
あの大人気ゲームがボードゲーム化!?
クラウドファンディング1850%支援達成の超話題ホラーサバイバルゲーム!!
今回は、非対称型サバイバルボードゲーム『Dead by Daylight:The Board Game』をレビューします。
本作品のルールや遊び方、感想・評価についてご紹介しています。いまこのゲームが気になっているあなたは、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ゲーム概要

プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | 対戦&協力型サバイバルホラー |
発売時期 | 2023/5/19 |
箱サイズ | 320 × 320 × 80 mm (縦×横×厚さ) |
版元 | アソビジョン |
『Dead by Daylight:The Board Game』は、サバイバーとキラーの2陣営に別れて対戦する1対多の非対称型サバイバルゲームです。
デジタルゲーム『Dead by Daylight(デッドバイデイライト)』がモチーフになっており、2022年7月に実施された日本語版制作のためのクラウドファンディングにて目標金額の1850%を支援を受けた話題作です!
海外のみならず、日本国内でも大人気のホラーゲームがアナログでも楽しめるのってわくわくしますよね◎
カードスリーブサイズ
本作のカードサイズは、88mm×63.5mm、カードの枚数は89枚です。
対応するスリーブは下記からご確認頂けます。
シリーズ作品と拡張版一覧
現在、本作品以外のシリーズ作品・拡張版はありません。
遊び方/ルール

本作は、サバイバーとキラーの2陣営に別れて対戦する1対多の非対称型サバイバルゲームです。
キラープレイヤー1名とサバイバー2~3名に分かれ、両陣営に課せられた目標を達成し、勝利を目指します!
ゲームの目的
各陣営の勝利条件は下記の通りです。先に勝利条件を達成した陣営の勝利となります。
発電機4つの修理を完了して脱出ゲートを開けたとき

生贄進捗トラックが8個全て埋まったとき

ゲームの流れ
ゲームは、以下のようにラウンド制で行われます。
- 計画フェイズ
- サバイバーフェイズ
- キラーフェイズ
- クリーンアップフェイズ
※クリーンアップフェイズが終了したら、計画フェイズに戻り次のラウンドが始まります。

計画フェイズ
「計画フェイズ」では、”移動カード”を用いて全てのプレイヤーが移動の計画を立てます。
移動カードは、サバイバーが隠密、しゃがむ、跳躍、失踪の4種類のカード、キラーはこの4種類に待機が加わり5種類のカードを所有しています。

自分が所有する移動カードから各サバイバーは好きなカードを1枚、キラーは2枚選び、裏向きに出します。
計画中、サバイバー同士は自由に相談することができますが、キラープレイヤーにも聞こえるように話さなければなりません。
サバイバーフェイズ
「サバイバーフェイズ」では、各サバイバーが順番に手番を行います。
スタートプレイヤートークンを持つサバイバーから時計回りの順で1人ずつ下記の手順で手番を行います。
- 移動
- アクション

サバイバーの移動
手番プレイヤーは移動カードを公開し、ボードのアイコンと一致する経路を通り、接続しているスペースに移動します。(ボードは裏表でマップが異なりますのでお好きな方でプレイできます!)


スペースに入るとき、裏返しの小道具トークンの1つを表向きにします。

※ボード上には、破壊可能壁が置かれている経路があります。サバイバーは破壊可能壁が設置された経路を通ることはできません。

サバイバーのアクション
自分が今いるスペースにある表向きの小道具や他のサバイバーを対象に、アクションを実行することができます。
サバイバーが選択可能なアクションの対象と、実行可能なアクションの内容は以下の通りです。
- チェスト:捜索
- ロッカー:隠れる
- カラス:スプリント
- パレット:倒す
- 経路上のパレット:移動
- 発電機:修理
- 脱出ゲート:開く
- フック:妨害
- 呪いのトーテム:清める
- 他の負傷したサバイバー:回復

チェスト:捜索
アイテムデッキの上から1枚引きます。もし2枚以上のアイテムを持っているときは、1枚になるように捨て札にします。
捜索したチェストはボードから取り除きます。

ロッカー:隠れる
ロッカーの上にサバイバーを置くことで、身を隠すことができます。
ロッカーに隠れた場合の効果は、主に以下の2つです。
- ロッカーにいるサバイバーは、キラーと他のサバイバーのアクションなどで対象として選択できない
- ロッカーにいるサバイバーは、パークを使用できない
ロッカーにサバイバーがいるとき、キラーはロッカーをアクションの対象とすることができますが、他のサバイバーはそのロッカーをアクションの対象とすることができません。
カラス:スプリント
キラーの1BP(ブラッドポイント)獲得と引き換えに、サバイバーボーナスターンを獲得します。
ボーナスターンとは、もう一度手番を追加で行うチャンスのことです。
計画フェイズで選んだものとは別の移動カードを1枚表向きに出し、通常通り「移動」と「アクション」を行います。

