
駆け引きの妙と秘密の”氾濫”!
プレイヤー同士の心理戦が熱い本格派マーダーミステリー!!
今回は本格派マーダーミステリー『凍てついた思念』について、ネタバレなしでレビューします。
本作品のあらすじや遊び方、登場キャラクター、実際に遊んでみた感想や評価についてご紹介しますので、当サイトがいま本作が気になっているあなたの参考になれば幸いです!
シナリオ概要
| プレイ人数 | 6-7人+GM (GM必須:PL6-7名、GM1名) |
| プレイ時間 | 約180分 |
| プレイ環境 | オフライン |
| 対象年齢 | 15歳~ |
| ジャンル | マーダーミステリー |
| 発売時期 | 2020/11/14 |
| デザイナー | 子昂 |
| 版元 | 夢天遊/Moaideas Game Design |
『凍てついた思念』は、失踪した高校生の謎を解明する本格派ミステリーです。
本シナリオでは本格的なミステリーの世界を体験できるほか、各登場人物が抱える秘密が全プレイヤーに知られた時、「氾濫」という特殊なギミックが設けられています。
オフラインで遊べるシナリオで、GM必須となります。
6人プレイの場合、キャラクター選択など一部調整があります。(調整については、ゲームプレイ時にGMの指示に従いましょう)
あらすじ

2017年4月23日、名門と謳われる北海道の某高校で、一つの事件が幕を開けました。
2人の教師に呼び出された5人の生徒たちは、同じ学校に通う「荒波暁」が失踪したことを知らされます。
暁は今朝登校して以降、校外へは一歩も出ていないはずなのに、スマートフォンの電源は切られ、連絡は一切つかない状態。
どこへ消えてしまったのか——。
悲報を聞いた生徒たちは捜査に協力を申し出ますが、動揺で心の氷河はひび割れ、やがて氷塊は川を堰き止め、取り返しのつかない“氾濫”を引き起こすのでした。
登場人物紹介
この失踪事件に携わる登場人物たちをご紹介していきましょう。
荒波武志(44歳/男性)

- 暁の父親
- 数学教師
- 妻は過去に失踪の末、死亡している
江藤洋介(44歳/男性)

- 暁の担任
- 国語教師
清水羽雲(16歳/男性)

- 暁の同級生・クラスメイト
- 高校2年生
- 不良
清水かすみ(16歳/女性)

- 暁の同級生・クラスメイト
- 高校2年生
- おとなしい優等生
池永浩二(17歳/男性)

- 暁の同級生・クラスメイト
- 高校2年生
- 家が裕福
冬野沙也河(17歳/女性)

- 暁とは違う学校の生徒
- 高専の2年生
- ここにいる理由は不明
水森滴久(17歳/女性)

- 暁の同級生・クラスメイト
- 高校2年生
- 転校してきたばかり
遊び方/ルール
- ゲームの準備(10~15分)
- ストーリー+自己紹介(10分)
- 第1ラウンド自由捜査フェイズ(25~30分)
- 第1ラウンド全体議論フェイズ(15~20分)
- 第2ラウンド自由捜査フェイズ(25~30分)
- 第2ラウンド全体議論フェイズ(15~20分)
- 第3ラウンド自由捜査フェイズ(25~30分)
- 第3ラウンド全体議論フェイズ(15~20分)
- 解答フェイズ(10分)
- ストーリー真相発表(20分)
※各フェイズの時間は適宜GMが調整してください。
本シナリオは、GM必須の本格派マーダーミステリーです。
GMの負担は少なめですが、シナリオの進行や各フェイズの時間調整、捜査フェイズにおける手がかりカードの配布の役割を担います。
また、このシナリオでは独自のギミック「氾濫」があります。
「氾濫」とは、各キャラクターがもつ秘密が暴露されると発動する物語の描写です。
各自、自身に「氾濫」が起こらないようにしつつ、他のキャラクターの「氾濫」を狙うといった駆け引き要素があります。
ゲームの準備(10~15分)
ゲーム開始前の準備として、GM担当の方はGMマニュアルを読み、以下を順に行います。

