2つの物語が1つのパッケージに!
オン・オフ選べるリアルな世界のマーダーミステリー!!
「コロナーの落ち着いた地で」ってどんなシナリオ?
今回はオンライン・オフラインどちらでも遊べる2本立てパッケージ型マダミス「コロナーの落ち着いた地で」について、ネタバレなしでレビューします!
シナリオのあらすじや遊び方、個人的な感想・評価についてもご紹介しますので、今後プレイ予定の方の参考になれば幸いです。
『コロナーの落ち着いた地で』ってどんなマダミス?
商品名 | コロナーの落ち着いた地で |
プレイ人数 | 3~4人(GM不要) |
プレイ時間 | ~180分 |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | マーダーミステリー |
発売時期 | 2022/6/17 |
デザイナー | 江神原業一郎 |
サイズ | 11 x 15 x 4 cm |
版元 | EJIN研究所 |
『コロナーの落ち着いた地で』は、EJIN研究所によるパッケージ型マダミスで、パンデミックの中で起きた悲劇のシナリオです。
オンラインまたはオフライン・GMレスでプレイ可能で、ゲーム参加者全員が物語の登場人物としてミステリーの世界を体験することができます。
また、『コロナーの落ち着いた地で』は、『西洋鎧の鳴る館』と2作品1セット、つまり、1つのパッケージで2つの物語を楽しめるお得なパッケージになっています!
『コロナーの落ち着いた地で』のあらすじ
全世界を恐怖に陥れた「コロナー・ウイルス」によるパンデミック――
未曾有の感染力と致死率を併せ持つ恐るべきウイルスは瞬く間に世界を席巻し、終わりの見えない驚異との戦いに人々は絶望さえ感じていました。
しかし、ワクチンやマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など、あらゆる感染症対策が実を結び、パンデミック収束の兆しが見えてきました。
BAR「ホワイト・ビンゴ」もコロナーにより休業を余儀なくされていましたが、緊急事態宣言が解除され、営業が再開できる運びとなりました。
1ヶ月ぶりの開店当日、この店を拠り所にする常連客たちが営業再開を祝うべく集まります。
店内で冷たくなったマスターが発見されるのは、この直後の事でした、、、
『コロナーの落ち着いた地で』の登場人物
BAR「ホワイト・ビンゴ」の事件関係者5名について、ご紹介していきます。
枡度 怜也(35歳/男性)
- カジュアルBAR「ホワイト・ビンゴ」のマスター
- 我が強く中年太りしたオラオラ系の男
- 場の空気をうまく回したり相談事にアドバイスをくれたりと独特の魅力をもつ
- 黒のウレタンマスクを着用
土辺 優(36歳/男性)
- 営業職のサラリーマン
- スーツでない日は着古した革ジャンとジーパンで来店する常連イチの古株
- ウイスキーベースの茶色っぽいカクテルを飲んでいることが多い
- 国から無料配布された布製マスクを着用
礼遠 流平(31歳/男性)
- 理系眼鏡スーツ
- 生真面目で硬い印象の男
- 長期熟成されたウイスキーを好んで飲むが酔いやすい体質
- 白の不織布マスクを着用
枚久 額人(27歳/男性)
- アルバイトのバーテンダー
- 声のデカい調子乗りの陽キャ
- 世界各地で醸造されたクラフトビールを飲み比べるのが好き
- 迷彩柄の不織布マスクを着用
阿仁田 樹里(23歳/女性)
- メンタルクリニックに勤める看護師
- 派手目の装いだが怯えた小動物のような印象を拭えない小柄な女性
- 彩りの鮮やかなカクテルを飲みながら一番奥の席で携帯を触っている
- クリニックで支給されているサージカル(医療用)マスクを着用
『コロナーの落ち着いた地で』の遊び方/ルール
『コロナーの落ち着いた地で』のゲームの流れは下記の通りです。
- セットアップ
- 舞台設定カード読み上げ
- 担当キャラクターの決定
- 自己紹介
- 読み合わせ
- 設定の読み込み(15分)
- 事件発生
- 調査シーン(110分)
- 推理シーン
- 得点計算
『コロナーの落ち着いた地で』は、「調査シーン」で推理の緒となるカード情報を獲得・整理・共有などを行い、「推理シーン」で各自の考えを発表して投票で犯人を指名する流れのゲームです。
一部のプレイヤー間で秘密裏に会話する”密談”はなく、調査シーンでの議論は全員で行います。
また、オフライン・オンラインどちらのケースもWebページを使用するため、プレイ時には各プレイヤーがインターネットへ接続できる環境にて遊びましょう。
パッケージ内容物「【アンカーミステリー01】共通マニュアル」の表紙にプレイ用のURLが記載されていますので、実際にプレイする際はそちらをご確認ください。
本ゲームのルールについては、『西洋鎧の鳴る館』と同様です。『西洋鎧の鳴る館』のレビュー記事にて遊び方の記載がありますので、そちらをご参照ください。
『コロナーの落ち着いた地で』の評価と感想
それでは、独断と偏見による個人的な評価と感想についてお話していきましょう!
