
犯人は”女王様”か、あるいは、”豚”か。―
「サド」と「マゾ」が交わる、オトナのSMミステリー!
本記事では、パッケージ型マーダーミステリー『恍惚の豚』について、レビューします。
本作のあらすじ、遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしの感想や評価についてご紹介します。今後プレイ予定のあなたはぜひ参考にしてみてくださいね。
シナリオ概要
| プレイ人数 | 4人(GM不要) |
| プレイ時間 | 60分 |
| プレイ環境 | オフライン/オンライン |
| 対象年齢 | 15歳~ |
| ジャンル | マーダーミステリー |
| 発売時期 | 2024/04/28 |
| デザイナー | 黒田尚吾/鯖井凌 |
| 箱サイズ | 14.5 x 10.5 x 4.3 cm |
| 版元 | B-CAFE |
『恍惚の豚』は、高級SMクラブをテーマにしたアダルティーなマーダーミステリーです。
GMなし、オンラインまたはオフラインで遊ぶことができます。
あらすじ
東京の片隅──そこには、限られた者しか存在を知らない秘密の高級SMクラブ「天上天下」がありました。
日本中から集められた一流のサディスト(S)女王様たち。
彼女たちのもとには、政界の重鎮や芸能人、さらには警察関係者までもがマゾヒスト(M)として集い、禁断の悦びに身を委ねていました。
ある日、その店に特別な予約が入ります。依頼主は【上客】と呼ばれる人物。
「【人気No.1嬢】を除くすべてのS嬢に相手をしてもらいたい」という、破格かつ豪奢なリクエストでした。
当日、【上客】は次々と女王様たちのプレイを受け、至福のひとときを堪能していきます。
しかし、全てのプレイが終わって1時間が経過しても、ロビーに姿を現すことはありませんでした。
不審に思ったスタッフがプレイルームのドアを開けると、そこには──目隠しをされ、ボールギャグを咥え、ローションを口から滴らせながら、恍惚の笑みを浮かべて息絶えた【上客】の姿が。
この密室で、いったい何が起こったのか?
容疑者は、3人の“女王様”と、1人の“豚”。
背徳と快楽に満ちた舞台で繰り広げられる、禁断の推理劇が幕を開けます──。
登場人物紹介
【上客】殺しの事件について、容疑者となってしまったキャラクターたちをご紹介します。
人気No.1嬢

- 長く人気No.1を獲得し続けているS嬢
- 【上客】の予約に唯一指名されていない
- 好きなプレイは王道の「鞭責め」
- プレイにNGがなく相手の好きな責めを嬉々として行える
ベテラン嬢

- 経験豊富なためかものすごいテクニックを持つS嬢
- 彼女が持つ風格は女王様そのもの
- 好きなプレイは「緊縛」
- 客の要望を無視することもあり要望を聞かないことが「逆に良い」という評判がある
新人嬢

- 1か月前にデビューしたばかりの新人でウブさが売り
- 半年間の研修期間を経てどんなプレイもひと通りできるようになった
- 好きなプレイは「言葉責め」
オーナー

- 「天上天下」を作り上げた男
- 創設当時から裏社会と関わりがあり裏社会の人間は彼の命令に従順に従う
- この店を経営しているだけあってM男である
- 問い詰められると嬉しくなって「ブヒー!」と鳴くことも
遊び方/ルール
- ゲームの準備
- 物語の始まり
- 担当キャラクターの決定
- 設定書の読み込み(10分)
- 自身のキャラクターの紹介(5分)
- 第1調査フェイズ:1人1枚調査、1枚公開後、議論8分
- 第2調査フェイズ:1人1枚調査、2枚公開後、議論8分
- 第3調査フェイズ:1人1枚調査、2枚公開後、議論10分
- 手札盗み見フェイズ
- シート記入
- 指差し投票
- エンディングフェイズ
本作は、3回の調査フェイズを経て各キャラクターごとの目的達成を目指すシンプルな構成のシナリオです。
指差し投票前に、各キャラクターの回答記入シートに自身が考える答えを記入する必要があるため、筆記用具が必要になります。
また、本作品に密談はないため、別途密談用のスペースを確保する必要はありません。
ゲームの準備
テーブルにすべての調査カードを1枚ずつ裏向きで配置します。
特別な手がかりシートは内容を見ないようにその横に置きましょう。
他の内容物は指示があるまで、脇によけて置きます。

