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【マダミスレビュー】リング×リング(RING×RING)|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【マダミスレビュー】リング×リング(RING×RING)|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

“マスク”を被り”コメディ”を纏うストーリー!?
5PLのプロレスマーダーミステリー!!

本記事ではプロレスマーダーミステリー『リング×リング(RING×RING)』について、レビューします。

作品のあらすじや遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしの感想や評価についてもご紹介します。今後遊ぶ予定のあなたも、プレイ済みのあなたも、参考になれば幸いです。

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

【マダミスレビュー】リング×リング(RING×RING)|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし
引用:https://booth.pm/ja/items/2025934
プレイ人数5人(GM不要)
プレイ時間60分
プレイ環境オフライン/オンライン
対象年齢15歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期2020/11/17
デザイナーぺよん潤
サイズ24 x 17.5 x 3.5 cm
版元合同会社ロストプロダクトエンターテイメント

リング×リング』は、5万人の観客の前で起こった前代未聞の殺人事件を解明するプロレスをテーマにしたマーダーミステリーです。

GMなしでプレイ可能で、オンラインで楽しめるダウンロード版、オフラインで遊べるパッケージ版があります。

※ダウンロード版とパッケージ版で内容に若干の違いがあるようです。本記事ではパッケージ版の内容をベースにご紹介します。

あらすじ

いま、最強プロレスの初代チャンピオンが決まろうとしている――。

正統派レジェンドレスラー”マッスル多田”の対戦相手は、悪の帝王”アイアンマスク”だ。

会場にいる約5万人の観客が、これから始まる世紀の決戦を見守っている。

まずはマッスル多田が入場すると、いつも通りの圧巻のパフォーマンスを披露し、会場のボルテージは最高潮に達する。

そして、いよいよアイアンマスクの登場曲がかかる。

会場の誰もがいつものように登場する悪の帝王の姿を想像したが、姿を現すことのないまま突然照明が落とされる。

音楽だけがいつも通りを奏でる中、暗闇の中で何があったのかと客席がざわつき始めた。

その瞬間、リングから悲鳴が響き渡る。

音楽が止まり、明転してリングの中央に目をやると、そこにはマッスル多田が横たわり、胸から鮮血が流れていた。

リングの上にいたのは4人のアイアンマスクとレフェリーのみ。

5万人の観客が目にする中で、一体何が起きてしまったのだろうか!?

登場人物紹介

本作品に登場する主な5名のキャラクターたちをご紹介します。

アイアンマスク①

ナイフを掲げ、顔を血まみれにしてリングの中央に立っていた、、、

アイアンマスク②

左腕から血を流し、リングに立っていた、、、

アイアンマスク③

腕を血まみれにして、リングに立っていた、、、

アイアンマスク④

右足から血を流し、リングにうずくまっていた、、、

レフェリー

太ももから血を流し、服を血まみれにしてリングにうずくまっていた、、、

遊び方/ルール

ゲームの流れ
  1. 配役決め
  2. シナリオ読み(2~3分)
  3. 議論:1st Round(15分)
  4. 議論:2nd Round(15分)
  5. 議論:3rd Round(15分)
  6. 犯人特定投票
  7. 解説・採点

本作品は、15分3ラウンド制の議論を経て真犯人を特定するシナリオです。

基本的にはカードを選んで獲得するなどの”調査”はなく、会話ベースでゲームが進んでいきます。

本シナリオでは、密談はありません。全体議論のみですので、別途密談用の部屋などは不要です。

それでは、ゲームの流れについて、後述にてもう少しだけ詳細を解説します。

※わたしはパッケージ版をプレイしたため、本記事の内容はパッケージ版からのご紹介になります。

配役決め

各プレイヤー担当するキャラクターを適当な方法で決め、担当キャラクターの名前が書かれたシナリオを各自1部ずつ受け取ります。

シナリオ読み

各自シナリオを黙読します。シナリオの中”STOP”と書かれたところまで読み進めます。

“STOP”以降は指定されたタイミング以降に読み進めましょう。

シナリオには他の人に知られてはいけない各人物の目標や行動内容が書かれているため、他のプレイヤーに見せることのないようご注意ください。

議論:1st Round(15分)

15分間の全体議論を行います。

各自シナリオの証拠と目的を確認しながら、それらの情報を基に議論を行いましょう。

議論:2nd Round(15分)

1st Roundと同様に全体議論を行います。

議論:3rd Round(15分)

