あなたたちは魔法学園の生徒です――
卒業課題はミステリー!?RPGのようなマダミス666シリーズシナリオ!!
「廃城の錬金術師」ってどんなマダミスなの?
今回はパッケージ型マーダーミステリー「廃城の錬金術師」について、ネタバレなしでレビューしていきます!
本作のあらすじや遊び方、プレイ感想や個人的な評価についてご紹介していますので、これから遊ぶ予定の方は参考にしてみてくださいね。
『廃城の錬金術師』ってどんなマダミス?
商品名 | 廃城の錬金術師 |
プレイ人数 | 6人(GM不要) |
プレイ時間 | 180分 |
対象年齢 | 15歳~ |
ジャンル | マーダーミステリー |
発売時期 | 2022年6月30日 |
デザイナー | 秋口ぎぐる/青木甲羅仲 |
サイズ | 27 x 19 x 3 cm |
版元 | グループSNE/cosaic・Studio OZON |
「廃城の錬金術師」は、マダミス666シリーズのシナリオのひとつで、GMなし・オフラインでファンタジーの世界観を楽しめるシナリオです!
この作品は、突如現れた館やその近辺を探索して証拠を集めながら、まっさらな白地図を自分たちの手で描いていくシステムになっています。
MYSTERY PARTY IN THE BOXシリーズの中では異色の斬新なゲームシステムです◎
また、マダミス666とは、6人の同じキャラクターを用いて、異なる世界観・物語の作品シリーズになります。(『マスターソーサラーズ!!!!!!』など)
同シリーズ内の別シナリオを通過した後、同名キャラクターの別の人生を歩むことができ、プレイすればするほど面白いシリーズです。
『廃城の錬金術師』のあらすじ
物語の舞台は「ヒト族」が滅びた後の、半獣たちが暮らす世界です。
あなたたちは「魔法学園」に通う少年少女となり、卒業課題を行うためにとある遺跡を訪れます。
しかし、一夜を明かすと失踪してしまった指導教官、そして突如目の前に聳え立つ謎の居館――
これは事件でしょうか?それとも卒業課題のための予定調和、、、?
マーダーミステリーなのに、誰かの死と直面しないまま始まるストーリーです。
『廃城の錬金術師』の登場人物
今回のプレイヤーキャラクターとなる「魔法学園」の仲良し同級生たちをご紹介します!
ネロ(女性/猫の半獣)
熱血で活発なタイプな生徒会長
- 特待生として高等部から入学
- 祖父は王宮に仕える偉大な魔法使い
- ハウと幼馴染
- メルルと寮が同室
ハウ(男性/狼の半獣)
不愛想で口数が少ない生徒会書記
- 冷静沈着
- 魔法の成績は学年トップ
- 運動神経が良い
- ネロと幼馴染
メルル(女性/羊の半獣)
おっとりとした生徒会会計
- 優しい笑顔をみんなに振りまいている
- 眠ることがだいすき
- 寮はネロと同室
アド(男性/鳥の半獣)
温和な生徒会副会長
- 常識人
- 会長(ネロ)の勢いだけの計画を裏で調整する苦労人
- 滑空はできるが飛翔はできない
ロン(男性/竜人)
名家出身の不良
- しばしば暴力沙汰を起こす
- 竜人というだけで差別されていた過去をもつ
- 学園では平等に扱われるため感謝している
エコン(女性/狐の半獣)
無口で神秘的な転入生
- 常に仮面をつけている
- 異国の出身
- 学園には3年の中頃に転入
ゲームのルール
「廃城の錬金術師」の大まかなゲーム進行は下記の通りです。
- オープニングフェイズ
- 第1調査フェイズ
- 第1密談フェイズ
- 第2調査フェイズ
- 第2密談フェイズ
- 第3調査フェイズ
- 投票フェイズ
- アクションフェイズ
- エンディングフェイズ
「廃城の錬金術師」のゲームのルールは、「MYSTERY PARTY IN THE BOX」シリーズの他のマダミスとは大きく異なります。
このシナリオの最大特徴は、まっさらな地図に探索情報を書き込んでいくマッピングシステムにあります!!
