事件の真相は3600通り!?
誰よりも早く事件解決を目指す調査と推理のボードゲーム!!
「厄介なゲストたち」ってどんなボードゲームなの?
今回は、ミステリーと推理のボードゲーム「厄介なゲストたち」についてレビューしていきます!
本作品のルールや遊び方、個人的な評価についてご紹介していますので、これから遊ぶ予定の方はぜひ参考にしてみてください◎
『厄介なゲストたち』ってどんなゲーム?
商品名 | 厄介なゲストたち:ウォルトン氏殺害事件 |
プレイ人数 | 1~8人 |
プレイ時間 | 45~75分 |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | 推理 |
発売時期 | 2022/10/6 ※日本語版発売日 |
サイズ (縦×横×厚さ) | 32.5 x 21.6 x 5.7 cm |
版元 | Megacorpin Games |
日本語版販売 | 数奇ゲームズ |
『厄介なゲストたち』は、とある殺人事件の真相を解明する、繰り返し遊べるミステリーと推理のボードゲームです。
7人の容疑者と20種類の凶器、18種類の動機から、誰が犯人か、なぜ殺したのか、凶器は何か、共犯者はいたのかを推理します。
200枚を超えるカードから成る3600通りのデッキの組み合わせにより、プレイする度に異なる事件の真相に迫ることができます。
歴史的な推理ゲームCLUEDO(クルード)のシステムを継承しつつ、さらに一歩踏み込んだ犯罪調査を体感できるゲームです!
このゲームはプレイヤーがそれぞれ付属の調査シートに書き込みながら推理するゲームです。
調査シートを節約したい方は、クリアファイルとホワイトボードマーカ―を使うと便利でおすすめです!
『厄介なゲストたち』の遊び方/ルール
『厄介なゲストたち』は、何度でも繰り返し遊べるミステリーと推理のボードゲームです。
国内有数の富豪であるウッドラフ・ウォルトン氏の邸宅に招待された探偵たち(プレイヤー)が、館の主ウォルトン氏殺害の真相を誰よりも早く暴くことを目指します。
ここでは、2人以上で遊ぶ場合(ソロプレイ以外)の遊び方やルールについて、ご説明していきます。
※1人で遊ぶには、ボードゲーム本体の他に以下の専用アプリが必要です。アプリを起動してソロモードゲームを選択すると遊び方の説明があります。
厄介なゲストたち
MEGACORPIN GAMES C.B.posted withアプリーチ
ゲームの目的
ウォルトン氏殺害の謎(犯人/動機/凶器/共犯)を誰よりも早く明らかにした人の勝利!
事件の謎を解くためには、アリバイ、動機、痕跡などが書かれた手がかりカードを獲得、あるいはプレイヤー同士で交換しながら、推理していきます。
ゲームの準備
以下の通りセッティングします。
- 各プレイヤーは調査シート1枚、プレイヤースクリーン1枚、解決トークン1個を受け取る
- 情報提供トークンと調査トークンを全員が手の届く場所に設置
- ルールブック、または専用のアプリから事件を1つ選択(後の答え合わせのために選択した事件の番号を記録しておく)
- カードの表面を見ずに事件で指定されたカード番号が記載されたカードを70枚選び山札とする
- 山札をよく混ぜて各プレイヤーに6枚ずつ配布
- 残った山札を中央に置き、その横に捨て札置き場を置く
- “最も厄介なゲスト”と思われている人が最初のラウンドのスタートプレイヤーとなる(スタートプレイヤーマーカーを受け取ってプレイヤースクリーンの前に置く)
ゲームの流れ
『厄介なゲストたち』は、各プレイヤーの手番・ラウンドの終了処理から構成される“ラウンド”を繰り返してゲームが進行します。
プレイヤーの手番は下記3つのフェイズを順に行います。
- 調査フェイズ
- 提供フェイズ
- 交換フェイズ
手番は1ラウンドにつき1回ずつ行い、スタートプレイヤーマーカーを持っているプレイヤーから反時計回りに手番を行います。
各プレイヤー1回ずつ手番が終了したら、ラウンド終了処理に移ります。ラウンド終了時には以下の処理を行います。
- 解決フェイズ
- 捨札フェイズ
それでは、1つずつフェイズの内容について説明していきますね。
調査フェイズ
「調査フェイズ」では、手番プレイヤーによる”調査項目の宣言”を行うフェイズです。
調査項目は下記の容疑者/部屋から2つ(2人プレイの場合は4つ)選んで宣言します。
- アンジェリカ・アルビンソンバーウィック姉妹
- クローデット・ケイズラー
- グレッグ・ガフニー
- モーティマー・W・モロー
- スタンレー・スミス
- ビリヤード室
- 図書室
- 玄関
- リビング
- トロフィー室
- ガレージ
- 寝室
- キッチン
- 物置
- 書斎(事件現場)
調査項目は容疑者から2人、部屋から2つ、容疑者から1人と部屋から1つなど、どの組み合わせでもOKです。
提供フェイズ
「提供フェイズ」は、手番プレイヤー以外のプレイヤーが、手番プレイヤーに対して提供するカードを選ぶフェイズになります。
