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【協力型マダミスレビュー】死に過ぎた男|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【協力型マダミスレビュー】死に過ぎた男|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

何度も死んだ男!?卓上探偵団の第4弾!
謎多き事件に名探偵が挑むマーダーミステリー!!

本記事は、協力型ミステリーゲーム『死に過ぎた男』のレビュー記事です!

本作品のあらすじや遊び方・ルール、登場キャラクター、実際にプレイした評価・ネタバレなしの感想について綴ります。いま本作が気になっているあなたの参考になれば幸いです◎

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

プレイ人数1~4人(GM不要)
プレイ時間120分
プレイ環境オフライン
対象年齢15歳~
ジャンル協力ミステリーゲーム
発売時期‎2023/10/20
デザイナー川人忠明
サイズ16 x 11 x 3 cm
版元グループSNE

死に過ぎた男』は、グループSNEの卓上探偵団シリーズ第四弾で、プレイヤーが全員探偵役を演じ協力して推理するマーダーミステリーです。

謎めいた事件の真相(犯人、動機、場所、時刻、方法)について正答することで、高得点獲得を目指します。

卓上探偵団シリーズの特徴は、プレイヤー全員が探偵役、つまり犯人役を設定しない点で、プレイヤー同士の騙し合いのない完全協力型のミステリーゲームになります。

ゲームの性質上、5人以上でもプレイすることが可能です。(ただし、人数が多くなるほど自分のペースで推理をすることが難しくなるため、推奨人数で遊ぶことをおすすめします。)

あらすじ

10月31日、ハロウィンで賑わう渋谷の夜、奇妙な事件が発生しました。

トラックに積まれたエジプト様式の人型棺の中から、ドラキュラに仮装した男の死体が見つかったのです。

遺体は凍りついており、いくつもの宝飾品や本物のミイラと一緒に棺に押し込められていました。

さらに他にも、首を絞められた痕や銃で撃たれた痕など、多数の痕跡が見つかります。

この奇妙な死体の謎を解明すべく、卓上探偵団が招集されたのでした。

登場人物紹介

本事件の被害者、および事件に深くかかわっていると見られる3名の容疑者をご紹介しましょう。

被害者:無名坂

【協力型マダミスレビュー】「死に過ぎた男」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 古物ブローカー
  • トラックの中に積まれた棺から発見
  • ドラキュラの仮装を身に纏っている
  • 身体に多数の痕跡あり

容疑者1:一夜橋

【協力型マダミスレビュー】「死に過ぎた男」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 無名坂と契約のあった博物館のスタッフ
  • 事務を1人でこなしている
  • いまは仮装していないがかぼちゃのお化けのマスクを持っている

容疑者2:十叶

【協力型マダミスレビュー】「死に過ぎた男」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • レストランの店員
  • 無名坂と思われる男を階段から突き落としたと出頭
  • レストランのハロウィンイベントのためゾンビの仮装をしている

容疑者3:百舌家

【協力型マダミスレビュー】「死に過ぎた男」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • トラックの運転手
  • 運転するトラックに遺体入りの棺が積まれていた
  • 朝から深夜まで重労働で疲労がたまっている
  • 仮装はしていない

遊び方/ルール

ゲームの進行
  1. 導入
  2. 第1調査フェイズ
  3. 第2調査フェイズ
  4. 第3調査フェイズ
  5. 推理発表フェイズ
  6. エンディング
  7. 得点計算

本作品は、調査カードを1枚ずつ公開し、議論しながら協力して推理するミステリーゲームです。

会話や時間の制限はないので、自分たちのペースで話し合いながら協力して推理を進めていきましょう。

導入

ルールブックに従ってテーブルをセッティングします。

その後、以下のカードを公開し、内容を全員で共有します。

  • 「導入①~④」
  • 「被害者・無名坂」
  • 「無名坂の死体」
  • 「死体の発見状況」
  • 「容疑者・一夜橋」
  • 「容疑者・十叶」
  • 「容疑者・百舌家」

第1調査フェイズ

調査フェイズは、プレイヤー全員で共有し、一人ずつ調査チットを1個消費して「調査カード」を公開して事件の調査をするフェイズです。

調査フェイズの手順は、以下の通りです。

  • 調査チットの支払い(調査に必要な数だけチットの支払いを行う)
  • カードの公開(調査可能なカードを1枚公開する)

