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【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想

【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想 ボードゲーム

目指せマスター・ディテクティブ!
ひらめきを楽しむイマーシブ推理ゲーム!!

推理系パーティーゲーム『ダイイングメッセージ』についてレビューします。

本作品のルール・遊び方から、プレイ感想・評価までご紹介。

いまこのゲームが気になっているあなたは、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ゲーム概要

プレイ人数2~8人
プレイ時間20分
対象年齢12歳~
ジャンル推理/謎解き/ドローイング
発売時期2024/10/18
箱サイズ‎‎188 x 107 x 32 mm (縦×横×厚さ)
版元オインクゲームズ(Oink Games)

ダイイングメッセージ』は、ミステリーをテーマにした謎解き・推理系パーティーゲームです。

1人のプレイヤーが被害者役になり、図柄が描かれた15枚のカードを組み合わせて犯人を指し示す手がかりを作ります。

その手がかりをもとに、探偵役プレイヤーたちが犯人を当てるゲームです。

本作には協力ルールと対決ルールがあり、約100種類の図柄カードがあるため、高いリプレイ性を誇る作品です。

カードスリーブサイズ

本作のカードサイズは、大カードと小カードの2種類あります。

大カードのカードサイズは、120mm×60mm、カードの枚数は30枚です。

小カードのカードサイズは、85mm×60mm、カードの枚数は50枚です。

対応するスリーブは下記からご確認頂けます。

シリーズ作品と拡張版一覧

現在、本作品以外のシリーズ作品・拡張版はありません。

遊び方/ルール

【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想

このゲームは、ひらめきを楽しむミステリーパーティーゲームです。

被害者役プレイヤーが犯人を示す”メッセージ”を作り、探偵役プレイヤーたちが容疑者の中から事件の犯人を当てることを目指します。

ゲームの目的

勝利条件

被害者役が一巡した後、もっとも得点の高いプレイヤーが勝利!

このゲームには協力型ルールと対決型ルールがあります。

協力型ルールでは、各プレイヤーがベストダイイングメッセージの作者に2ポイント、ベストには至らないものの個人的に好きだったメッセージの作者に1ポイントを渡します。

対決型ルールでは、正解者の数に応じてポイントを獲得します。

ゲームの準備

準備
  1. じゃんけんなど適当な方法で最初の被害者を1人選ぶ(残りの人は探偵)
  2. 被害者はフェルトシート・箱・判定カードを受け取る
  3. 容疑者カードをよく混ぜウラ向きのまま6枚引いてすべてオモテにして並べる(今回の容疑者6名選出)
    ※残りの容疑者カードは今回の事件では使わないため、場の脇に置いておく
  4. 今回の容疑者6枚それぞれにアルファベットチップを1枚ずつ配置
  5. メッセージカード(図柄のカード)を表裏もバラバラにしてよく混ぜ上から15枚引き広げて置く
  6. 残りのメッセージカードは今回の事件では使わないため、場の脇に置いておく
  7. 得点チップは場の脇にまとめて置く
  8. 被害者は探偵に見えないようダイスを振り目を確認する
    ※このとき出たアルファベットと同じアルファベットのチップが置いてある容疑者が今回の事件の「犯人」
  9. ダイスは目が変わらないようダイスカバーを被せて場の脇に置く
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想
フェルトシート・箱(凶器)
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想
判定カード(裏面には「無念」と書かれている)
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想
アルファベットチップと容疑者カード
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想
メッセージカード
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想
ダイス
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想
得点チップ(赤色が1ポイント、紺色が2ポイント)

準備については、協力・対決ルールに違いはありません。どちらの場合も上記の通り行います。

ゲームに制限時間を設けたい場合は、本ゲーム専用のスペシャルタイマーを活用しましょう。

ゲーム専用スペシャルタイマー >>> https://dyingmsg.com/timer/

ゲームの流れ

このゲームは、被害者役と探偵役のターン制探偵役プレイヤー間のリアルタイム制のゲームです。

ゲームの進行
  1. 事件開始
  2. 推理開始
  3. 解決編

上記を繰り返し、被害者役プレイヤーが一巡したらゲーム終了、エピローグを迎えます。

協力ルールと対決ルールともに同様の流れでゲームが進みますが、細かなルールについて違いがあります。

具体的な差異については、後述にて解説します。

事件開始

ゲームの進行
  1. タイマーを用いる場合はタイマーを開始(制限時間の目安は1分程度)
  2. 被害者は「犯人」を示すメッセージを作る
  3. 被害者はメッセージができあがったら(もしくはタイマーで設定した制限時間になったら)殺人現場を作る
  4. 探偵たちは無惨な死体と遺されたメッセージを発見する

このフェイズは、協力ルール・対決ルールに差異はありません。どちらも上記の通りゲームを進行します。

殺人現場を作る際は、凶器である箱を傍らに置き、悲鳴やうめき声などをあげてフェルトシートを頭の下に敷いて突っ伏し、探偵たちに事件の発生を知らせましょう。このとき、メッセージの一部を隠したり指さしたりしてもOKです。

【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想

メッセージをつくるときのルールは、次の通りです。

メッセージを作るときのルール
  1. 使えるのは15枚のメッセージカードと自分自身のみ
  2. メッセージカードは裏返さず見えている面のみを用いること
  3. 15枚すべてを使う必要はない
  4. 容疑者カードの「位置」や「アルファベットチップ」などのメタ情報をヒントにするのはNG
  5. このとき探偵たちは被害者がダイングメッセージを作っている様子を見ないよう過ごす

