
理不尽さとおバカ要素が絶妙に融合!
笑ってツッコんで盛り上がる、マダミス風パーティーゲームの決定版!
理不尽でおバカなパーティーゲーム『マダミスなんてしてないよ』についてレビューします!
本作品の関連・シリーズ作品の紹介から、遊び方・ルールの解説、実際にプレイしてみた感想・評価まで、気になる情報をまるっとお届けします。
購入を迷っているあなた、どんなゲームか気になっているあなたは、ぜひ参考にしてみてください◎
ゲーム概要

プレイ人数 | 2~10人 |
プレイ時間 | 約1~5分 |
対象年齢 | 13歳~ |
ジャンル | ハンドマネージメント/推理 |
発売時期 | 2025/4/11 |
箱サイズ | 110 x 150 x 30 mm (縦×横×厚さ) |
版元 | グループSNE(Group SNE) |
『マダミスなんてしてないよ』は、人気シリーズ『テストプレイなんてしてないよ』の第9弾で、マーダーミステリーをモチーフにしたおバカ系パーティーゲームです。
基本ルールは手札からカードを出すだけのシンプル設計!
勝利するたびに得られる「犯人トークン」を非公開で集め、ゲーム終了時に“誰が一番トークンを持っているか”を推理。
最もトークンを持っていたとして最多票を得た人は「犯人」として敗北し、「犯人」を除き最もトークンを持っていた人が勝者になるという、ひねりの効いた勝敗システムが特徴です。
「配役カード」や、ミステリーらしいカード効果も満載で、理不尽ながらも戦略性と笑いに満ちた作品です。
カードスリーブサイズ
本作のカードサイズは、89mm×63mm、カードの枚数は91枚です。
対応するスリーブは下記からご確認頂けます。
シリーズ作品と拡張版一覧
その他シリーズ作品・拡張版は以下の通りです。
遊び方/ルール

このゲームは、大きく分けて2種類のルールがあります。
1つは「いつものルール」、もう1つは「マダミスルール」です。
ゲームの目的
最後に勝ち残ったプレイヤーが勝利!
「いつものルール」は、他のシリーズ作品と同じです。
手札を順番に出し、カードに書かれた勝利条件・敗北条件を処理しながら、誰か1人の勝ち残りを目指します。
犯人として拘束されていないプレイヤーの中で
「犯人トークン」が最多のプレイヤーが勝利!
「マダミスルール」は、当作品オリジナルのルールです。
「いつものルール」との大きな違いは、以下の2点。
- 「敗北」や「勝利」をしてもあるタイミングまでは誰も脱落せずにゲームが継続
- 他人を敗北させたり自分が勝利したりすることで犯人トークンという勝者の証を収集
相手を敗北させまくるほど優勝(本当の勝利)に近づきますが、目立ちすぎると勝てない駆け引き要素があります。
さらに、本シリーズ他作品の「通常カード」「スターカード」も混ぜて遊ぶことができます!
※ただし「マダミスルール」の場合、プレイヤー人数が3~6人までとなる点にご注意ください。
【いつものルール】ゲームの準備

- すべてのカードの中から下記のカードを除く
- ついたてカード
- 表面の右下に”マダミスアイコン”が付いたカード
- スターカード
- 残ったカードをシャッフルして山札をつくる
- 山札の上から各プレイヤーに2枚ずつ配り手札とする


上記の準備が整ったら、スタートプレイヤーをじゃんけんなどで無作為に決め、ゲームスタートです!
【いつものルール】ゲームの流れ
スタートプレイヤーから、1人ずつ時計回りに手番を行うターン制のゲームです。
手番プレイヤーは、次の通りに手番を行います。
- 山札の上からカードを1枚引いて手札に加える
- 手札から必ず1枚プレイ
- カードの表面に書かれた効果を読み上げて指示に従う
- 読み上げたカードは捨て札にする
※読み上げを途中で一時停止して、他人に選択を迫るカードもあるため注意!
- 左隣のプレイヤーに次の手番が移る
プレイヤーが敗北した場合
敗北したプレイヤーの手札と、設置された「プレイヤーの前に置く」効果のカードは、すべて捨て札になります。
ゲームに慣れてきた場合
取り除いておいたスターカードのうち、”マダミスアイコン”の付いていないカードを混ぜて遊んでみましょう。
これらのカードは文章が長かったり極端なバランスであったりしますが、本ゲームの真骨頂ともいえる”理不尽さ”を楽しめます。笑
【マダミスルール】ゲームの準備
- トークン&ついたてをセット
- 配役を決定
- 山札のセット&手札を準備
トークンは、プレイ人数に応じて下記の通り場に置きます。
プレイ人数 | トークン数 |
3 | 8 |
4 | 10 |
5~6 | 12 |
全員、ついたてカードを1枚ずつ、「ついたて」と書かれた側を他人に向くよう自分の前に立てます。

「配役カード」を裏向きでシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ配ります。(残った配役カードは使わないので箱にしまいましょう。)
全員、自分の配役をこっそり確認して自分のそばに裏向きで伏せておきます。
「通常カード」「スターカード」(どちらも”マダミスアイコン”の描かれたものを含む)と、「両面カード」すべてを1つの束にして裏向きでシャッフルし、場に山札をつくります。
全員、その山札から2枚ずつカードを引き、自分の手札とします。

【マダミスルール】ゲームの流れ
このルールでは、下記の通り2段階に分かれています。
- マーダーフェイズ
- 投票フェイズ
「マーダーフェイズ」の流れは、基本的に「いつものルール」と同じ、1人ずつ手番を時計回りに行います。
そして、敗北・勝利に応じて「犯人トークン」を獲得します。(詳細は後述で説明)
場にあるトークンが無くなったら「投票フェイズ」に移り、犯人として拘束したいプレイヤーへの投票を行います。
このときの最多得票者は犯人として拘束されゲームから脱落、残ったプレイヤーのうち犯人トークンがもっとも多いプレイヤーが優勝です!