1st Round、2nd Roundと同様に全体議論を行います。

犯人特定投票

最終ラウンドの議論終了後、各キャラクターのシナリオに従い最も事件の犯人として疑わしい人物への投票を行います。

最多票を集めたキャラクターは犯人として警察に突き出されることになります。

解説・採点

「進行と解説」を開き、事件の真相と解説を読み上げ、各キャラクターの目的と達成の有無を確認し、採点を行います。

最もポイントが高かったプレイヤーはすごい!褒め称えてあげましょう。

マダミスでの最重要事項は”みんなで物語をつくること”です。

全員が協力して気持ちよく遊べるよう努め、最後に健闘を称え合い、感想戦で盛り上がることを目指しましょう◎

評価と感想

わたしがこのシナリオを遊んだときの条件は、以下の通りです。

参加人数  :5名(全員5シナリオ以上通過済みのマダミス経験者)
プレイ時間 :約1時間30分(感想戦込み)
GM有無   :無
担当キャラ :レフェリー

評価

ロールプレイに全振り!?笑って楽しむストーリープレイングのようなマダミス!!

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐☆☆☆⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐☆☆☆⭐⭐☆☆☆

本作品は、いわゆる「ミステリーを解く」ことよりも「物語を一緒に演じて盛り上がる」ことに重点が置かれたシナリオです。

コメディ調の雰囲気が漂い、キャラクターを演じながら物語を紡ぐ感覚が強く味わえるため、普段のマーダーミステリーとはまた違った体験が楽しめます。

シナリオ構成は非常にシンプルで、ルールも分かりやすいため、GM不要でスムーズに進行可能です。

初心者でも気後れせずに参加でき、むしろ演じる楽しさを存分に味わえると思います◎

各キャラクターはどれも個性が立っており、自然とロールプレイに引き込まれていく魅力があります。

一方で推理要素については、やや「?」が残る点も見受けられます。

しかし、それを補って余りあるのが、短時間で繰り広げられるコミカルな掛け合いと、舞台設定であるプロレスの世界観です。

重厚な謎解きを求めるよりも、キャラクター同士のやり取りを楽しむ「ストーリープレイング」として臨むことで、この作品の真価が発揮されます。

「笑って盛り上がれるショートシナリオ」としての完成度が高く、軽快なロールプレイを味わいたいあなたにぴったりの一作です。

難易度

難易度は『やさしめ』です。

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

キャラクターのシナリオのテキスト量としては少なめの印象です。

また、場に出る情報についても、カードを調査するフェイズがなく会話ベースでゲームが進むため、少なめだと思います。

感想

血塗られたマスクが並ぶカオス、でもなぜか笑えてしまう不思議な作品。笑

リングの上に血塗られたアイアンマスクが4人並ぶ──。

想像すると本来は恐ろしい光景のはずなのに、なぜかちょっと面白くて笑ってしまいました。

パッケージの雰囲気や全体に漂うコメディ調のおかげで「シュールなカオス」として終始楽しめます。

実際にプロレスラーやレフェリーになった気分でロールプレイできるので、物語自体がとても楽しいです。

推理や緊張感というよりも、キャラクターを演じながら物語の一員になれるストーリー性が魅力的でした。

わたしたちの卓ではプレイ中に気づかなかったのですが、なんとパッケージの中箱の裏に「事件位置関係見取り図」が描かれていました。

ルールブックを流し読みしていたせいで完全に見落としてしまい、後から知ってびっくり。同卓の皆さん、ごめんなさい。

内容物一覧のところにさらっと書かれているので、準備のときは要注意です。

また、本作は「同じマスクを被った正体不明のキャラクターを演じる」という点が特徴的で、以前遊んだ『5人の銀行強盗』を思い出しました。

どちらもコミカルな雰囲気とマスクキャラを演じる面白さがあり、似た系統の楽しさを持っていると感じました。この独特の体験はクセになりそう。笑

コメディとロールプレイが好きなあなたに、一度プレイいただきたい作品です。

まとめ

今回はプロレスマーダーミステリー『リング×リング』についてレビューしました。

コメディの雰囲気とロールプレイを楽しめるストーリープレイングのような作品でした!

当ブログでは、わたしが実際に遊んでみて楽しかったおすすめのマダミス一覧など、主にマダミスを中心としたアナログゲームのあれこれを発信しています。

以下におすすめの記事をご紹介していますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!!

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