物語の始まり
ルールブック記載の「冒頭」を、代表者1名が声に出して読み上げます。
先述「あらすじ」のYouTube動画がまったく同じ内容になりますので、読み上げる代わりにそちらを流して頂いても構いません。
担当キャラクターの決定
各キャラクター設定書の表紙に、キャラクターの公開情報が載っています。
各自担当したいキャラクターを任意の方法で1名ずつ選んでください。
場に並んだ調査カードの中から、選んだキャラクターの調査カード3枚も受け取り、手札として持ちます。
設定書の読み込み(10分)
各プレイヤーは自分の「設定書」を10分程度で読み込みます。
また受け取った3枚のキャラクターの調査カードの表面も確認しましょう。
このフェイズにおける時間については、適宜延ばしても構いません。
全員が早く済ませられたなら先へ進んでもOKです。
自身のキャラクターの紹介(5分)
【人気 No.1 嬢】のプレイヤーから時計回りに、自分のキャラクターを紹介します。
設定書の表紙にある「公開情報」を読み上げるだけでもかまいません。
もちろん、他にもそのキャラクターが言いそうなセリフを自由に付け加えてもOKです。
紹介を終えると、本編の始まりです。
第1調査フェイズ:1人1枚調査、1枚公開後、議論8分
調査フェイズでは、場にある調査カードを獲得し、手札のカードを公開して議論を行います。
調査カードの獲得
早い者勝ちで場に置かれた場の調査カードから1枚選び、手札に加えて内容を確認します。
どの調査フェイズにおいても場からカードを取るのは1枚です。
※注意:特別な手がかりシートは調査フェイズに調べることはできません。
手札の公開
全員がカードを1枚獲得後、各プレイヤーは自分の手札(キャラクターの調査カード+自身が調べた場の調査カード)の中からカードを選び、「せーの」の合図で一斉に公開します。
公開する手札の枚数は、第1で1枚、第2と第3では2枚ずつ公開します。(第3調査フェイズ終了時には全員の手札が1枚になります)
各プレイヤーは自身が公開したカードを読み上げ、以後全員が見えるよう表向きで置いておきます。
議論
第1、2調査フェイズは8分、第3調査フェイズは10分のタイマーをスタートし、議論を行います。
プレイヤー同士で好きなように意見を交わしましょう。嘘をつくのも自由です。発言は全員が聞こえる声で行いましょう。
手札のカードを譲渡したり他プレイヤーに直接見せることはできません。また、密談も不可です。
第2調査フェイズ:1人1枚調査、2枚公開後、議論8分
第2調査フェイズ開始前に、場にある「特別な手がかり」シートを公開します。

