
真犯人を見つけ、洞窟から生還せよ!
巨大な”密室”で発生した事件に迫る、アドベンチャー&ミステリー!!
4人で遊べるパッケージ型マーダーミステリー『ケイヴァー 洞窟の煌めき』について、レビューします。
シナリオのあらすじ、遊び方やルール、登場キャラクター、ネタバレなしの感想や評価までご紹介。
いま、本作が気になるあなたはぜひ参考にしてみてくださいね!
シナリオ概要

プレイ人数 | 4人(GM不要) |
プレイ時間 | 90分 |
プレイ環境 | オフライン |
対象年齢 | 15歳~ |
ジャンル | マーダーミステリー |
発売時期 | 2024/12/13 |
製作者 | tomiha |
箱サイズ | 16 x 11 x 3 cm |
版元 | グループSNE/cosaic |
『ケイヴァー 洞窟の煌めき』は、グループSNE×cosaicのMurder Mystery Miniシリーズのマーダーミステリー作品で、秘宝が眠る洞窟を舞台にしたアドベンチャー&ミステリーです。
密室と化した洞窟内での事件の真相に迫ります。4人で遊べる、GM不要シナリオです。
あらすじ

未開のジャングルに佇む、神聖な洞窟。――
そこには「聖なる短剣」という、不老不死の力を秘めた秘宝が眠っていることが判明しました。
その洞窟は遠く離れた異国の地にあり、地元住民たちは「神の住む地」として恐れ、決して近づこうとはしませんでした。
しかし、教授はどうしてもこの短剣を手に入れるべく、調査チームを編成。ジャングルの奥深くにあるその洞窟へと到達し、秘宝の探索を開始しました。
洞窟内をくまなく調べ、内部の地図を完成させた直後のこと。突如、地震が発生し、出口が崩れて塞がれてしまいます。
閉じ込められた一行は、洞窟内で一夜を過ごすことに。
ところが翌朝、教授がまるで祀られたかのような姿で亡くなっているのが発見されたのでした、、、
登場人物紹介
洞窟を探検する調査団員5名について、ご紹介します。
被害者:教授(54歳/男性)

- 大学の教授で考古学者
- 過去に未知の遺跡から秘宝を発見して名声を上げる
- 秘宝発見時に発掘現場の作業員が事故で死亡する不幸な出来事を経験
- 以後数々の遺跡を調査してきたが目ぼしい成果は出ていない
- 今回の調査は大変意気込んでいた
- 気難しい面もあり人づきあいは苦手な方
- 小柄だが力強い体格
- 豊かなあご髭がトレードマーク
ハンター(34歳/男性)

- 教授の教え子
- 以前は准教授と共に教授の研究室のメンバーだった
- 現在は民間の発掘チームを渡り歩く遺跡探索で稼ぐトレジャーハンター
- 彫りが深く端正な顔立ち
- 仕事で鍛えられた体は無駄なところがなく引き締まっている
- 考えるより先に体が動くタイプでいろいろな発掘現場での経験からトラップに詳しい
- 久々に教授と一緒に仕事がしたくなり今回の調査に参加
准教授(43歳/女性)

- 考古学者で現在の職位は准教授
- 教授の教え子
- 卒業後はそのまま大学に残り教授の研究室で働いている
- 研究室は万年人員不足で事務仕事や教授の身の回りの雑務なども行う
- ハンターとは以前同じ研究室の仲間だったこともあり仲が良い
- 落ち着いた雰囲気で彼女の微笑みは周りの人々に癒しを与えている
- 現場で調査するより研究室で文献とにらめっこするほうが性に合いじっくり考えてから行動するタイプ
- 古代文字の解読が得意
- 秘宝の発見に意欲を燃やしている
出資者(54歳/男性)

- 教授と大学時代からの友人
- 本当は考古学者になりたかったが家庭の事情で断念
- 今は経営者として成功し教授の研究に出資している
- 教授を支えたいという思いもあるが一番の目的は自分が考古学と関わりたいため
- 視察と称して大学の研究室や発掘現場にもよく顔を出す
- 背が高く鍛えた体はガッチリしている
- 体力には自信があり同じ年齢の教授よりもずいぶん若く見える
- いろいろな人と話をするのが好きですぐに打ち解けあう社交的なタイプ
- 今回の調査は自ら希望して参加した
役人(36歳/女性)

- 発掘現場の洞窟を管理しているV国の役人
- V国の出身だが大学時代はA国で考古学を学んでいた
- また卒業後は考古学者としていくつもの調査団に参加している
- そのため考古学者の仲間は多い
- 今回のメンバーで面識がないのは出資者だけ
- 小柄ではっきりとした顔立ちはどこかエキゾチックな雰囲気がする
- 気が強いところがあり言いたいことははっきり言うタイプ
- 遺跡を荒らすトレジャーハンターという職業を良く思っていない
- この洞窟はこれまで発掘許可を出していなかったが同行を条件に許可を出した
遊び方/ルール
- ゲームの準備
- キャラクター決定
- オープニング
- 設定書の読み込み(10分)
- 第1フェイズ:調査/全体議論(15分)
- 第2フェイズ:調査/全体議論(15分)
- 第3フェイズ:調査/全体議論(20分)
- 犯人投票フェイズ
- ???フェイズ
- エンディング
本作品は、全3回の調査・全体議論を重ね事件の真相を推理するマーダーミステリーです。
プレイヤーは全員、自由に嘘をつくことができますが、少人数での密談はありません。
密談用の部屋などは不要ですが、内容物を広げられるだけの大きめのテーブルで遊ぶことをおすすめします。
ゲームの準備
ルールブックを開き、ゲームの準備を行います。
洞窟マップ①を広げ、各種カードを並べます。
※この段階では、洞窟マップ②をまだ広げないように注意すること!


