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【マダミスレビュー】地球より愛をこめて|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【マダミスレビュー】地球より愛をこめて|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

星の海、密室、そして揺らぐ真実——。
“帰還直前の宇宙船で暴かれるのは、誰の罪か。”

今回は、宇宙船内の密室殺人を舞台にしたマーダーミステリー『地球より愛をこめて』をレビューしていきます。

あらすじや遊び方、登場キャラクターの紹介に加えて、ネタバレなしでの感想・評価をまとめました。

購入を迷っている方や、どんな雰囲気の作品か知りたい方にも参考になる内容になっています。

本記事が、あなたのマダミス選びのヒントになれば幸いです◎

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

プレイ人数6-7人(GM不要)
プレイ時間200分
プレイ環境オフライン
対象年齢13歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期‎‎‎‎‎‎‎‎‎2024/08/03
デザイナー冬浮
箱サイズ
(長さ×幅×厚さ)
50.4 x 29.7 x 7.5 cm
版元ミステリアス・トレジャー

地球より愛をこめて』は、宇宙船内で起きた密室殺人に挑む、王道SFマーダーミステリーです。

地球帰還を目前に、仲間の死と新たな犠牲者――密室で殺された航海士の謎が、乗組員たちの疑念を揺らします。

「第2回新作マーダーミステリー大賞」受賞作をブラッシュアップした完成度の高さが魅力です!

あらすじ

はるか未来。無数の宇宙船が流星のように夜空を駆け、星の海を照らす時代。

長い航海の果てに、君たちはついに”地球”を目前にしていた。

その光景に、誰もが安堵の息を漏らす。

あまりにも遠く、過酷な旅路だった。

人類がどれだけ進歩しても、解決されない問題がある。

――食糧問題だ。

その打開のため、安定した食糧を確保できる惑星を探す任務に選ばれたのは9人の精鋭たち。

船長、副船長、操舵手、機関士、航海士、通信士、医者、作業員、学者――。

それぞれの分野で選び抜かれた、希望を背負う者たちだった。

彼らは記録を頼りに未知の宇宙を進み、幾多の困難を乗り越えてきた。

だが、その旅路の途中、寄港地と呼ばれる惑星で宇宙生物との戦闘に巻き込まれ、学者が命を落とす。

覚悟していたはずの犠牲は、現実となった瞬間に重くのしかかる。

それでも彼らは立ち止まらなかった。

学者の意志を継ぎ、残された8人は再び前へ進むことを選ぶ。

そして今、彼らはようやく故郷へと辿り着こうとしている。

登場人物紹介

プレイヤーが演じる7名の登場キャラクターをご紹介します。

船長(男性)

  • 宇宙船の船長
  • まだ若いが的確な判断力と高いリーダーシップを評価され抜擢
  • 宇宙船での最終的な判断を下す役割でさまざまな場面で選択を余儀なくされる
  • 年齢に見合わない宇宙に関する深い知識はどこで身に付けたのか

副船長(男性)

  • 宇宙船の副船長
  • 常に冷静沈着で豊富な知識で乗組員全員を補佐する役割
  • 物腰も柔らかく礼儀作法も完璧だが後から身に付けた不自然さを時折感じさせる
  • 裕福な生まれではないようだ

操舵手(男性)

  • 宇宙船の操舵手
  • 経験豊富なベテランで何度も航海を成功させてきた
  • しかし彼が大きなミスを起こして今回航海日数が大幅に増えてしまった
  • そのことを深く悔いており何やら思い詰めた表情で過ごしている

機関士(男性)

  • 宇宙船の機関士
  • エンジンの管理·調整のみならず食糧庫や燃料庫といった航行に必要不可欠な資源の管理も行う
  • 若いが堅実な仕事をし乗組員からの信頼も厚い
  • だがいつも他者と壁を作り暗い表情で過ごしている

通信士(女性)

  • 宇宙船の通信士
  • 非常に優秀で古今東西の暗号通信の解読に長けている
  • 好奇心旺盛でさまざまなことに首を突つ込みたがる傾向がある
  • 亡くなった学者とは相思相愛で航海中も仲睦まじい様子が見られた

医者(女性)

  • 宇宙船の医者
  • 専門は細菌学
  • こまめに乗組員の健康状態をチェックしている
  • 彼女のおかげで乗組員たちは大きな病気にもかからずここまで航海を進めることができた

作業員(男性)

  • 宇宙船の作業員
  • 特殊な宇宙空間での任務に特化したスペシャリスト
  • 機械や科学の知識も豊富で専門機器の操作にも長けている
  • 飄々とした性格でどこかつかみどころのない雰囲気の持ち主

遊び方/ルール

ゲームの流れ
  1. 準備
  2. 導入
  3. 担当キャラクターの決定&設定書読み込み(15分)
  4. オープニングフェイズ
  5. 第1調査フェイズ(15分)
  6. 第2調査フェイズ(20分)
  7. 幕間(15分)
  8. 第3調査フェイズ(30分)
  9. 全体議論フェイズ(15分)
  10. 推理フェイズ(1人1分ずつ)
  11. 投票フェイズ
  12. アクションフェイズ
  13. エンディングフェイズ