※公開に条件が設けられている調査カードもあります。公開条件を満たしているか、カードの裏面を確認しましょう。

1回の調査フェイズで配布される調査チットは合計12個です。プレイ人数に応じて下記の通り調査チットを配布します。

プレイ人数調査チット配布個数
1人12枚
2人6枚ずつ
3人4枚ずつ
4人3枚ずつ

推理フェイズまでに調査カードをすべて公開することができないことにご注意ください。

調査フェイズはゲーム中、合計3回行われ、ゲーム終了までに使用できる調査チットは最大36個になります。

公開するカードを選ぶときには、どのカードにどのような情報が記載されているかを予測しながら、必要な情報が書かれていそうなカードを慎重に選びましょう。

第2調査フェイズ

第2調査フェイズでは、以下を行います。

  • 「追加ストーリー①~⑤」の公開
  • 第2調査フェイズ用カードをテーブルに追加
  • 第1調査フェイズと同様に調査チット12枚分の調査実施

第3調査フェイズ

第3調査フェイズでは、以下を行います。

  • 「追加ストーリー⑥」の公開
  • 第3調査フェイズ用カードをテーブルに追加
  • 第1調査フェイズと同様に調査チット12枚分の調査実施

第3調査フェイズのみ、調査チットを12個消費せずに早めに切り上げてもOKです。

このフェイズに限り、調査チットを12個使い切らなかった場合、”早期解決”となり、ゲーム終了時の得点計算時にボーナスポイントを獲得することができます。

ただし、推理に正答できなかった場合は、その分得点が下がってしまう可能性もあるため注意が必要です。

推理発表フェイズ

すべての推理を終えたら、回答シートに事件の真相(犯人/動機/時刻/場所/方法)を記入しましょう。

  • 方法(HOW):被害者はどんな方法で死んだのか?
  • 時刻(WHEN):被害者はいつ死んだのか?
  • 場所(WHERE):被害者はどこで死んだのか?
  • 犯人(WHO):被害者は誰に殺されたのか?(共犯がいる場合はその全員の名前を記入)
  • 動機(WHY):犯人はなぜ殺したのか?

その他、ボーナスポイントが獲得できる質問もあります。上記の4W1H以外の情報もしっかり調査しましょう。

エンディング

エンディングブックを読み上げます。

推理発表フェイズで回答した内容により、エンディングが変わります。慎重に回答しましょう。

得点計算

回答シートの質問ごとに得点が割り振られています。事件の真相やボーナスクエスチョンにすべて正解したら20点です!(早期解決などにより追加でポイント獲得可能な場合もあります。)

回答シートに記入した答えによりエンディングが分岐するため、しっかり推理して100%正答を目指しましょう◎

また、得点に応じて下記の通り称号がもらえます!ぜひ名探偵を目指してみてください!!

  • 5点以下 :Bad detective(へっぽこ探偵)
  • 6~9点  :Detective(探偵)
  • 10~13点:Dog-nosed(犬の鼻)
  • 14~18点:Hawk-eyed(鷹の目)
  • 19~23点:Clairvoyant(千里眼)
  • 24点以上:Master detective(名探偵)

評価と感想

わたしが本作をプレイしたときの条件は、下記の通りです。

参加人数  :1名
プレイ時間:約3時間
得点称号  :Hawk-eyed(鷹の目)

評価

難易度高め!ルールブックや推理の導線・解説が丁寧に描かれたストーリー!!

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆☆☆⭐⭐⭐☆☆⭐⭐☆☆☆

第1弾『真紅のアンティーク』、第2弾『グランドホテルでデュエットを』の頃と比べて、今作は一段と難易度が高く、調査情報を紙に書き出して整理しないと混乱するほどの情報量と構造を持っています。

まさに、ゲームデザイナーの掌の上で踊らされるような体験でした。笑

とはいえ、ルールブックやエンディングブックに至るまでの説明は非常に丁寧で、ゲーム中に「これはどうすれば?」といったメタ的な迷いが生じることはほとんどありません。

推理の導線も明確に示されており、情報を紐解いていく過程には心地よい知的緊張感がありました。

プレイ中の会話や時間制限がなく、調査カードもすべてオープンで確認できる仕様になっているため、じっくりと手がかりを拾っていくことが可能です。

推理の部分では引っ掛かりがあるところがあるかもしれませんが、それでもなお事件の全貌を明らかにするには高い読解力と論理力が求められます。

また、本作は犯人役がプレイヤーの中に存在しない協力型スタイルのため、疑心暗鬼や騙し合いによるギスギス感はなく、全員でひとつの謎に挑む一体感が魅力です。

「嘘をつくのは苦手だけど、推理ゲームは大好き」という人にとって、この安心感の中で高度な推理を楽しめる設計は大きな魅力といえるでしょう。

シリーズのファンはもちろん、情報を丁寧に精査しながらじっくり遊びたい派の推理好きにも、自信を持っておすすめできる一作です。

難易度

難易度は「やややさしめ」です。

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

ルール自体には複雑な部分はあまりないのですが、推理難易度は高めなので、高難易度の事件にチャレンジしたい方におすすめの作品です。

感想

歯ごたえ抜群!ひとりプレイでも没入感たっぷりな推理体験◎

卓上探偵団シリーズ第4弾、今回はなんと一人でプレイしてみました!

容疑者の証言と証拠をもとに、時系列や足取りを整理しながら、真相に迫っていく工程はまさに知的格闘。笑

自信満々で回答シートに記入し、いざ答え合わせへ——。

その結果、動機こそ外したものの、ほかは見事に正解!、、、と思いきや、エンディングを見て衝撃。自分の推理とはまるで違う真相が待っていて、思わず笑ってしまいましたw

でも、それも含めて楽しいのがこのシリーズの醍醐味。偶然も味方につけて、気づけば「Hawk-eyed(鷹の目)」の称号をゲットするというミラクルまで!笑

情報の整理が複雑で、推理のしがいがたっぷり。気づけば3時間、集中しすぎて時間が溶けていました。

一人でもじっくり楽しめる、満足度高めのミステリー。本格的な推理がしたい人には、ぜひ挑戦してほしい作品です!

まとめ

今回は協力型パッケージマーダーミステリー『死に過ぎた男』についてレビューしました。

これまでのシリーズと比べて難易度高めで、複雑怪奇な事件の真相に夢中になる卓上探偵団シリーズの4作目でした。

当ブログでは、パッケージ型マダミスを中心に、ミステリーゲームについて多数のレビュー記事やまとめ記事を発信しています。

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