
優雅な舞踏会で死体と遭遇!?
童話の世界に没頭するマーダーミステリー!!
パッケージ型マーダーミステリー『赤ずきん、舞踏会で死体と出会う。』について、レビューします。
本作のあらすじ、遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしの感想・評価についてご紹介します。本記事が、これからプレイするあなたの参考になれば幸いです!
シナリオ概要
| プレイ人数 | 4人(GM不要) |
| プレイ時間 | 120分 |
| プレイ環境 | オフライン (一部オンライン環境が必要) |
| 対象年齢 | 15歳~ |
| ジャンル | マーダーミステリー |
| 発売時期 | 2023/12/20 |
| デザイナー | 秋山乃佑 |
| 箱サイズ | 15 x 10.5 x 3 cm |
| 版元 | 株式会社双葉社 |
『赤ずきん、舞踏会で死体と出会う。』は、赤ずきん・シンデレラなどの童話の世界が舞台のファンタジー系ミステリーです。
本作品は、Netflixで実写映画化もされている話題の小説『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』の世界観をマーダーミステリー化したもので、誰もが知っている西洋童話の登場キャラクターが殺人事件に巻き込まれ、事件の真相と犯人を推理します。
また、マダミスシナリオのほか、付録として協力型ミステリーゲームも収録されています◎
GMなし・オフラインでプレイ可能で、原作小説を読んだあなたも、まだ読んでいないあなたも楽しめます。
※プレイの際、ゲームの進行とエンディングに二次元コード(QRコード)を読み取れる端末とインターネット環境が必要になるのでご注意ください。
付録:協力型ミステリーゲームについて
↑映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』の予告映像です。
| プレイ人数 | 1人~(GM不要) |
| プレイ時間 | 60分 |
| プレイ環境 | オンライン |
| 対象年齢 | 12歳~ |
| ジャンル | 推理/謎解き |
原作小説の第1章『ガラスの靴の共犯者』が、協力型推理ゲームとして楽しめるボーナスコンテンツが付いています。
マダミスを一緒に遊んだ4人で協力するもよし、それぞれ1人で挑戦するもよしのゲームです。
パッケージの本編エンディングブックから、二次元コードを読み込み専用Webページからプレイすることができます。
シリーズ作品一覧
本作は小説が原作のマーダーミステリーです。シリーズ作品は、以下の通りです。
あらすじ

クレール・ドゥ・リュヌ城の舞踏会にゲストとして招待された赤ずきん。
身分の垣根を越え、優雅な舞踏会の時間を過ごしていると、突然事件の知らせが入ります。
なんと、お城の中で庭師として働く男の死体が見つかったというのです!
殺人事件に巻き込まれてしまった赤ずきんと、容疑者となってしまったあなたたち。
この事件の真相を解明し、真犯人を見つけ出すことができるのでしょうか?
登場人物紹介
舞踏会の最中に発覚した殺人事件、その容疑者となってしまった登場キャラクターたちをご紹介します。
エルザ

- 白いドレスを着た女性
- 佇まいや所作はしなやかで美しい
- すれ違えばだれもが振り向くほどの美貌をもつ
ソフィー

- 絵本作家を目指す女性
- 1年前までお城の給仕として働いていた
- 白いドレスを着ている
チャーリー

- 庭師見習いの男性
- 半年前から庭園で働いている
- 仕事っぷりが悪いためよく怒鳴られている
セバスチャン

- お城で働く執事の男性
- お城に努めて20年のベテラン
- 仕事熱心で使用人や警備兵からの信頼は厚い
遊び方/ルール
- 担当キャラクター決定(5分)
- オープニング(5分)
- ゲームの準備(5分)
- キャラクターブックの読み込み(10~15分)
- 第一調査&議論フェイズ(20分)
- 第二調査&議論フェイズ(20分)
- 第三調査&議論フェイズ(10分)
- 第四調査&議論フェイズ(10分)
- 推理発表&投票フェイズ(10分)
- エンディング(10~15分)
本シナリオは、4回の調査&議論を重ね、事件の真相解明を目指すシンプルな構成の作品です。
基本的なゲームの進行はルールブックにある二次元コードを読み取り、アクセスした先の指示に従い進めていきます。
ゲーム中、どのプレイヤーも自由に嘘をついてOKですが、世界観にそぐわない嘘やルールをねじ曲げるような嘘は禁止です。(NG例:人のキャラクターブックが読める嘘など)
また、特定のプレイヤーとこっそり話す密談はありません。最低限各種資料が広げられるテーブル・スペースがあれば問題なくプレイできます。
上記の各フェイズについて、後述で詳しく解説していきます。
担当キャラクター決定(5分)
4冊のキャラクターブックの表紙を全員が確認できるように並べてください。
参加プレイヤーで話し合い担当キャラクターを決め、冊子を受け取ります。
※指示があるまで、キャラクターブックを開いてはいけません。

オープニング(5分)
オープニングを読みます。
各自がゲーム進行Webページを確認しても、代表者が文章を読み上げても構いません。
ゲームの準備(5分)
下記の通りゲームの準備を行います。
- 全員が見えるよう「クレール・ドゥ・リュヌ城 庭園」の地図を広げる
- カードの束を机に置く
キャラクターブックの読み込み(10~15分)
各自、自分が担当するキャラクターブックを黙読します。
キャラクターブックはゲーム中にいつでも読み返せるので、内容を暗記する必要はありません。
※自分のキャラクターブックが他の人に見えないよう注意しましょう。
キャラクターブックの読み込み後、1人30秒程度でお互いの自己紹介を行い、現在の心境や調査に向けた意気込みなどを話します。
ここまで完了したら、カードの束の一番上「捜査を始める」カードをめくり、いよいよゲームスタートです!