この作品は、宇宙を舞台に人間ドラマと謎が交錯する、ストーリー重視のシナリオです。

緻密な設定とドラマ性、そして独自の仕掛けが光る推理体験を楽しめます。

6人または7人で遊ぶことができ、6人でプレイする場合はカードで指定されたキャラクターをNPCとして遊びましょう。

また、本作には密談(3人以内での会話)が発生するため、プレイの際はスペースに余裕のある環境で遊ぶのがおすすめです。

準備

ゲームプレイ前に、必要に応じて下記を用意しておきましょう。

  • 時間経過がわかるもの(タイマー・時計など必須)
  • 筆記用具(任意)

手がかりカードを裏面の種類ごとに下図のように配置し、「場」をつくります。

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このとき、表面(証拠品の情報などが書かれている内容の面)を見ないようにご注意ください。

キャラクター設定書を全員が見やすいように並べ、調査ポイントは全員の手の届く場所にまとめて置いておきます。

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↑調査ポイント

ゲームを6人でプレイする場合は、NPCカード1の表面を公開し、その指示に従いましょう。

導入

進行役または任意のプレイヤーが【序文】に書かれた内容を読み上げます。

読み上げ終えたら、誰でも目を通すことができる場所に置いておきましょう。

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担当キャラクターの決定&設定書読み込み(15分)

全員で7冊の設定書の表紙に書かれている内容を確認し、各プレイヤーの担当キャラクターを決定します。

その後、各自担当キャラクターの設定書と調査ポイント3個を受け取り、担当キャラクターの設定書の内容をすべて読み込みましょう。

目安の時間は15分ですが、状況に応じて早く切り上げたり、延長したりしてOKです。

オープニングフェイズ

設定書表紙の「公開情報」をベースに、各自担当キャラクターとして自己紹介を行います。

第1調査フェイズ(15分)

現場の捜査や自由な会話・密談(3人以内での会話)を行います。

捜査のルール

調査ポイントを1個支払うことで、場の手がかりカードを1枚獲得することができます。

カード獲得の制約
  1. 自分の部屋のカードは獲得NG
  2. 同ーフェイズ内に同じ場所のカードは複数獲得NG
  3. 【特別な情報】は条件を満たしている場合に限り獲得すること可能
    • カードの獲得に調査ポイントを支払う必要があるものとないものがあります。
      調査ポイントの要否は【特別な情報】の獲得条件を確認してください。
    • 条件は一部の手がかりカードの表面に書かれていることがあります。
      手に入れた【特別な情報】は他の手がかりカードと同様に扱うことができます。

手がかりカードが複数枚ある場所を捜査する場合、裏向きのまま任意の1枚を選んで獲得します。

手に入れた手がかリカードは、「推理フェイズ」が終了するまではいつでも公開することができます。

ただし、その手がかりカードの所有者が誰であるかはわかるようにしておきましょう。

また、一度公開されたカードを非公開の状態に戻すことはできません。

会話・密談について

会話・密談の制約
  1. 自由に嘘をついてOK
    • ただし「どの場所のカードを何枚持っているのか」は公開情報であり嘘をつくことはできません。
  2. アクションの具体的な処理内容·行動順·パワーは口外禁止
  3. 密談相手にのみ所有するカードを見せてもOK

その他について

カードや調査ポイントの交換、譲渡は自由です。

調査ポイントは必ずフェイズ内にすべて使い切りましょう。

使い切る前に終了時間が到来した場合は残りのポイントをすべて支払い、ただちに場から対応する枚数のカードを獲得します。

【マダミスレビュー】地球より愛をこめて|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし
↑調査ポイント

第2調査フェイズ(20分)

各プレイヤーは調査ポイントを3個受け取り、第1調査フェイズと同様に会話や密談、捜査を行います。

第1調査フェイズと同じ場所から再び手がかりカードを獲得してもOKです。

幕間(15分)

この時間では、”キャラクター”としてではなく、”プレイヤー”として発言できます。

〈幕間〉と書かれた冊子を開いて、全員で内容を共有しましょう。

第3調査フェイズ(30分)

各プレイヤーは調査ポイントを2個受け取り、第1・第2調査フェイズと同様に会話や密談、捜査を行います。

第1・第2調査フェイズと同じ場所から再びカードを獲得してもOKです。

全体議論フェイズ(15分)

このフェイズは、事件について話し合うことができる最後のフェイズです。

全員で自由に議論を行ってかまいませんが、捜査や密談を行うことはできません。

推理フェイズ(1人1分ずつ)

1人1分以内で、順に各自の推理を述べます。

発言者以外のプレイヤーは、発言することができません。

このフェイズは、手がかりカードの公開ができる最後のフェイズです。

投票フェイズ(5分)

