卓上探偵団シリーズ第5弾!
シャーロック・ホームズと同じ時代・同じ街の事件に迫るミステリー!!
「顔のないアリス」ってどんなシナリオ?
今回は協力型ミステリーゲーム「顔のないアリス」について、ネタバレなしでレビューします!
本作品のあらすじ、遊び方・ルール、感想や評価についてご紹介するので、今後遊ぶ予定の方にも本記事が参考になれば幸いです!
『顔のないアリス』ってどんなマダミス?
商品名 | 顔のないアリス |
プレイ人数 | 1~4人(GM不要) |
プレイ時間 | 120分 |
プレイ環境 | オフライン |
対象年齢 | 15歳~ |
ジャンル | 協力ミステリーゲーム |
発売時期 | 2023/12/23 |
デザイナー | 河端ジュン一 |
サイズ | 16 x 11 x 3 cm |
版元 | グループSNE |
『顔のないアリス』は、グループSNE・卓上探偵団シリーズ第五弾の作品で、プレイヤー全員が探偵役を演じて未解決事件の解決を目指す完全協力型のミステリーゲームです。
19世紀末のロンドンで起きた凄惨な事件の真相(死因/時刻/場所/犯人/動機)をさまざまな手がかりをもとに推理します。
本作品では通常のマーダーミステリーのようにプレイヤー間の騙し合いはありません。プレイヤー全員力を合わせて事件解決を目指しましょう!
『顔のないアリス』のあらすじ
産業革命の栄光と、大気汚染・疫病の社会問題が混在する19世紀末ロンドン——
薄暗い街の路地裏で、人気急上昇中の舞台女優・アリスの遺体が見つかりました。
被害者は胸を銃弾に撃たれ、顔が焼けただれていました。
しかし、遺体発見現場付近の大規模な学生パレードの余波を受け、警察の捜査は思うように進みません。
様子を見かねた劇場のオーナーは資金力を駆使し、仕事の遅い警察の代わりに人知れず歴史の裏で活躍する卓上探偵団に調査を依頼するのでした、、、
『顔のないアリス』の登場人物
探偵たちは、数ある容疑者の中から特に怪しいと判断した5人を集めて話を聞きます。
それでは、事件の被害者・アリスと5人の容疑者について少しだけご紹介しましょう。
アリス(19歳/女性)
- ロンドン中に知られた舞台女優
- 路地裏でひとり芝居を演じているところを劇場オーナーに見出された
- 倹約家
ハッタ―教授(34歳/男性)
- 国立の名門学府に勤める教授
- 頭脳明晰でさまざまな研究開発を難なくこなす
- アリスが多くの役柄を演じる上で必要な学術知識を教える指南役だった
グリフォン(20歳/男性)
- 貴族の青年・外交官補佐
- アリスが多くの役柄を演じる上で必要な外国文化や語学を教える指南役だった
チェシャ(22歳/女性)
- アリスと同じ劇場に所属
- 常に演技力をアリスと比較されていた人気を二分する舞台女優
メアリー(28歳/女性)
- アリスの家に週に何度か家事を代行しにくる家政婦
- 舞台の外のアリスの顔をよく知っていると思われる
マウス(15歳/男性)
- 身寄りがなく靴磨きをして生計を立てている少年
- 掃除夫や娼婦など下町の労働者に知り合いが多い
- 高所得者の靴を磨くためにいつも駅前で仕事しておりアリスの靴を磨くことも多かった
『顔のないアリス』の遊び方/ルール
大まかなゲームの流れについては下記の通りです。
- ゲームの準備
- 第1調査フェイズ
- 第2調査フェイズ
- 第3調査フェイズ
- 推理発表フェイズ
- エンディング
- 得点計算
「顔のないアリス」は、調査カードをめくり情報収集しながらプレイヤー同士で協力して事件解決を目指すゲームです。
時間制限なし、会話は自由にしてOKなので、自分たちのペースで事件の真相について話し合いましょう。
ゲームの準備
ルールブックをもとに全員で確認しながら、協力して準備を進めていきます。
このフェイズでは、主に下記を行います。
- カード・シートなどのセッティング
- 物語の導入読み上げ
- プレイヤーキャラクターの設定
- 舞台&物語キャラクターの紹介
本作品では、プレイヤーは予め決められた探偵4人の中から好きな探偵を選んで担当します。
大カードの裏面が「ゲームの進行」・表面が「探偵の設定」と書かれたカードから、好きな設定の探偵カードを1枚選び受け取りましょう。探偵には、私立探偵/医者探偵/令嬢探偵/機関士探偵の4種類があります。
その後、自分が担当する「探偵力カード」各2枚を受け取ります。(受け取る段階で「探偵力カード」は、担当者本人も見てはいけません!ご注意ください。)
この「探偵力カード」は、各探偵が個性を駆使して入手する推理の助けとなる追加の手がかりです。詳細な扱いについては、ルールブックをご確認ください。
また、本フェイズで全登場人物の情報の内容を全員で確認します。
ここでカード表面の内容が確認できるのは「アリス」、「遺体の状態」、「ハッター」、「グリフォン」、「チェシャ」、「メアリー」、「マウス」の大カードのみです。
他の大カードはルールブックにて指示のあった際に公開・読み上げ、小カードは後述の調査フェイズの際に調査チットを消費しての閲覧となります。
第1調査フェイズ
調査フェイズは、調査チットを1枚消費して各自1人ずつ任意の「調査カード」を公開し、調査・推理を行うフェイズです。
ルールブックに記されている自動公開のカードを公開した後、調査を行います。調査フェイズの手順は、以下の通りです。
- 調査チットの支払い(1枚分調査チットを「調査済み」の面が上を向くよう裏返し消費する)
- カードの公開(卓上に置かれた「調査カード」を1枚表向きにする)
※赤字で「調査禁止」と書かれたカードは調査できないため要注意 - 情報共有(プレイヤー全員に内容を共有する)
1回の調査フェイズで配布される調査チットは合計12枚です。プレイ人数に応じて下記の通り調査チットを配布します。
プレイ人数 | チット配布個数 |
1人 | 12枚 |
2人 | 6枚ずつ |
3人 | 4枚ずつ |
4人 | 3枚ずつ |
第2調査フェイズ
第1調査フェイズと同様に、調査フェイズを行います。
公開が指定されている追加ストーリーカード、自動公開カードがあるため忘れないようルールブックを確認しましょう。
第3調査フェイズ
第1・第2調査フェイズと同様に、調査フェイズを行います。
公開が指定されている追加ストーリーカード、自動公開カードがあるため忘れないようルールブックを確認しましょう。
第3調査フェイズのみ、調査を12回未満で終わらせても構いません。
調査回数を早く切り上げた場合は”早期解決”となり、残した調査チット1個につき+1点のボーナスポイントを獲得することができます。
ただし、回答シートの1H4W(死因/時刻/場所/犯人/動機)にて正答できなかった場合、結果として総合得点が低くなってしまう可能性があるため慎重に決断しましょう。
推理発表フェイズ
推理発表フェイズでは、回答シートに1H4W(死因/時刻/場所/犯人/動機)を記述しましょう。
- 死因(HOW):被害者はどんな方法で死んだのか?