内容を適当なプレイヤーが読み上げ、以降そのシートはテーブルの中央に置きだれでも閲覧できるようにしておきます。
その後、先述の第1調査フェイズの通り、第2調査フェイズを行います。
第3調査フェイズ:1人1枚調査、2枚公開後、議論10分
先述の第2調査フェイズの通り、第3調査フェイズを行います。
手札盗み見フェイズ
調査フェイズを3回くり返した後、各プレイヤーは他プレイヤーが持つ手札1枚の表面を盗み見ることができます。
「せーの」の合図で一斉に指差しを行い、指さした対象の手札を見ることができます。
複数のプレイヤーが1人指さした場合、指さしたプレイヤー全員がそのカードを見ることができます。
シート記入
各キャラクターの設定書内にある回答記入シートに、自身が考える答えを記入します。
質問票に記入する際は、話したり、誰かと相談してはいけません。
テーブル上に公開されたカードや手札のカードを確認してもかまいませんが、静かに一人で考えましょう。
指差し投票
「せーの」の合図で一斉に指差しを行い、【上客】を殺害したと思われる犯人に投票します。
自分に投票することはできません。
最多票を集めたキャラクターは拘束されます。
最多票を集めたキャラクターが複数いた場合、【オーナー】が投票しているキャラクターを優先して拘束します。
エンディングフェイズ
投票が終わったら、エンディングブックを読み進めましょう。
最後に各キャラクターの得点、目標や秘密などを告白します。
最も得点が高かったプレイヤーが勝利となりますが、マダミスで重要なのは”全員で協力して自分たちだけの物語をつくりあげること”です。
一人ひとりが役割をこなし、気持ちよく遊べるよう努め、感想戦で盛り上がりましょう◎
評価と感想
わたしが本作品を遊んだときの条件は、以下の通りです。
評価
ちょっとえっちなアダルト・コメディー!60分間のSM体験ミステリー!!
| 推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐⭐⭐☆☆ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐☆☆ | ⭐⭐⭐☆☆ |
本作の最大の特徴は、”ロールプレイ要素に全振り”である点にあります。
プレイヤーはアンダーグラウンドな雰囲気の中で、ちょっとしたSMプレイを演じながら物語を進めていきます。
題材だけ聞くと身構えてしまいそうですが、実際にはコメディタッチに描かれているため、笑いを交えながら遊べる点が魅力です。
シナリオのプレイ時間は60分と短めで、内容が過激に傾きすぎない設計になっており、テーマの尖りに反して意外とサクッと楽しめるバランス感覚が光ります。
これが2時間を超える長編だったら胸やけを起こしかねませんが、短時間だからこそ「ちょっとえっちでちょうどいい」感覚に収まっています。笑
また、構成自体はシンプルにまとめられているため、マーダーミステリーを初めて遊ぶ人でも戸惑うことなくプレイできるのもポイント!
複雑な情報整理に追われるよりも、キャラクターの演じ分けややり取りに集中できる設計になっており、体験として非常に分かりやすい作りです。
ただし、物語の性質上「ちょっとえっちな表現」が含まれるため、誰とでも気軽に遊べるタイプではありません。お互いの距離感を誤ると気まずさが先に立ってしまうでしょう。
おすすめは、気心の知れた友人同士で笑い飛ばしながらプレイすること——。
そうすることで、この作品本来の「アダルト・コメディー」としての魅力が存分に発揮されるはずです。
難易度
難易度は『普通』です。
キャラクター設定書のテキスト量は短時間シナリオの中では多めの印象です。
行間がぎゅっと詰まっていて、長文を読む際に目が滑りやや読みづらさはありました。
自身の行動が時系列で区切られていないため、各自キャラクターの行動スケジュールを手元で整理した方が良いかもしれません。
ゲームシステムやルールについては、複雑なものは一切なく、初心者でもスムーズに進められるようになっています!
感想
どれだけ恥じらいを捨て、全力でロールプレイできるかが盛り上がりを左右するシナリオ。
本作は推理そのものよりも「演じること」に重きが置かれているので、笑いに振り切った方が絶対に楽しめるタイプのシナリオ。
女王様と豚の掛け合いや、聞き込み情報の読み上げなど、シーンごとに求められる“やりきり感”がすごくて、気持ちを解放して挑むほど盛り上がりが倍増します。
人選によって雰囲気が大きく左右されるのも特徴的で、役者が揃ったときにはまさに至高のエンタメ体験に。
逆に言えば、遠慮がちなメンバーが多いと物足りなく感じるかもしれません。
わたしたちの卓では、もちろん全力でSMロールプレイに挑みました。笑
笑いが絶えず、終始にぎやかな雰囲気のまま物語を駆け抜けることができました。
「マダミス=推理ゲーム」というイメージを良い意味で裏切ってくれる、アダルト・コメディーな一作。気の合う仲間と笑いたい夜にぴったりです◎
まとめ
アダルトなパッケージ型マーダーミステリー『恍惚の豚』について、レビューしました。
オンライン・オフラインどちらでも遊べる、ロールプレイに全振りしたコメディーテイストの面白いシナリオでした!
本サイトでは、マダミスシナリオのレビューや人数別のおすすめシナリオなど、マーダーミステリーの情報を数多くご紹介しています。
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