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【マダミスレビュー】テセウスの手引|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【マダミスレビュー】テセウスの手引|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

手を取り合うか、疑うか——。
運命を分かつ“二重人格”マーダーミステリー!!

今回は、ペアマーダーミステリー『テセウスの手引』をピックアップ!

物語のあらすじや登場キャラクターの紹介はもちろん、遊び方やルール、さらに実際にプレイして感じた感想や評価をネタバレなしでまとめています。

「どんな雰囲気の作品なの?」「難易度はどのくらい?」と気になっている方や、購入を検討している方にも参考になる内容です。

これからプレイ予定のあなたは、ぜひ最後までチェックしてみてください☺︎

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

【マダミスレビュー】テセウスの手引|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし
引用:【BOOTH】テセウスの手引
プレイ人数8人(GM不要)
プレイ時間180分(以上)
プレイ環境オフライン
対象年齢15歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期‎‎‎‎‎‎‎‎‎‎2022年秋
版元newmerous

テセウスの手引』は、前作『カルネアデスの陰影』の系譜を受け継ぐ、混迷の二重人格マーダーミステリーです。

2人で1キャラクターを担当する「二重人格システム」や、物語を彩る読み合わせパートが特徴の作品。

あなたの選択と演技が物語を変える、マルチエンディング形式の8人専用シナリオです!

あらすじ

二つの超大国、【合衆国】と【連邦国】が覇権を争う世界――。

その狭間にある小国【メスカリア】は、ついに運命の選択を迫られていました。

やがて、【合衆国】陣営に属していた【メスカリア】で革命が勃発。

圧政に苦しむ人々は【革命軍】を結成し、【王国軍】との戦いを繰り返します。

序盤は苦戦を強いられるも、【連邦国】の支援を受けたことで形勢は逆転。

そして【XX59年】、ついに革命軍は王宮を陥落させ、王族を処刑したことで数百年続いた王国の歴史は幕を下ろしました。

新たに【革命政府】を樹立した【メスカリア】は、【連邦国】陣営へと転向。

その瞬間、世界の均衡は崩れ、緊張はかつてないほど高まっていきます。

平穏など、どこにもない。あなたたちの物語は、いま始まります――。

登場人物紹介

物語の中心となる二重人格者の4名をご紹介します。

※本作では1名のキャラクターを2人で演じる作品です。各人格はマーク【◇〇♧△+□×☆】によって識別されます。各人格の詳細についてはキャラクターブックを開いてからのお楽しみ!

No.949(20歳前後/男性)【◇/+】

マダミス登場人物

身長は平均程度で体格も普通

癖のきつい長髪

無造作に生えているヒゲ


マダミス登場人物

No.952(30歳前後/女性)【〇/□】

マダミス登場人物

低身長で小柄

短めの髪を後ろでまとめている

温和な雰囲気で清潔感がある


マダミス登場人物

No.960(30代前半/女性)【♧/×】

マダミス登場人物

痩せ型で身長は高め

長めの髪の毛を横でまとめている

目つきは鋭くとっつきにくい様子


マダミス登場人物

No.964(30代中頃/男性)【△/☆】

マダミス登場人物

高身長で威圧感がある

七三分け+剃り込み

とても紳士的には見えない


マダミス登場人物

遊び方/ルール

ゲームの流れ
  1. ゲームの準備
  2. 第一幕
    • 1.ストーリー前半黙読(8分)
    • 2.読み合わせ
    • 3.探索&議論(10分)
    • 4.ストーリー後半&まとめ黙読(4分)
  3. 第二幕
    • 1.ストーリー前半黙読(4分)
    • 2.読み合わせ
    • 3.探索&議論(10分)
    • 4.ストーリー後半&まとめ黙読(2分)
  4. 第三幕
    • 1.ストーリー黙読(8分)
    • 2.読み合わせ
    • 3.ミッション確認(1分)
    • 4.探索&議論(40分)
  5. 第四幕
    • 1.探索&議論(40分)
  6. 終幕
    • 1.推理発表
    • 2.回答用紙記入&投票

本作は4部構成のシナリオで、二重人格のキャラクター4名を2人のプレイヤーがそれぞれの人格で演じるシステムになっています。

作中で密談があるほか、2グループに分かれて物語が進行するパートがあります。

そのため、可能であれば2つ部屋を確保してゲームプレイすることをおすすめします。(難しければ4人ずつのグループが別々で話し合いができるだけの十分な広さの部屋1つでもOK)

ゲームの準備

ゲームを開始する前に、以下のものを準備しておきましょう。

  • 時間経過がわかるもの(スマートフォンでOK)
  • 筆記用具(解答用紙に記入するため必要)

まず、ルールブックの裏表紙にある「ストーリー」および「作品紹介」を代表者1名が読み上げましょう。

その後、各プレイヤーの担当キャラクターを選択します。

キャラクター選択方法(公式推奨)
  1. ペア固定方式
    2人1組のペアを決めてからペア同士同じ数字のキャラクターを選ぶ
  2. ランダム方式
    自由にキャラクターを選びキャラクターブックの数字が同じプレイヤーがペアとなる