- 時刻(WHEN):被害者はいつ死んだのか?
- 場所(WHERE):被害者はどこで死んだのか?
- 犯人(WHO):被害者は誰に殺されたのか?共犯がいる場合は全員の名前を答えましょう。
- 動機(WHY):犯人はなぜ殺したのか?(自死の場合は死を選んだ理由、事故死の場合は「なし」と記述)
上記以外に、「おまけ推理」について回答する欄が回答シートに設けられています。ゲーム中に何を答えれば良いのか明らかになるので、積極的に調査しましょう!
エンディング
回答シートへの記入が完了したら、エンディングブック開き、指示に従って真相を読み上げます。
推理発表フェイズで答えた内容により、エンディングが変わる可能性があります。回答シートへは慎重に答えましょう。
得点計算
回答シートに記述した1H4Wについて、それぞれ正答すると4点ずつの獲得となります。
また、おまけ推理や早期解決によるボーナス得点も得られる可能性がありますが、まずは1H4Wの確実な解答を目指しましょう!
また、得点に応じて下記の通り称号を得られます。ぜひ名探偵を目指してみてくださいね◎
- ~9点 :Detective(探偵)
- 10~11点:Dog-nosed(犬の鼻)
- 12~15点:Hawk-eyed(鷹の目)
- 16~19点:Clairvoyant(千里眼)
- 20点以上:Master detective(名探偵)
『顔のないアリス』の評価と感想
それでは、個人的な独断と偏見による評価と感想をご紹介します。
わたしが「顔のないアリス」を遊んだときの条件は、下記の通りです。
評価
ひとりでも複数人でもOK!しっかり推理要素を楽しめるミステリーゲーム!!
さすがは卓上探偵団シリーズ!”推理”をちゃんと楽しめる良作品でした◎
シリーズ第1弾、第3弾、第4弾は探偵についての設定がなかったため、探偵のロールプレイ要素はほとんどありませんでしたが、今作では探偵ごとに個性が付与されており、ロールプレイもちょっと楽しめるようになっています。
また、全シリーズを通して自由に会話ができ、制限時間もないので、自分たちのペースでじっくり推理・議論を重ねることができるのが魅力ですね!
マダミスのような騙し合いは苦手だけど推理ゲームが好きな方、ミステリー作品が好きな方におすすめしたい作品です。
難易度
難易度は「やややさしい~やや難しい」です。
すべての調査カードを公開できるので、ボーナスを一切狙わなければ然程難しくない印象です。
ボーナス点が獲得できなくても1H4Wが全て正答できれば名探偵の称号を狙えるので、着実に推理したい方はその方がいいかもしれません。
ボーナス獲得やできるだけ高みを目指したい方にとっては、推理力のほか、ちょっとの運が必要かと思われます。笑
感想
19世紀イギリスの世界観でミステリーが楽しめるのがとても良かった◎(ただし運も大事w)
すっかり卓上探偵団シリーズの虜となったわたし。
今回は本ゲームに慣れてきたこともあり、ボーナス点を狙ってみました。
真相の回答については、動機とおまけ推理を外しましたが、ボーナス点に助けられギリギリ名探偵GET!
動機やおまけ推理の答え合わせを見て、全然わたしたちが知らない情報だったのでびっくり。クリティカルな情報を引けず、見事に運に見放されましたね、、、笑
運要素もあれど、ミステリーとして歯ごたえを感じられる満足度の高い作品でした!楽しかったです。
まとめ
今回は協力型パッケージミステリーゲーム「顔のないアリス」についてレビューしました。
推理要素とちょっとのロールプレイ要素を楽しめる、シャーロック・ホームズと同じ世界を楽しめる卓上探偵団シリーズ5作目でした。
本サイトでは、パッケージ型マダミスやミステリーゲームのレビュー、プレイ人数別のおすすめ一覧などの記事を公開しています。
以下にぜひあわせて目を通して頂きたいおすすめ記事をご紹介していますので、よろしければ覗いてみてくださいね◎
\あわせて読みたい/