マーダーフェイズ
- 自分の使ったカードで他プレイヤーを「敗北」させた場合
- 敗北させた人数と同じ個数の「犯人トークン」を獲得
- “犯”と書かれた面が表を向いた状態になるように”ついたて”の裏に隠し置く
※ただし「自分のカードの効果で自分が敗北した」場合、自分を除いた敗北者数分だけトークンを受け取ります。

- 敗北プレイヤーは自分の前に置かれていたカードを捨て札にする
- 配役カードと手札は捨て札にしないよう注意!
- “ついたて”の裏に置いた自分の犯人トークン1個を裏返して「アリバイ」と書かれた面を表にする
- 犯人トークンを1個も持っていないなら裏返さなくてOK
- 自分のカードの効果で敗北したときも裏返さなくてOK
- 犯人トークンを2個獲得
- “犯”と書かれた面が表になるように自分の”ついたて”の裏に隠し置く
投票フェイズ
- 手札と自分の前にあるカードを捨て札にする
- 配役カードは手元に残しておくこと!
- 「せーの」の合図で犯人として吊し上げたい相手(もっとも犯人トークンを持っていそうな人)を指差し投票
- 最多票を獲得してしまったプレイヤーは「犯人」として拘束されてゲームから脱落
- 「犯人」として拘束されていないプレイヤーの中で犯人トークン最多獲得プレイヤーが優勝!
投票フェイズは上記の流れで行いますが、「犯人」として拘束されてしまった人も逆転のチャンスがあります。
投票後、「犯人」が決まったら以下の処理を続けて行いましょう!
- ついたてをオープン
- 全員ついたてを外して自分が持っているトークンの内容を公開
- このときついたての「←」を投票した相手へ向ける
- 「犯人」(最多票獲得者)から時計回りの順に自分の配役カードを公開
- 自分の配役の効果を任意で使用することができる(使わなくてもOK)
※「犯人」が複数いる場合は、マーダーフェイズを終わらせた人から時計回りで一番近い「犯人」をスタートプレイヤーとします。
この逆転チャンスによって、トークンがプレイヤー間で移動したり、【犯人】が代わったり、【犯人】が2人以上に増えたりすることも、、、!?
以上を終え、最終的に「犯人」でないプレイヤーの中で、もっとも犯人トークンの数が多いプレイヤーが優勝です!
もしも、この条件にあてはまるプレイヤーが2人以上いる場合、「アリバイ」が多い方が優勝です。
それも同数なら、その全員が優勝です。勝利を分かち合いましょう◎
評価と感想
実際にプレイしてみた感想・評価について綴ります。

おすすめ度:⭐5
マダミス×バカゲーの絶妙ミックス!シリーズ随一のカオスな傑作!!笑
マーダーミステリーのようなちょっとしたドキドキと、バカゲーの理不尽さが混ざり合った本作。
シリーズ作品の中でも特にユニークでクセになります!
これまで同シリーズをいくつかプレイしてきた中でも、マダミスだいすきなわたしとしてはやっぱり本作がいちばんのお気に入り◎
まず目を引くのが、脱力系のゆるかわなパッケージデザインと、まったくプレイヤーに寄り添ってくれない理不尽すぎるゲーム展開。この“バカさ”がむしろ清々しい。笑
マダミスならではの最後の投票にも、本シリーズならではの理不尽要素がうまく絡み、マダミスのパロディのような面白さを味わうことができました。
短時間でサクッと遊べるので、マダミスでフル稼働した脳みそを強制的にクールダウンしてくれるちょうどいいゲームです。
「犯人として吊られない程度にトークンをできるだけ多く集めろ!」という勝利条件も絶妙で、真剣にやるほどバカらしさが際立つ設計が秀逸でした。
推理で盛り上がったあと、もう一笑い欲しい人に心からおすすめしたい一作です。
難易度
難易度は『やさしめ~やややさしめ』です。
直感的でわかりやすいルール構成のおかげで、初めてでもすぐに楽しめるとっつきやすいゲームでした。
準備に手間がかからず、パッケージもコンパクトなので、持ち運びに便利なのも嬉しいポイント。
ちょっとした集まりや旅行先にも気軽に持っていける、頼れる一本です。
盛り上がり
「ワイワイ」に極振り、盛り上がりに特化したゲームです。
笑顔が絶えないパーティーゲーム——、これ以上でもこれ以下でもありません。笑
プレイスタイル(直感的/論理的)
『直感的』に遊ぶゲームです。
論理的に考えても無駄です。笑
運要素
運要素は『高め』です。
理不尽ですから——。
まとめ
理不尽×おバカなパーティーゲーム『マダミスなんてしてないよ』について、レビューしました。
マダミス後のクールダウンに最適で、理不尽すぎて笑いが絶えないシリーズ随一の傑作でした☺︎
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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