第一幕

第一幕開始前に、「第一幕記憶カード」「第一幕情報カード」、「第一幕·第二幕地図」2枚をテーブルに置きましょう。

カードの表面は、調査が行われるまで見てはいけません。

カード裏面に2パターンのマーク(◇〇♧△)(+□×☆)が書かれているので、マークごとにカードを振り分けましょう。

1.ストーリー前半黙読(8分)

担当するキャラクターブックの第一幕ストーリー前半を黙読します。

2.読み合わせ

プレイヤーは以下の2組に分かれ、各組のマークと同じカード8枚と地図1枚を持って別室に移動し読み合わせを行います。

  • ◇〇♧△組
    No.949(◇)/No.952(〇)/ No.960(♧)/No.964(△)
  • +□×☆組
    No.949(+)/No.952(□)/No.960(×)/No.964(☆)

※別の組のプレイヤーは、次の幕になるまで合流しません。

3.探索&議論(10分)

カードと地図をもとに、探索&議論を行います。

ルール詳細は、各キャラクターブックの読み合わせのページの最後を参照しましょう。

4.ストーリー後半&まとめ黙読(4分)

キャラクタープックの第一幕ストーリー後半を黙読します。

その後、部屋を移動して全員集合しましょう。

第二幕

大まかには、第一幕と同様の流れで進行します。

第二幕では、「第二幕記憶カード」、「第一幕·第二幕地図」2枚を使用します。

カードの表面は、調査が行われるまで見てはいけません。

カード裏面に2パターンのマーク(◇□×△)(+〇♧☆)が書かれているので、マークごとにカードを振り分けましょう。

1.ストーリー前半黙読(4分)

担当するキャラクターブックの第二幕ストーリー前半を黙読します。

2.読み合わせ

プレイヤーは以下の2組に分かれ、各組のマークと同じカード4枚と地図1枚を持って別室に移動し読み合わせを行います。

  • ◇□×△組
    No.949(◇)/No.952(□)/ No.960(×)/No.964(△)
  • +〇♧☆組
    No.949(+)/No.952(〇)/No.960(♧)/No.964(☆)

※別の組のプレイヤーは、次の幕になるまで合流しません。

3.探索&議論(10分)

カードと地図をもとに、探索&議論を行います。

ルール詳細は、各キャラクターブックの読み合わせのページの最後を参照しましょう。

4.ストーリー後半&まとめ黙読(2分)

キャラクタープックの第二幕ストーリー後半を黙読します。

その後、部屋を移動して全員集合しましょう。

第三幕

第三幕開始前に、「第三幕手がかりカード」を裏面のまま卓上に並べます。

「第三幕地図」(2枚)も広げておきましょう。また、第一・第二幕で使用した地図も本幕で使用します。

1.ストーリー黙読(8分)

各プレイヤーはキャラクターブックの第三幕を黙読します。

2.読み合わせ

キャラクターブックの第三幕読み合わせを音読します。

本幕以降、全プレイヤー同じ場所でプレイします。

3.ミッション確認(1分)

各キャラクターの目標を確認します。

4.探索&議論(40分)

同じ数字のキャラクターでペアを組み、4組のペアごとに探索します。

プレイヤーは4か所の部屋を好きな順番で、1箇所につき10分(合計40分間)探索を行います。

探索完了後、残り時間経過まで議論が可能です。本幕では、議論中に密談を行うこともできます。

探索手順
  1. 40分タイマーを開始。
  2. 探索を行う人物を各ペアから1人選出。
  3. 選出された人たちで話し合い探索する場所を1箇所のみ決定。
  4. 探索場所の手がかりカードを各自1枚ずつ取得。
  5. ペア内でカードの内容を共有。
    (他のペアへの公開は任意/所有権は譲渡・交換するまで取得したプレイヤーにあり)
  6. 残り時間は議論を行い、10分経過したところで2箇所目の探索を開始。
    (議論は全員参加可能)
ルール
  1. 密談OK
  2. 第一幕·第二幕で取得の「記憶カード」の公開・交換·譲渡は不可
    (ペアにも公開NG)
  3. 第三幕以降で取得の「手がかりカード」の公開・交換·譲渡はいつでもOK
    (ペアへの公開必須)
密談の種類・ルール
  1. 通常の密談:
    ペア対ペアの計4名で実施。(ペアは常に行動を共にするため)
  2. 特殊な密談「脳内会議」:
    ペアだけで話すことが可能。
    ※このとき他者からは呆けているように見えるため、長時間の脳内会議は非推奨。

第四幕

第四幕開始前に、「第四幕手がかりカード」を卓上に裏向きのまま配置します。

1.探索&議論(40分)