パレット:倒す
自分がいるスペースと接続している経路にパレットを配置することができます。ただし、経路に別の何かが置かれている経路には置くことができません。
パレットを置くことで、その経路におけるキラーの通行を妨げることができます。(サバイバーはパレットを超えて自由に経路を移動可能です)

発電機:修理
以下の手順でスキルチェックを行い、成功した場合は進捗トークンを1つ、大成功の場合は進捗トークンを2つ、発電機の上に追加します。(失敗時は進捗トークン追加なし)

3つ進捗トークンが置かれた発電機は修理完了となり、発電機トラックに移動させます。

黒のスキルチェックダイスを1つ振り、下記の通り結果を得ます。
出目が1~4の場合:成功(アクションは通常通り行われる)
出目が5の場合:大成功(通常通り行われる上、追加の利益がもたされるケースもある)
出目が0の場合:失敗(アクションは行われず、キラーが1BP獲得する)

脱出ゲート:開く
4つの発電機の修理が完了すると、脱出ゲートが通電します。脱出ゲートは通電後のみアクションが可能となります
通電した脱出ゲートでスキルチェックを行い、成功すれば進捗トークンを1つ追加します。
進捗トークンが合計3つ追加されると脱出ゲートが開き、サバイバー側の勝利となります。

フック:妨害
フックにエンティティトークンを置くことで、キラーがそのフックに対してアクションを行うのを阻止することができます。

エンティティトークンは、そのラウンド終了時に取り除かれます。
他のサバイバーがそのフックに置かれて生贄にされていた場合、アクションを実行したサバイバーは1BPを獲得して生贄になっているサバイバーを救出します。

生贄になっていたサバイバーをフックから降ろし、アクションを実行したサバイバーは任意の経路で移動します。
その後、救出されたサバイバーも任意の経路で移動できます。

呪いのトーテム:清める
スキルチェックを行い、成功したら呪いのトーテムを除外して2BPを獲得します。

他の負傷したサバイバー:回復
スキルチェックを行い、成功したら対象のサバイバーから負傷リングが外れ、”無傷”になります。

キラーフェイズ
「キラーフェイズ」では、キラーが以下の順に手番を行います。キラーは1ラウンドに2回手番を行います。
まず左のカードから行い、次に右のカードの順で処理します。
- 移動
- アクション

キラーの移動
キラーは移動カードを公開し、ボードのアイコンと一致する経路を通り、接続しているスペースに移動します。


スペースに入るとき、裏返しの小道具トークンの1つを表向きにします。

※経路にある破壊可能壁を通過する際、破壊可能壁を取り除いて通常通り移動します。パレットのある経路を通過する場合、パレットを取り除くことができますが、この手番中に移動・アクションを行うことができなくなります。


キラーのアクション
自分が今いるスペースにある表向きの小道具やサバイバーを対象に、アクションを実行することができます。
キラーは1ラウンドに1回、アクションの代わりとしてキラーパワーを使うことができます。キラーパワーはキラー固有の特別な能力で、キャラクターごとに内容が異なります。
その他、キラーが選択可能なアクションの対象と、実行可能なアクションの内容は以下の通りです。
- 無傷のサバイバー:攻撃
- 負傷したサバイバー:担ぐ
- 使用中のロッカー:探す
- カラス:スカウト
- 発電機:壊す
- 呪いのトーテム:崇拝
無傷のサバイバー:攻撃
サバイバーを負傷させます。対象のサバイバーに負傷リングを取り付けます。

負傷したサバイバー:担ぐ
負傷したサバイバーを対象とした場合、キラーは負傷したサバイバーを担いで運び、生贄にしようとします。
キラーがサバイバーを担いで生贄にする際、そのスペースにフックがあるかどうか確認します。
そこに無人のフックがあれば、担いだサバイバーは即座にフックの上に置かれ、生贄にされます。
もし無人のフックがなかった場合、以下の手順でキラーはサバイバーを無人のフックがあるスペースまで運ばなければなりません。
- キラーは1~4までの数字を1つ選ぶ
- 担がれたサバイバーはキラーが選んだ数と同じ個数のスキルチェックダイスを振る
- 1つでも大成功の目が出ればサバイバーは脱出してその場に降ろされる
- 大成功の目が出なければ振ったダイス1個につき1つスペースを移動して無人のフックにサバイバーを乗せる
- それでもフックに届かなかった場合は移動先でサバイバーを降ろす
サバイバーを運んでいる間、キラーは下記のことができません。
- パレットを通る移動
- 破壊可能壁を通る移動
- キラーパワーの使用
- アクション
サバイバーはゲーム開始時、1人1つ生贄進捗トークンを持っています。
生贄になったとき、もしそのサバイバーがまだ生贄進捗トークンを所有していたら、生贄進捗トラックに置きます。

生贄にされたサバイバーは、移動カードを使えず、パークも使用できません。
生贄にされている限り、キラーと他のサバイバーのアクション、パーク、パワーではボード上にいないものとして扱い、手番も飛ばされます。
使用中のロッカー:探す
ロッカーにいるサバイバーはスキルチェックを行い、失敗したらそのサバイバーは負傷していなくても担がれてしまいます。
成功したらロッカーは取り除かれます。
カラス:スカウト
そのカラスを取り除いて、1BPを獲得します。