手番プレイヤーの右隣から反時計回りの順で、手札から手番プレイヤーに提供するカードを選びます。
提供するカードは何枚選んでもOKですが、提供するすべてのカードに宣言した”調査項目”が少なくとも1つ記載されていなければなりません。
つまり、手番プレイヤーが調査フェイズにて宣言した調査項目が記されていないカードは提供できません。
手番プレイヤー以外の各プレイヤーは、提供するカードを選んで伏せ、情報価値の合計に等しい数の提供トークンを裏向きにしたカードのそばに置きます。
※2人プレイの場合、手番プレイヤーではないプレイヤーから提供の提案がなかったときに限り、手番プレイヤーは山札から2枚カードを引きます。内容を確認して調査シートに記入したら捨札とします。
交換フェイズ
「交換フェイズ」は、手番プレイヤーが他のプレイヤーのうち誰とカードを交換するかを決めるフェイズです。
手番プレイヤーは、何人とでも情報を交換することができますが、提供された情報価値以上の情報価値を持つカードを提供相手にそれぞれ渡す必要があります。
このとき、情報提供してくれたプレイヤーに渡す調査項目に指定はありません。なんでもOKです。
ただし、提供された情報の一部だけを交換することはできないので要注意です。
※2人プレイの場合は、交換したカードは、手札に入れず捨札とします。
解決フェイズ
「解決フェイズ」は、すべてのプレイヤーが事件の真相を明らかにするか調査続行するかを選択するフェイズです。
すべてのプレイヤーが1回ずつ手番を行ったら、このフェイズに入り、全員以下に従い解決トークンの表裏を選択します。
上記どちらにするか決まったら、他のプレイヤーにわからないよう手で隠したまま解決トークンを卓上に置き、全員の準備ができたら同時に解決トークンを公開します。
真相を明らかにすることを選んだプレイヤーがいた場合
真相を明らかにすることを選んだプレイヤーは、調査シートに下記を記入します。
- 犯人
- 動機
- 凶器
- 共犯者(共犯者アリの場合は名前と動機も記入)
書き込みが終わったら、推理した内容が他のプレイヤーに分からないように真相を確認します。
書き込んだ推理がすべて正解したプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーの勝利となりゲーム終了となります!
誰も真相を当てることができなかった場合、失敗したプレイヤーは全員ゲームから脱落し、持っていた手札を全体公開します。その後、もう一度解決フェイズを行います。
真相を明らかにしようとするプレイヤーがいなかった場合
全員が調査続行を選択した場合、ゲームを続行します。
ゲームが続く場合は、捨札フェイズに進みます。
捨札フェイズ
「捨札フェイズ」は、自分が持っている手がかりカードと山札にある新たな手がかりカードの入れ替えを行うフェイズです。
ゲームにまだ脱落していないプレイヤーは、手札が3枚になるまでカードを捨てます。捨てるカードは裏向きにして捨札置き場に置きましょう。
スタートプレイヤーマーカーを右隣のプレイヤーに渡し、そのプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーとなります。
新たなスタートプレイヤーは、脱落していないプレイヤー全員に手札が6枚になるよう山札からカードを配布していきます。
山札がなくなってしまった場合、捨て札をよく混ぜ山札として上から3枚公開します。
ここで公開されたカードは、プレイヤー全員が確認した後も捨て札とせず、公開したまま置いておきます。
このように、山札がきれるたびプレイヤー全員に平等に3枚ずつ追加の情報を知ることができます。残ったカードは新たな山札とし、ゲームを再開しましょう。
ゲームの終了
先述の「解決フェイズ」にて、いずれかのプレイヤーが事件の真相(犯人/動機/凶器/共犯)をすべて正解することができたら、そのプレイヤーの勝利となりゲームが終了します。
同一の「解決フェイズ」にて、正解したプレイヤーが複数いた場合、そのすべてのプレイヤーたちが勝利となります!
調査シートの記入について
調査シートにはカードから知り得る情報を整理して記入していきます。
カードには、事件発生時のアリバイに関する情報、容疑者の動機に関する情報、凶器に関する情報、容疑者の殺害実行可能性に関する情報が書かれています。
直接的な情報が書かれている場合もありますが、真犯人が嘘をついている可能性や、さまざまな証拠を総合して消去法的に導き出される真実もあります。
カードから真実を見極める論理的な思考が重要です◎
調査シートは、ボードゲームの内容物に冊子として含まれていますが、枚数に限りがあります。公式HPよりDLすることができますが、できることなら節約して使いたいですよね。
わたしは調査シート節約のため、クリアファイルと細字のホワイトボードマーカーを使って書き込んでいます!