何も書かれていない廃城の”白地図”に、プレイヤーたちが探索した場所がどのような構造だったのか、そして何があったのかなどを書き込んでいきます。
ファンタジーなのに、まるで自分たちが実際にそこで探索しているかのような、新鮮で臨場感たっぷりのマダミスでした◎
オープニングフェイズ
オープニングフェイズでは、下記を実施します。
- 「廃城の錬金術師」について、物語の背景を読み上げる
- 各キャラクターの担当決めと登場人物になりきった自己紹介
- ルールブックを基にゲームフィールドをセッティング
- 各種カードやトークンの扱い方や”嘘”の可否などのルールを参加者全員で確認
第1調査フェイズ
第1調査フェイズでは、事件の調査や各々の目的を遂行するため、下記の順に調査を進めていきます。
- 参加者全員の中からリーダーを決める
- リーダーがメンバーの探索希望箇所をヒアリング
- ヒアリング結果をもとにリーダーが独断で各キャラクターの探索場所を割り振る
- 各探索者たちはチームごとに分かれて調査を行う
- 調査を行った後、調査結果を全員で共有する
上記5つの手順を第1フェイズ内で3回繰り返します。
第1密談フェイズ
第1調査フェイズ終了後、全員でテーブルを囲って着席し、リーダーから順番に登場キャラクターの荷物から好きなカードを引いていきます。
全員2枚ずつカードを引いたら、下記を2回繰り返します。
- マンツーマンで密談したい人をリーダーから時計回りで指定
- 指定した人と指定された人は密談
第2調査フェイズ
第1調査フェイズと同様に調査を行います。
第2密談フェイズ
第1密談フェイズと同様にカードを引き、密談を行います。
第3調査フェイズ
第1調査フェイズ、第2調査フェイズ同様、調査を進めていきます。
投票フェイズ
全員一斉に犯人だと思う人に指をさします。
最も得票数の多かった人が犯人として拘束されます。
※拘束された人はアクションフェイズで行動することができません。
アクションフェイズ
キャラクター固有のアクションをキャラクター設定書にある”行動順”に従い、実施します。
アクションを実施する際、参加者は以下について予め決めておきます。
- アクションの対象
- アクションの内容
エンディングフェイズ
「廃城の錬金術師」の結末を読み、各キャラクターの得点計算へを行います。
最も得点が高かった人が勝利!ですが、物語を最も楽しんだ人が優勝です◎笑
個人的評価と感想
それでは、わたしの独断と偏見による個人的な評価と感想をお話していきます!
わたしが「廃城の錬金術師」を遊んだときの条件は、下記の通りです。
評価
マッピングシステムが秀逸!魔法と異種族たちのファンタジー世界での冒険をはじめよう!!
ただひたすら証拠カードをゲットして参加者同士で疑い合うだけではなく、調査結果を”まっさらな地図”を埋めていく感じが良い意味でマダミスっぽくなくて素敵でした。
どちらかといえば推理要素よりもロールプレイの要素の方が強く、魔法学校のファンタジー世界にどっぷり浸かれるシナリオです。
ただ、ルールブックがややわかりづらく、難解だったのが残念、、、理解力に乏しく本当に申し訳ないのですが、条件や目的、準備しておくものを箇条書きや図解などして頂けるとありがたかったです、、、(日本語ってムズカシイ)
わたしの卓ではGMレスで行っていたのですが、参加者全員理系脳で結論ファーストで頼む!というタイプだったこともあり、ルールを理解するのに30分以上かかってしまいました。
難易度
難易度は『普通』~『やや高め』です。
キャラクターの設定書は情報量が『多め』で、頭の中に落とし込むが大変でした。
わたしは鳥頭なので3割も頭に入っていませんでしたが、ロールプレイは楽しくできました◎
また、推理自体は、キャラクターの立場によっては不利かもしれません。
あくまでわたしがプレイ後に証拠カードの内容を確認した感覚ですが、立ち回りが難しいかもしれません、、、
感想
マーダーミステリーには珍しい平和(?)な滑り出しで、ふわっとした印象ですが、やはり最後のみんなの秘密を明かす際には盛り上がります。
キャラクターの表の顔と裏の顔、そして関係性が面白い物語でした。
あとは、これはわたしの卓だけだと思いますが、ゲーム序盤でゆゆゆ。が大きなミスをしてしまい、探索が半分できなかったため、消化不良になってしまいました。ごめんなさい
今後遊ぶ予定のみなさんは、すみずみまで見落としのないよう、十分ご注意くださいませ。そんなヘマをするのはわたしだけだと思いますが、、、汗
まとめ
今回はファンタジーな世界を楽しめるマーダーミステリー「廃城の錬金術師」についてレビューしました。
マダミスでもファンタジーの世界を冒険したい!という方におすすめしたい、楽しいシステムのシナリオでした。
本ブログでは、他にも人数別に面白いシナリオをご紹介しています。
もしよろしれければ下記からチェックしてみてくださいね◎
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