推理開始

ゲームの進行
  1. 探偵は各々で殺害現場をカメラにおさめる
  2. 探偵が写真を撮り終わったら被害者は動いてもOK(魂が抜けて幽霊に)
    ※ただし、以後探偵たちが推理している間、喋るのはNG!
  3. 探偵は写真・現場・不使用のメッセージカードを手がかりに犯人が誰なのか推理する
  4. 事件の犯人だと思う容疑者を決めたら解決編に進む

このフェイズでは、協力型・対決型にルールの違いがあります。

「犯人の推理」と「犯人の決定」において、下記の通りルールが異なります。

「犯人の推理」についての差異
  • 協力型:探偵は手がかりをもとに犯人が誰なのか議論を交わす
  • 対決型:探偵は手がかりをもとに犯人が誰なのかそれぞれ考える
「犯人の決定」についての差異
  • 協力型:事件の犯人だと思う容疑者を探偵全員で1人に絞る
  • 対決型:事件の犯人だと思う容疑者を探偵それぞれが1人に絞る

解決編

ゲームの進行
  1. 「せーの」の合図で一斉に犯人だと思う容疑者を指す
  2. 被害者は判定カードで正解/不正解を示す
    • 政界なら「成仏」の面を見せる
    • 不正解なら「無念」の面を気持ちを込めて探偵たちに見せる
  3. 被害者は隠しておいたダイスを公開して今回の犯人とメッセージの意味を解説する
  4. 時計回りに隣のプレイヤーが次の被害者になりゲームの準備に戻る
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想
【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想

このフェイズでも、協力ルール・対決ルールで差異があります。

具体的には、「犯人の指さし」と「得点」において、下記の通りルールが異なります。

「犯人の指さし」についての差異
  • 協力型:「せーの」の合図で一斉に探偵全員で決めた容疑者を指す
  • 対決型:「せーの」の合図で一斉に各プレイヤーが犯人だと思う容疑者を指す
「得点」についての差異
  • 協力型:このフェイズでは行わない
  • 対決型:正解者の数に応じて得点を獲得する

対決ルールの得点については、次の通りに獲得します。

  • 全員正解だった場合:全員ポイント獲得ならず
  • 全員不正解だった場合:全員ポイント獲得成らず
  • それ以外の場合:被害者は正解だった探偵の数だけポイントGET/探偵は不正解だった探偵の数だけポイントGET

エピローグ

被害者が一通り巡ったらゲーム終了です。

ここでも、協力型・対決型で「得点」ルールに違いがあります。

「得点」についての差異
  • 協力型:プレイヤーが他のプレイヤーにポイントを渡す
  • 対決型:このフェイズでは行わない

協力ルールの得点については、各プレイヤーは次の通りに他のプレイヤーにポイントを渡します。

  • ベストダイイングメッセージの作者に2ポイント
  • ベストには至らないものの個人的に好きだったメッセージの作者に1ポイント

最後に得点計算をして、最も得点が高かったプレイヤーが優勝です。

たくさんポイントを獲得したプレイヤーをみんなで称えましょう。

評価と感想

【ボードゲームレビュー】ダイイングメッセージ|ルール・拡張版・評価・感想

実際にプレイしてみた感想・評価について綴ります。

おすすめ度:⭐4

被害者も探偵も”ひらめき”が楽しい!謎解きが手軽に楽しめるパーティーゲーム!!

プレイヤー自ら謎を作り、その謎を他のプレイヤーに解いてもらうというシステムでありながら、超お手軽に楽しめるのが本作の魅力です。

しかも、パッケージが血のついた石(凶器)を表しており、赤いフェルトの布とあわせて事件現場を演出できます。なんという洒落!

ただ、図柄を使って名前を文字化するだけだと創造性・独自性が生かされないので、せっかくなら直接的な氏名の文字化を禁止するなど、制約を設けてプレイしてみると謎解き感が出て楽しいかもしれません。

自給自足的な謎解きゲームという点では『フォグサイト』に似ていますね。(謎解きの性質や手軽さなど他の要素は異なるので、プレイ感は全く違いますが、、、)

お手軽でコンパクトなパッケージながら、謎解きと雰囲気を存分に楽しめるのでパーティーゲームとしておすすめです◎

難易度

難易度は『やさしい』です。

直感的にわかりやすいルールで、非常にとっつきやすいゲームでした。

準備もかんたんでパッケージサイズも場所をとるものではないため、持ち運びやすくて助かります。

盛り上がり

ちょっぴり考える時間はあれど、基本的にはワイワイ盛り上がるタイプです。

メッセージづくりの時間、探偵たちは”待ち”になるので、1~2分の雑談トピックを各自考えておいた方がいいかもしれません。笑

待機時間に困りそうなときは、『ガムトーク』をプレイするのがいいかもしれません◎

プレイスタイル(直感的/論理的)

プレイスタイルとしては、どちらかというと直感的にプレイするゲームだと思います。

頭をやわらか~く、ひらめきを大事にしてプレイしましょう。

運要素

運要素は『高め』です。

探偵側にはあまり運要素は絡みませんが、被害者側は大きく運に左右される印象です。

15枚のメッセージカード、容疑者選出のダイスがメッセージのつくりやすさの鍵を握ります。

まとめ

イマーシブ推理ゲーム『ダイイングメッセージ』について、レビューしました。

お手軽ながらもミステリーの演出がおしゃれな、ワイワイ盛り上がる謎解きボードゲームでした◎

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