良いわけではありません。

調査フェイズと並行して行うなど、作品ごとのルールとして指定された時間に行います。

議論

証拠や情報を集めたら、全体での話し合いを行います。

各自調査結果の報告や、全員のアリバイ確認など、情報を整理しながら真相究明に向けて議論します。

議論や密談、調査は一度だけでなく、複数回実施される場合がほとんどです。

推理

これまでの調査や議論の結果をもとに、自分の考えを1人ずつ発表するフェイズです。

誰が犯人だと思うのか、その理由・根拠を述べます。

投票

事件の真犯人は誰か、投票を行います。

基本的には多数決で最多票を獲得した人(キャラクター)が”拘束”されます。

同票になった場合、誰も拘束されないという迷宮入りエンドになることも、、、?

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参考画像:キルタイム・キラーズ 絶泉館の殺人

エンディング

犯人を拘束したら、物語の結末を迎えます。

エンディングブックを読み上げ、事件の真相を全体で共有します。

拘束された犯人や、各キャラクターごとの投票先、目標を達成しているかどうかなどによりエンディングが分岐することもあります。

これまでの自分たちの行動が結末に影響を及ぼすところも、マーダーミステリーの面白さのひとつですね!

最後は各キャラクターの得点計算を行い、最も高得点を獲得した人が勝利になりますが、最も物語を楽しんだ人が優勝です◎

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参考画像:週末の殺人鬼

マーダーミステリーを遊ぶ際の注意点

続いては、マダミスを120%楽しむための注意点を解説していきます。物語をより楽しんでいただくためのルールです!

わたしが実際にマダミスを遊ぶときに、下記を注意点として参加してくださった皆さんにいつもお伝えします。

ネタバレNG

マーダーミステリーは一度シナリオと犯人を知ってしまうと、そのシナリオにプレイヤーとして参加することができなくなってしまいます。

そのため、ネタバレには非常にシビアなゲームであると言えます。

ネタバレ後にプレイヤーとしてゲームに参加するのは難しいですが、ゲームの進行役となるGM(ゲームマスター)やKP(キーパー)として参加することはできるので、主観と客観の異なる視点で物語を楽しむことができるという面白さも兼ね備えていますよね。

メタ推理/メタ発言は避ける

ゲーム開始前にそれぞれのプレイヤーにキャラクター設定書(ハンドアウト)が配布されます。

この設定書にキャラクターの背景や記憶、持ち物、アリバイなどが書かれているのですが、プレイヤー同士の話し合いや議論をする際、

「資料に書いてある」
「説明書にそんな描写はなかった」

などと発言してしまうと、せっかくの世界観を壊してしまいかねません。

「この人が犯人だと単純すぎて逆に白い」
「この証拠はミスリードっぽい」

などのようなストーリー上根拠のない発言も相応しくないかなと思います。

あくまでこの物語の登場人物として、振舞っていただけるとより楽しめるでしょう!

キャラクター設定書や各種資料をそのまま読み上げることは原則NG

こちらもメタ推理/メタ発言につながるため、避けた方が好ましいです。

設定書や各種資料の内容を途中で忘れてしまうことも多々あるかと思います。

そのときは、覚えていないと伝えたり、「思い出すからちょっと待ってて」と伝えて資料を確認して自分の言葉で相手に伝えるように心がけるとより良い演技ができると思います。

世界観を楽しむ心

何よりも重要なこと、必ず持っておいて欲しいもの、、、それは世界観を楽しむ心です。

勝敗にこだわるよりも、参加した人たちだけの物語を作り上げてくださいね。

名作!おすすめのマダミスシナリオ

マダミスのシナリオってたくさんあるので、どれを遊んだらいいのか迷いますよね。

ここから、わたしが実際に遊んだ中でおすすめのシナリオをいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

マーダーミステリーエントリーガイドBOX

4人専用シナリオと書籍が同梱された「マーダーミステリーエントリーガイドBOX」はまさに初心者のためのセット!

70分と比較的短時間でプレイすることができ、ルールがわかりやすくシンプルで、初心者にやさしいシナリオです◎

王道マダミス

初めてマダミスを遊ぶ方におすすめのシナリオは、グループSNE×cosaicより発売されている「死体と温泉」というシナリオです!

プレイ時間は60分、4人~5人で手軽に遊べるシナリオで、王道ミステリーになります。

2人で遊べるマダミス

マダミスをプレイするには、指定された人数を集める必要がありますが、人数が多ければ多いほど日程を調整したり場所を確保したりするのって大変ですよね、、、

そこでおすすめしたいのが「金田一少年の事件簿 宝石盗難殺人事件」です!

こちらのシナリオは2人で遊ぶことができ、チュートリアルシナリオ付きなので、マダミスの遊び方をしっかり理解した上で本編を遊ぶことができます。

アニメを知らなくても十分に楽しめるので、マダミスの導入としてぴったりの名作です◎

犯人役不在!?完全協力型マダミス

マーダーミステリーは基本的に犯人役が最低1人以上いますが、初めて遊ぶ際に犯人役にはなりたくない、、、このような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そんなあなたにおすすめしたいのが、「卓上探偵団シリーズ」という完全協力型のマーダーミステリーです!

プレイヤー全員が”名探偵”になり物語に介入することで、犯人役を設けないミステリーになっています◎

名作を多く手掛けるグループSNEのシリーズで、マーダーミステリーのゲームシステムでプレイすることができます!

人数別!おすすめマダミス

当ブログでは、プレイ人数別におすすめのシナリオをご紹介しています!

わたしが実際に遊んで面白かった名作ばかりですので、ぜひ下記よりチェックしてみてください◎

人気のマダミスシリーズ一覧

人気のマダミスシリーズにどのようなものがあるのか、下記にまとめています!

ぜひ以下の記事からチェックしてみてください◎

その他おすすめのマダミス作品

わたしがプレイしたマダミスについて、レビュー記事を随時更新しています!

よろしければ下記をご確認頂ければ幸いです◎

【マダミスレビュー】「死に浸かるワイナリー」遊んでみたよ(ネタバレなし)
【マダミスレビュー】「金田一少年の事件簿 夢見島殺人事件」遊んでみたよ(ネタバレなし)
【マダミスレビュー】「妙言庵殺人事件」遊んでみたよ(ネタバレなし)

特に初心者向けにおすすめしたいシナリオについては、以下の記事にまとめているのでよかったらチェックしてみてください!

マダミス用語集

ゲームをプレイするにあたって、マーダーミステリー特有の用語がいくつかあります。

下記記事にて用語の解説をしていますので、わからない単語が出てきた際の参考にしてくださいね。

まとめ

今回は、「マーダーミステリーとはどんなゲーム?」についてご紹介しました。

1つのシナリオは一度しか体験することができませんが、シナリオの数は山ほどあるため、何度でも飽きずに遊べる最高のゲームだと思っています!

場所や人数を選ばず、知らない人同士でも遊ぶことができるので、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか!?

本ブログでは、わたしが実際に遊んだおすすめのマダミスをはじめ、謎解き・推理ゲームを多数ご紹介しています!

ぜひ下記からチェックしてみてください◎

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