- GMマニュアルを基に内容物をセッティング
- 6人プレイ時の調整
- キャラクター選択・ハンドアウト読み込み
ストーリー+自己紹介(10分)
担当キャラクターの決定、ハンドアウト読み上げが終わったら、GMが本作のストーリーを読み上げます。
ストーリー読み上げ後、担当するキャラクターの自己紹介を順に行います。
ハンドアウトの3ページ目を基に、荒波武志のプレイヤーから始め、その後の自己紹介をする人を指名していきます。
全てのプレイヤーが自己紹介を終えたら、次のフェイズに移ります。
自由捜査フェイズ(25~30分)
自由捜査フェイズにて、プレイヤーは以下の行動を行うことができます。
- 全体議論
- 密談
- 捜査
全体議論では、事件について複数人で話し合います。
密談では、事件について2人または3人で秘密裏に話し合います。他のプレイヤーは密談を盗み聞きしたり、邪魔をしてはいけません。
捜査では、GMが持つ手がかりカードを見ることができます。
GMは、全体議論・密談で事件についてプレイヤーが話し合いをしている間、プレイヤーが捜査に来るのを待ちます。
プレイヤーが捜査に来たら、GMマニュアルを基に手がかりカードを渡します。

全体議論フェイズ(15~20分)
前のフェイズの時間が来たら、GMは全員を集め、全体議論を行います。
GMは適宜時間調整を行ってください。
解答フェイズ(10分)
プレイヤーは各自キャラクターハンドアウトにある解答用紙に記入をしてGMに渡します。
GMは解答の結果に応じた結末を発表します。
ストーリー真相発表(20分)
GMがストーリーの真相・解説を読み、物語はエンディングを迎えます。
エンディング後、物語の真相や各自の秘密を基に、感想戦で盛り上がりましょう!
評価と感想
わたしが本シナリオを遊んだときの条件は、以下の通りです。
評価
めざせ氾濫!駆け引きとドラマが絡み合う、バチバチの本格派マダミス!!
| 推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ |
このシナリオ最大の見どころは、なんと言っても「氾濫」という独自ルールにあります!
秘密が暴かれたときにだけ発動する特別な描写が用意されていて、それが物語に深みやスパイスを与えてくれます。
これがプレイヤー同士の駆け引き要素となり、プレイヤー同士の心理戦がより一層熱くなります。
お互いに自分の氾濫を避けつつ、相手を氾濫させようと探り合うバチバチ感がなんとも楽しかったです。
また、本作はGM必須ではありますが、ルール・構成自体は比較的シンプルなので、マダミス初心者でも遊びやすい印象です。
GMとしては進行や手がかりカードの配布、時間管理を任されるものの、負担はそこまで大きくなく、無理なく楽しめる仕組みになっています。
難易度
難易度は「やややさしめ」です。
ハンドアウトのテキスト量や情報量はやや多めの印象ですが、GMのタスク量もほどよく、GMに頼りながらシナリオプレイできるため、初心者でも安心して遊べるシナリオだと思います。
感想
氾濫が醍醐味!なのに不発になってしまうのは寂しい、、、!
このシナリオの最大の魅力といえば、やっぱり「氾濫」。
せっかく設けられているなら、そりゃもうぜひとも発生させたいところ。
ただ、この氾濫にはそれぞれ発生条件が設定されていて、発生条件を満たしたかどうかはプレイヤー自身に自主的な判断を任せることが推奨されています。
うちの卓でもその指示通り、プレイヤーの判断に委ねて進行してみたのですが、結果として氾濫が一度も起こらずに終わってしまいました。
条件を満たしていそうなシーンもあったんですけど、発生条件がややふわっとしていることもあり、「自分から言い出す」のってなかなかハードルが高いんですよね。
氾濫が起こらないと、このシナリオならではの醍醐味がちょっと薄れてしまうのはもったいないな~と感じました。
なので個人的には、GMがもう少し判定に介在して、「今のは氾濫が起きてもいいかも?」と背中を押してあげるくらいがちょうどいい気がします。(もちろんあくまでわたし個人の好みですが!)
それだけこの「氾濫」という仕掛けは魅力的なので、ぜひ存分に味わえる卓にしたいな、と思った感想でした。
まとめ
今回は本格派マーダーミステリー『凍てついた思念』についてレビューしました。
氾濫という特殊ルールとボリューム感が魅力の物語、そしてGM必須が故、初心者の方ばかりでも安心して遊べるシナリオでした!
当サイトは、ほかにもマダミスのシナリオについて、多数レビュー記事を発信しています。
実際にわたしがプレイした人数別のおすすめシナリオなどもご紹介していますので、以下から関連記事についてもあわせてチェックしてみてくださいね!
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