同じ数字のキャラクターでペアを組み、4組のペアごとに探索します。

5か所の場所から調べたい場所を選び、探索を行います。

探索完了後、残り時間経過まで議論が可能です。本幕では、議論中に密談を行うこともできます。

探索手順
  1. 40分タイマーを開始。
  2. 各プレイヤーは好きな探索場所を探索して手がかりカードを1枚ずつ取得。
  3. ペア内でカードの内容を共有。
    (他のペアへの公開は任意/所有権は譲渡・交換するまで取得したプレイヤーにあり)
ルール
  1. 最後の10分はすべての密談NG。
  2. カードの交換・譲渡はOK。
    ※本幕終了後は「手がかりカード」の公開·交換·譲渡が不可能になるので要注意。

終幕

各プレイヤー順番に推理を披露した後、解答用紙に事件の真相などを記載します。

最後に投票を実施し、エンディングへと進みます。

1.推理発表

各プレイヤーは順番に持ち時間2分で自分の推理·意見を発表します。最初の発表者は任意です。

発表を終えた人は次の発表者を指名し、全員が各自の推理や思いを自由に発表しましょう。

※推理発表中は、発表者以外の発言禁止です。ご注意ください。

2.回答用紙記入&投票

各プレイヤーはキャラクターに対応する解答用紙に記入します。

全員の記入完了後は解答用紙を一旦伏せた状態で、投票に移行します。

投票のルール
  1. 投票は8人全員が一斉に実施。(同一人物の別人格と投票先を合わせなくてOK)
  2. 投票を棄権することも可能。
  3. 投票を終えて結果が確認できたらエンディングブックを確認。
  4. 解答用紙はエンディングブックを開くまで伏せた状態をキープ。

マーダーミステリーの魅力は、各自の得点を稼ぐよりも「登場人物として物語に入り込む体験」にあります。

お互いの物語を尊重しながら、最後まで全員が気持ちよく楽しめるように遊びましょう◎

評価と感想

わたしが本作を遊んだときの条件は、以下の通りです。

参加人数  :8名(全員5シナリオ以上通過済みのマダミス経験者)
プレイ時間 :約4.5時間(感想戦込み)
GM有無   :無
担当キャラ :No.949(♢)

評価

二重人格によるペアシステムが斬新◎魅力的なマーダーミステリー!!

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐⭐☆☆⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐⭐☆☆

まず印象的だったのは、やはり“二重人格”という設定を活かしたペアプレイの面白さです。

ペアで一つのキャラクターを動かすことで、同じ人物だからこそ感じるもどかしさ、一体感など、通常のマダミスとは違った緊張感と連帯感を味わえました。(ペアマダ好きにはたまりません!)

テキスト量はかなり多めで、特に国同士の対立構造や背景設定を理解するのが難しく、序盤は情報整理に苦戦しました。

もしキャラクターブックの冒頭に勢力図の図解があれば、もっとスムーズに物語へ没入できたと思います。

とはいえ、エンディングや解説の丁寧さは本作の大きな魅力◎

ペアそれぞれのドラマにしっかりとした余韻があり、最後まで読後感の良い仕上がりでした!

重厚な設定と深い人間模様を味わいたいあなたに、ぜひ一度プレイしてほしい作品です☺︎

難易度

難易度は『普通』です。

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

二重人格システムによるペアマーダーミステリーという性質上、一般的なマーダーミステリーとは一線を画した内容になっています。

そのため少しばかり複雑さを帯びています。どちらかというとマダミスをいくつか経験したプレイヤーたちで、変わり種の斬新なマダミスを楽しむのにぴったりだと感じました。

GMレスでもプレイ可能ですが、部屋を分かれてプレイする場面があるため、不安であればGMを設けた方が進行はスムーズかと思います。

文章量は、全体的に多めです。

感想

二重人格ペア×チーム構成が織りなす、重厚でドラマチックな一作。

前作『カルネアデスの陰影』に続くペアシステム作品ということで、今回も期待して挑みましたが、やっぱりこの“二重人格”という設定は最高ですね!

ペア同士で意思をすり合わせながら行動する時間は、他のどんなマダミスにもない特別な没入感がありました。

そして今作では、途中でチームに分かれてプレイするシーンもあり、協力と対立のバランスがさらに複雑に。

自分たちの立場や思惑が交錯する展開に、思わず息をのむ場面も多かったです。

テキスト量が多く、背景設定は少し理解が大変な部分もありましたが、物語の深みを感じられる構成で、最後のエンディングはどのペアにも見応えがありました。

「読み応えのある物語」「人間関係のドラマ」「チームでの駆け引き」を楽しみたい人にぴったりの作品。ペアマダ好きとしては、心に残る良作でした◎

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます!

テセウスの手引』は、重厚な世界観とドラマチックな人間模様が楽しめる作品でした。

ペアでの駆け引きや、チームに分かれて進行するシーンなど、唯一無二の体験が味わえる本格マーダーミステリーです。

ペアマダが好きなあなた、読み応えのある物語をじっくり楽しみたいあなたは、ぜひチェックしてみてくださいね◎

当サイトでは、人気のパッケージマダミスシリーズ作品について、さまざまなマダミスのレビューを発信しています。

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