調査シートを繰り返し使えるようになる上、書き直す際に消しゴムの消しカスやシャープペンの折れ芯などのゴミが出ないため、おすすめです◎
個人的評価と感想
わたしの独断と偏見による個人的な評価をご紹介していきます!
おすすめ度:⭐5
プレイヤー同士の駆け引き要素あり!肉迫した事件の調査を何度でも楽しめるおすすめの推理ゲームです!
わたしは、今までプレイした事件調査系の推理ゲームの中で一番のお気に入りになりました◎
カードを獲得してその内容を整理しながら調査シートに書き込み推理していく過程が面白い!!ソロプレイでも楽しくて、時間を忘れ何度も遊んでしまいました。笑
また、複数人で遊ぶ場合にはプレイヤー同士の駆け引きと戦略の要素もあります。
密かに動機カードのみを捨てていくプレイヤーがいてなかなか動機が絞り込めなかったり、情報価値が高いカードを提供してくれているプレイヤーがいたため情報交換をしたらさっき自分があげたカード、、、みたいな感じで意外と白熱します。楽しい!
ただ、準備や片づけが大変で時間がかかるのが難点です。
ゲームを遊ぶごとに指定された番号のカードを70枚ずつ選び直す必要があるため、連続で遊ぶときにもちょっと手間になります。
一人で遊ぶ場合は長い時間孤独との闘いになり、特に片づけの時間は虚しく感じました。笑
複数人で遊ぶ場合は、手分けして準備/片づけすることができるため、わたしはあまり気になりませんでしたが、プレイヤーによっては「遊びたい気持ち」と「準備/片づけの手間」の天秤になるかなと思います。
難易度
難易度は『普通~やや難しめ』です。
プレイヤーがやること自体は至ってシンプルな構成で分かりやすくはありますが、準備/片づけの手間、カードや調査シートの見方などを加味すると最初はちょっと難しく感じるかもしれません。
「クルード」の系譜を受け継ぐゲームではありますが、そのゲーム性には大きな差があります。
「クルード」は予めゲームから除外した犯人・凶器・場所カードを当てるシンプルなゲームですが、「厄介なゲストたち」はカードに書かれたさまざまな手がかりから犯人・動機・凶器などを取捨選択して真相を絞り込んでいくやや複雑なゲームです。
そのため、比較ではありますが「クルード」と比べると格段に複雑に、そして難しくなっています。
ただ、手がかりカードの見方や調査シートへの記入方法に戸惑うのは最初のうちだけで、ルールブックや各プレイヤーが持つ調査スクリーンに具体例を挙げ丁寧に図解されているため、慣れるまで時間はそうかからないと思います。
盛り上がり
盛り上がりについては、どちらかというと各自でじっくり考えてプレイするタイプのゲームです。
事件の真相を推理するのはもちろんですが、どのように調査項目を宣言したら他のプレイヤーから新たな情報を得られるのか、逆に他のプレイヤーに新たな情報を握らせないためにはどうすべきか、考えることがたくさんありワイワイという雰囲気にはなりません。
ただ、既に知っている情報を掴まされたとき、あるいは掴ませたときには、取引のあったプレイヤー同士でちょっと盛り上がります。笑
プレイスタイル(直感的/論理的)
プレイスタイルとしては、完全に論理的に考えてプレイするタイプのゲームです。
じっくり事件調査をする推理ゲームが好きな人や、物事を論理的に捉えてじっくり自分の考えと向き合うのが好きな人にぴったりのボードゲームです◎
運要素
運要素は『やや少なめ~普通』くらいでしょうか。
基本的には獲得した情報から自身で考えて正解に辿り着くことを目的とするゲームなので、直接運要素が絡んでくる場面は多くはありません。
運が左右するタイミングとしては、山札からカードを引くときです。既知の情報カードを山札から引き当てたときは悲しいですね。
ただ、1人のプレイヤーが情報を占有したりすることは難しく、山札がなくなる度に情報が開示されるため、プレイ人数が多いほど運要素が少なくなる印象です。
まとめ
今回は、推理系ボードゲーム『厄介なゲストたち』をレビューしました。
ただ事件の調査を進めるだけでなく、誰よりも早く事件の真相に辿り着くことを目指すためプレイヤー同士の駆け引きも楽しめるボードゲームでした!
当サイトでは、ほかにもプレイ人数別におすすめしたいボードゲームを多数ご紹介しています。
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