時計など、時間経過がわかるものを用意しておきましょう。
準備が整ったら、代表者1名がプロローグを読み上げます。
キャラクター決定
キャラクター設定書の表紙に書く人物の公開情報が載っています。
その情報を参考に、任意の方法で各自担当キャラクターを1名ずつ選びましょう。
※この段階では、まだキャラクター設定書の内容を見てはいけません。
オープニング
「オープニング」を代表者1名が声に出して読み上げましょう。
設定書の読み込み(10分)
自身のキャラクター設定書を読み込みます。
この時間は10分が目安ですが、読み込み時間は適宜調整可能です。早めに切り上げても、延長してもOKです。
第1フェイズ:調査/全体議論(15分)
フェイズカード①を全体公開します。
このフェイズでは、全員で議論を行います。
また、それぞれのキャラクターが場にある調査カードを4枚ずつ獲得できます。
- 獲得した調査カードの公開/非公開は自由
- カードの破棄や隠し持つことは禁止
- 番号のついている調査カードはどの番号から取得してもOK
- 自分のキャラクターのケイビングバッグ/様子の調査はNG
- ※ただし、それ以外調査できなくなってしまった場合は取得してもOK
- 調査カードは公開した後なら合意の上で譲渡交換可能
- 特殊カードは取得指示があったら直ちに獲得(この獲得は調査枚数には含まない)
- 特殊カードも取得後の公開/非公開は自由
- 「このカードは全体公開する」と記載されている場合はすぐに全体公開すること
第2フェイズ:調査/全体議論(15分)
フェイズカード2を全体公開します。
このフェイズでは、全員で議論を行います。
またそれぞれのキャラクターが場にある調査カードを4枚ずつ獲得できます。
第3フェイズ:調査/全体議論(20分)
フェイズカード3を全体公開します。
このフェイズでは、全員で議論を行います。
またそれぞれのキャラクターが場にある調査カードを1枚ずつ獲得できます。
犯人投票フェイズ
全員がそれぞれ、事故、または犯人だと思うキャラクターを決めます。
全員で同時に、そのキャラクターの担当プレイヤーを指さし、投票します。
事故と思う場合は天井を指しましょう。
複数の投票先が同数になったとしても、決選投票は行わず先に進みます。
???フェイズ
ゲーム中に明らかになるフェイズです。
エンディング
エンディングブックを開いて、物語の結末を読み上げましょう。
その後、得点計算をおこない、最も高得点だったプレイヤーの勝利です。
しかし、マーダーミステリーの究極の目的は、「参加者全員で物語を作りあげること」です。
情報を集め、真相の解明を目指すだけでなく、作品世界の住人になりきって楽しみましょう☺︎
評価と感想
わたしが本作品をプレイしたときの条件は、以下の通りです。
評価
洞窟探検ならではのスリルを味わえる!初心者・経験者問わず楽しめるマーダーミステリー!!
推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐☆☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐☆☆☆ |
ルールとしては比較的シンプルながらも、洞窟内のマップをもとに事件の調査・探検を行うため、まるで洞窟探検をしているかのような濃密な体験ができる作品です。
推理要素・世界観を楽しめて、「一寸先は闇」の閉鎖空間における洞窟探検ならではのスリルとサスペンスを味わえます。
マダミス初心者のみならず、経験者も楽しめるシナリオではないでしょうか。
難易度
難易度は『やややさしめ』です。
キャラクター設定書や調査カードなどの情報量は多くもなく少なくもない印象です。
シナリオの構成・ルールは比較的シンプルなので、マダミス初心者の卓でも問題なくプレイできるかと思います。
感想
事件解決だけにとどまらない!洞窟からの生還を目指すアドベンチャー&ミステリー!!
物語は、洞窟内に調査に入った後、地震により崩れた石で出入口が完全に塞がってしまう悲劇から始まります。
巨大な”密室”となってしまった洞窟で起こる事件を解決に導くことも大切ですが、洞窟から無事生還するべく脱出口を探すことも重要。
まるで未開の洞窟内を探検しているかのような、アドベンチャー感を堪能できるシナリオでした。
まとめ
グループSNE×cosaicのマーダーミステリーミニシリーズ『ケイヴァー 洞窟の煌めき』について、レビューしました。
洞窟探検をテーマに、アドベンチャーならではのスリルとサスペンスを堪能できるマーダーミステリーでした!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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