わたしが『コロナーの落ち着いた地で』を遊んだときの条件は、下記の通りです。
評価
時事ネタを反映したミステリー!1つのパッケージで2種類の物語を堪能できるお得なマダミス◎
同梱シナリオ『西洋鎧の鳴る館』はザ・王道ミステリーだったのに対し、本物語は現実に近い世界が舞台の物語。
しかし、推理要素が格段に劣るわけではなく、推理もロールプレイもちゃんと楽しめる濃密なミステリーでした!
ただ、公式の推奨年齢にもあるように、この『コロナーの落ち着いた地で』のシナリオの方が、『西洋鎧の鳴る館』よりも難易度が低めに設定されているように感じます。
そのため、遊ぶ順番でお悩みの方は、最初に『コロナーの落ち着いた地で』を、後で『西洋鎧の鳴る館』をプレイすると良いかもしれません。
難易度
難易度は「やややさしめ」です。
先述の通り、推奨年齢の違いからも分かりますが、『西洋鎧の鳴る館』よりも難易度がやさしめに設定されています。
ルールに一部特殊なところがあるので、わたし個人の意見としては、こちらのシナリオを先にプレイしてルールに慣れておくことをおすすめします。
また、このマダミスは、「調査」の時間と「議論」の時間が明確に区切られておらず、同一フェイズの中で実施されるので、プレイヤー全員での時間管理が重要になります!
カード獲得ばかりに集中すると話し合いの時間が少なくなり、議論ばかり行うと情報の獲得が不十分になってしまいますので気を付けましょう。
キャラクター設定のテキスト分量については、多くもなく少なくもない、といった印象でした。
感想
時事ネタを盛り込むユニークなマーダーミステリー!
現実世界とリンクした世界観で、調査カードから得られる情報も結構リアル。ここまで現実に忠実とは思わず、驚きました。
所々に時事ネタを抛り込んでくるのがEJIN研究所らしいというか、、、全体を通じて製作者の親しみ、温かみを感じられて良い作品でした◎
また、わたしの卓のプレイ時間について、『西洋鎧の鳴る館』と『コロナ―の落ち着いた地で』は同じくらいの時間でしたが、本来は『コロナ―の落ち着いた地で』の方がプレイ時間が長くなります。
わたしの卓では、先に『西洋鎧の鳴る館』をプレイしており、ルールの確認・説明を一部省略した関係で本シナリオのプレイ時間短縮に繋がっています。このことを考慮頂いたうえで参考にして頂ければと思います。
まとめ
今回は、EJIN研究所によるパッケージ型マーダーミステリー『コロナーの落ち着いた地で』についてレビューしました。
3~4PLでGM不要、オンライン・オフラインのどちらでもプレイできる、汎用性の高さが魅力のマダミスでした!
本ブログでは、数多くのマダミスシナリオレビューや、自分がプレイした中でのおすすめシナリオなどを発信しています。
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