全プレイヤーは、真犯人だと思うキャラクターを合図と同時に指し、投票を行います。

なお、この際に自分自身へ投票することはできません。

もし事件が事故や自殺などによるもので、7人の中に犯人がいないと考える場合は、キャラクターではなく天井を指しましょう。

このフェイズ以降は、事件に関する新たな議論や手がかりカードの公開は一切できません。

最多得票となったキャラクターは「拘束」扱いとなり、そのプレイヤーはゲームから脱落します。

同票が発生した場合は、該当者を除いたプレイヤーで決選投票を実施し、それでも決まらない場合は、同票のキャラクター全員が拘束されることになります。

アクションフェイズ

各キャラクターは、それぞれの目的達成のために「盗む」「攻撃する」など、設定書に記された固有アクションを実行します。

脱落していないプレイヤー全員が、対象としたい相手を合図と同時に指し示し、アクション対象を決定します。

この際、自分自身や投票フェイズで拘束されたキャラクターも選択可能です。

対象決定後は、行動順に従ってアクションを処理します。

途中で対象を変更することはできず、拘束されたキャラクターのターンはスキップされます。

また、「合計パワー」の比較が必要な場合は、「基礎パワー+アイテムなどによる追加パワー」の合計で判定します。

自分がアクションを行わない場合でも、対象に選ばれた際にはパワー比較が発生する可能性がある点に注意しましょう。

エンディングフェイズ

設定書で指定されたプレイヤーがエンディングブックを開き、今回の結末を確認します。

その後、エンディングを読み上げたプレイヤーから時計回りに、自身の目的と獲得した勝利点を順に発表していきましょう。

最終的に、最も勝利点が高いプレイヤーが勝者となります。

プレイヤー同士、時には協力し、時には敵対しながら、”その場限りの物語”を作り上げる楽しみを存分に味わいましょう!

評価と感想

わたしが本作を遊んだときの条件は、次の通りです。

参加人数  :7名(全員10シナリオ以上通過済みのマダミス経験者)
プレイ時間 :約3.0時間(感想戦込み)
GM有無   :無
担当キャラ :通信士

評価

重厚なSF設定の中で“人間の選択”を問われる!物語×ギミックのバランスが秀逸なマダミス◎

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐☆☆☆⭐⭐⭐☆☆⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐⭐☆☆

このシナリオは、王道の宇宙船×密室殺人という舞台をベースにしつつ、しっかりと“この作品ならでは”の体験を作り上げている作品でした!

まず印象的なのは、ストーリーの完成度の高さです。

食糧問題という現実的なテーマを軸に、長い航海を経て地球へ帰還しようとする乗組員たちの背景が丁寧に描かれており、単なる事件解決にとどまらない“ドラマ”があります。

そのため、推理だけでなく「このキャラクターは何を背負っているのか」「どんな選択をするのか」といった感情面にも自然と意識が向き、没入感が高かったです!

一方で、推理やギミックもしっかり楽しめるようになっており、物語体験として明確な個性を与えつつも、「考える楽しさ」を噛みしめられ、バランスの良いシナリオだと感じました◎

ルール自体は極端に難しいわけではありませんが、物語理解と情報整理の両方が求められるため、全員が一定の解像度でハンドアウトを読み取れる卓のほうが満足度は高くなりやすい印象です。

逆に言えば、準備と温度感が揃った卓で遊べば、かなり満足度の高い体験になると思います!

難易度

難易度は『ふつう~やや高め』です。

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

ルール自体が複雑というわけではありませんが、情報量と物語理解のバランスが重要な作品なので、「読み取る力」がしっかり求められる印象です。

各種資料に書かれている内容を表面的に追うだけではなく、背景や意図まで含めて整理していくことが大切です。

感想

王道SFの皮をかぶった“選択と感情”がじわっと刺さるマーダーミステリー!!

最初は、宇宙船×密室殺人という分かりやすい設定なので「王道でしっかり推理を楽しむ系かな?」という印象だったのですが、実際に遊んでみると、それだけでは終わらない体験が待っていました。

まず良かったのは、ストーリーの没入感。

キャラクターそれぞれの立場や思いも感じ取れるので、単なる情報のやり取りではなく、“登場人物として物語に入り込む感覚”がありました。

プレイするなら、できれば”マーダーミステリー”というゲームにある程度慣れており、ハンドアウトをしっかり読み込むことを楽しめるメンバーで遊ぶのがおすすめです◎

全員そろって物語を理解しようとする意識があると、この作品の良さがかなり引き出されると思います。

まとめ

地球より愛をこめて』は、「物語・推理・ギミック」をバランスよく楽しみたい人に刺さる、完成度の高いSFマダミスでした!

王道の面白さに、ひと捻りの仕掛け——、その両方を味わいたい人には、ぜひ一度プレイしてみてほしい作品です◎

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

当サイトでは、今回のようなマダミスレビューや、プレイ人数別・難易度別のおすすめ作品をご紹介しています。

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