発電機:壊す
その発電機から全ての進捗トークンを取り除きます。

呪いのトーテム:崇拝
2BPを獲得します。

クリーンアップフェイズ
「クリーンアップフェイズ」では、以下の処理を行い、次のラウンドの準備を行います。
- 生贄進捗
- エンティティトークンの除去
- スタートプレイヤートークンの移動
- 移動カードの回収
生贄進捗
現在生贄にされている各サバイバーにつき、1つの生贄進捗トークンを獲得します。
獲得した生贄進捗トークンは生贄進捗トラックの次の空きマスに置きます。これが8になったとき、キラーはゲームに勝利します。

エンティティトークンの除去
エンティティトークンによって、小道具や経路を使えなくする効果もあります。
エンティティトークンは毎ラウンド終了時に取り除かれます。

スタートプレイヤートークンの移動
スタートプレイヤートークンを時計回りに次のサバイバーに渡します。

移動カードの回収
全てのプレイヤーは使用した移動カードを回収します。

ゲームの終了について
キラーの生贄進捗トラックが8個すべて埋まるか、サバイバーが脱出ゲートを開けたとき、ゲーム終了となります。
先に目的を達成した陣営が即座に勝利します!
キャラクター紹介
本作に出てくる登場キャラクターたちをご紹介していきましょう。


サバイバー一覧
登場するサバイバーは次の7名です。
ドワイト

メグ

クローデット

ジェイク

ネア

エース

フェンミン

キラー一覧
キラーは次の6体です。
トラッパー

レイス

ヒルビリー

ナース

ハグ

ドクター

評価と感想
わたしの独断と偏見による感想・評価をご紹介していきます!

おすすめ度:⭐5
原作の雰囲気を存分に楽しめる!サバイバルホラー!!
キャラクター固有のパークや能力がある他、どのパークを組み合わせるかによっても戦略性が変わるのがGOOD◎
わたしは原作(デジタル版DbD)は未プレイですが、何度もリプレイしたくなる程楽しめました!
一緒に遊んだDbD有識者の方たち曰く、「原作よりもやや鬼ごっこの要素が強いDbDで、原作の再現性が高い」とのことです。
ただ、慣れてくるとサバイバーの方がやや強いかも、、、
様子を見ながら、発電機修理に必要な進捗トークンを5個にするなど、バランス調整をしても良いかもしれませんね。
難易度
難易度は『やや低め~普通』です。
ルールブックがやや難解でテキスト量がやや多めなので、あまりボードゲームを遊ぶ機会がないとルールの読み込みで骨が折れてしまうかもしれません、、、
わたし自身も最初プレイした時、いくつかルール解釈を間違えてプレイしていました。
間違えやすいルールは、以下の通りです。
- サバイバーは初めて吊られた時点で、自分のキャラクターボード上にある生贄進捗トークンをトラックに置き、直後のクリーンアップフェイズでさらに1つ生贄進捗トークンがトラックに置かれる
- パークは1ラウンドで1回ずつしか使えない(同じパークを同じラウンドで複数回使用できない)
しかし、キラー・サバイバーともにゲームの目的や勝利条件がわかりやすいので、DbD経験者も未経験者も楽しめるボードゲームだと思います◎
盛り上がり
じっくり考える要素とワイワイ盛り上がる要素のバランスが良いゲームです◎
計画フェイズのサバイバーチームの相談の際は、「発電機直しに向かうね!」「生贄は自分が助けに行くわ!」というように盛り上がりますし、キラー側もそれを横目にニヤニヤしながら自分の行動を考えるのがとても楽しい。笑
非対称型の対戦ゲームならではの盛り上がりがあるゲームだと感じました!
プレイスタイル(直感的/論理的)
プレイスタイルとしては、どちらかというと『論理的』にプレイするタイプです。
個性あふれるキャラクターや、パークの組み合わせ自体も膨大なので、ゲームごとに立ち回りを変えられるところに面白さがあります◎
運要素
運要素は『やや高め』です。
スキルチェックのダイスの出目で成功/失敗の判定があったり、アイテムの獲得やスペースにある小物の種類にランダム性があったりと運が大きく左右する要素が多くあります。
サバイバーが強いと感じる場合は、ハウスルールを工夫してゲームバランスを調整しながら、キラーとサバイバーのより白熱したスリリングなチェイスが楽しみましょう◎
まとめ
今回は、1対多の非対称型サバイバルホラーボードゲーム『Dead by Daylight:The Board Game』をレビューしました。
DbDの世界観を堪能できる、原作経験者・未経験者問わずぜひ遊んで頂きたいボードゲームでした!
本ブログでは、他にもプレイ人数別で楽しく遊べるおすすめのボードゲームをご紹介しています。
もしよろしければ下記からチェックしてみてくださいね!!
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