第一調査&議論フェイズ(20分)
調査&議論フェイズでは、カードの調査と全体議論を行います。制限時間は20分です。
ルールについては、カードの束をめくりゲームが進んでいくと各フェイズで記載があるので、都度指示に従いましょう。
第二調査&議論フェイズ(20分)
第一調査&議論フェイズと同様、カードの調査と全体議論を行います。制限時間は20分です。
ルールについては、カードの束の指示に従いましょう。
第三調査&議論フェイズ(10分)
第一・第二調査&議論フェイズと同様、カードの調査と全体議論を行います。
ルールについては、カードの束の指示に従いましょう。
ただし、このフェイズの制限時間は10分です。先のフェイズと異なるので注意しましょう。
第四調査&議論フェイズ(10分)
これまでの調査&議論フェイズと同様、カードの調査と全体議論を行います。制限時間は10分です。
ルールについては、カードの束の指示に従いましょう。
推理発表&投票フェイズ(10分)
各自の推理を発表し、事件の犯人と思われる人物に投票をします。
エンディング(10~15分)
投票が終わったら、エンディングブックを読み進めましょう。
最後に各キャラクターの目標や秘密などを告白します。
マダミスの真の目的は、参加者で物語を作り上げそれを楽しむことです。
誰も傷付くことがないよう努め、あなたたちだけの物語を紡ぎ出しましょう◎
※エンディングブックにボーナスコンテンツ・協力型ミステリーゲームへの二次元コードがあります。マーダーミステリー終焉後にもさらなるゲームがプレイできるのは嬉しい特典ですよね!

評価と感想
わたしが本シナリオを遊んだときの条件は、次の通りです。
また、ボーナスコンテンツ・協力型ミステリーゲームのプレイについては次の通りです。
評価
童話×コメディ×ミステリー!世界観最重視のマーダーミステリー!!
| 推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐☆☆☆☆ | ⭐⭐⭐☆☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐☆☆☆ |
本作は、まるで童話の世界に迷い込んだかのような感覚を味わえるシナリオで、マダミスの中でも「雰囲気を楽しむタイプ」の作品です。
シナリオの構成はシンプルで、ルールも直感的に理解しやすく、進行も親切に設計されているため、マダミス初心者でも安心して楽しめます。
推理要素は軽めなので、頭脳戦を求める方には少し物足りなさを感じるかもしれませんが、その分ロールプレイや世界観への没入に集中できるのが魅力です。
物語自体はコメディタッチで展開され、特に赤ずきんのキャラクターが織りなすユーモラスなシーンには思わず笑みがこぼれる場面も◎笑
笑いを交えつつも童話世界ならではのファンタジックな雰囲気をしっかりと楽しめる点が印象的でした。
さらに、付録として用意された協力型のミステリーゲームも予想以上に完成度が高く、シナリオ本編を終えた後でも余韻を楽しめる構成になっていました!
全体として「推理ガチ勢」よりも「物語や雰囲気を楽しみたい人」におすすめできる一本。短時間で遊べて満足度も高い、ユニークなマダミスでした。
難易度
難易度は『やさしめ』です。
キャラクター設定書のテキスト量はやや多めの印象ですが、目的や行動スケジュールがわかりやすかったため、読み込みはしやすかったです。
基本的に専用Webサイトやカードを順にめくりゲームが進むため、ルールブックの読み飛ばしや特定のフェイズで起こるイベント忘れなどのうっかりミスが起こりづらい設計なのも良かったです◎
感想
軽めの推理×世界観重視!遊びやすくも盛り上がれるマダミス◎
わたしたちの卓では、運の良さとプレイヤーの鋭さが噛み合い、第一調査フェイズの時点で真相の大筋が明るみに。笑
推理要素は控えめながらも、物語世界がとても魅力的で、その後のフェイズもロールプレイでしっかり盛り上がることができました!
また、エンディング後に付属の協力型ミステリーゲームをひとりで遊んでみたのですが、これも面白かったです。
制限時間40分の中で、容疑者の身なりや持ち物、聞き込み情報などを選びながら捜査していくのですが、すべての情報を見られるわけではなく、取捨選択が鍵を握ります。
どの情報を開示するかによって展開が変わり、戦略性が光ります。
さらに、事件解決後には探偵としての評価がつく仕組みで、情報を少なく済ませて正解に辿り着けば高評価、逆に誤答すると評価が下がるので、緊張感もありました。
4人で協力して遊んでも楽しいですが、あえて一人ずつプレイして探偵評価を競う遊び方も盛り上がりそうです。
本編も付録ゲームも含めて満足度が高く、「軽めのミステリーをロールプレイと一緒に楽しみたい!」という方におすすめしたい作品でした◎
まとめ
パッケージ型マーダーミステリー『赤ずきん、舞踏会で死体と出会う。』について、レビューしました。
童話とコメディとミステリーが混ざり合う、世界観が面白いファンタジー系シナリオでした!
当メディアでは、本記事のようなシナリオレビューや人数ごとのおすすめシナリオなど、マーダーミステリーをメインとした情報を発信しています。
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