残念ですが、私が殺されてしまいました――
破壊されたAIの真相究明と実験施設からの脱出を目指すマーダーミステリー!
「ウェンディ、大人になって」ってどんなシナリオ?
今回はオフライン・GM不要で遊べるマーダーミステリー「ウェンディ、大人になって」について、ネタバレなしでレビューします!
あらすじや遊び方、プレイ感想や個人的な評価までご紹介しています。これから遊ぶ予定の方はぜひ参考にしてみてくださいね!
『ウェンディ、大人になって』ってどんなマダミス?
商品名 | ウェンディ、大人になって |
プレイ人数 | 4~5人(GM不要) |
プレイ時間 | 120分 |
プレイ環境 | オフライン |
対象年齢 | 15歳~ |
ジャンル | マーダーミステリー |
発売時期 | 2021/11/20 |
デザイナー | 河野裕 |
サイズ | 16 x 11 x 3 cm |
版元 | グループSNE/cosaic |
『ウェンディ、大人になって』は、グループSNE×cosaicのMurder Mystery Miniシリーズのひとつで、AIが破壊された謎を解き明かすマーダーミステリーです。
登場人物たちは謎の実験施設に閉じ込められており、壊されたAIの真相解明と実験施設からの脱出を目指します。
オフラインでGM不要で全員が物語の登場キャラクターとしてプレイできるシナリオです!
4人プレイの場合、NPCを1人設定して遊ぶことができます。(NPCカードが同梱されています)
『ウェンディ、大人になって』のあらすじ
著名な科学者である九十九曜子博士はある実験を計画し、被験者として4人の人間を実験施設に集めました。
しかし、被験者たちはそれぞれが到着後すぐに個室に案内されたため、この時点で顔を合わせておらず、誰が他に参加しているのか互いに知りませんでした。
被験者たちを案内したのは、博士が開発したAI搭載のアンドロイド「ウェンディ」――
人間と見分けがつかないほどの精巧なつくりで、精神年齢わずか12歳程度の少女でした。
ウェンディに連れられて個別の部屋に入室した被験者たちは、奇妙なヘッド装置を装着してベッドに横たわります。
やがて眠りに落ち、目が覚めた被験者たちが個室を出ると、恐ろしい光景が目に入ります。
そこにいたのは、白いテーブルの上で仰向けになり、左眼がくり抜かれて血のような液体を流すウェンディでした。
被験者たちが驚嘆の声をあげる中、ふいに巨大なモニターにウェンディの姿が現れ、平然と話し始めます。
「残念ですが、私が殺されてしまいました。その犯人が皆さんの中にいることは間違いありません。」
続けてウェンディの指し示す方に赤と緑の2つの扉が見え、どちらか一方の扉がこの実験施設を脱出できるルートだと言います。
果たして、実験施設に囚われた4人は、無事脱出することができるのでしょうか!?
『ウェンディ、大人になって』の登場人物
博士により実験施設に閉じ込められている5人の登場キャラクターたちをご紹介していきましょう。
九十九 有(40代前半/男性)
- 九十九曜子博士の夫
- 優しく実直そうな印象
- 結婚後は専業主夫になっている
原 明日香(37歳/女性)
- リハビリテーション医
- クールな印象の知的な女性
- 九十九曜子博士の友人
木戸 洋司(29歳/男性)
- 九十九曜子博士の助手
- 軽薄な印象だが助手としての態度は極めて真面目
- 実家は裕福で金銭的な問題はない
安土 実(51歳/男性)
- 4年前に九十九曜子博士の記事を書いた記者
- 安物のくたびれた服を着ている
- 学者への尊敬の念が強く低姿勢
ウェンディ(12歳?/女性?)
- 九十九曜子博士が開発したAI
- ボディが破壊されたためモニタに映像として出現
『ウェンディ、大人になって』の遊び方/ルール
「ウェンディ、大人になって」のゲームの流れは下記の通りです。
- オープニングフェイズ
- 第1議論フェイズ(議論時間:10分)
- 第2議論フェイズ(議論時間:10分)
- 第3議論フェイズ(議論時間:20分)
- 第4議論フェイズ(議論時間:20分)
- 最終弁論フェイズ(各2分)
- 投票フェイズ
- エンディングフェイズ
「ウェンディ、大人になって」は、4回の議論と最終弁論を経て破壊されたAIの真相究明と実験施設からの脱出を目指します。
本シナリオでは各議論フェイズ開始時に指定された情報カードをウェンディのプレイヤーが開示し、その情報をもとに全体会議を行います。
また、特定のプレイヤー同士のみで秘密裏に会話をする密談はありません。詳細なルールは後述で説明していきます。
オープニングフェイズ
オープニングフェイズでは、以下を順に実施します。
- プレイヤー全員によるルール確認
- 扉カードの準備
- 脱出のルールカード公開
- キャラクター決定(設定書とキャラクターカード黙読)
- キャラクターの自己紹介
議論フェイズ
議論フェイズの流れは以下の通りです。
- 情報カードの公開
- 全体議論
各フェイズ開始時、ウェンディ担当のプレイヤーはルールブックに指定された通りに「情報カード」を公開します。
「情報カード」公開後、第1・第2議論フェイズは各10分間、第3・第4議論フェイズは各20分間全員で話し合います。
このとき、自由に嘘をつけますが、密談(内緒話)はNGです。
また、議論フェイズが終了したとき、希望者がいた場合に時間を止めて各自設定書を確認する時間を設けても構いません。
ただし、この確認の時間は長くても3分程度で打ち切りましょう。(設定書はこの時間以外にもいつでも確認可能です)
最終弁論フェイズ
各プレイヤーは最大2分間、自身の考えを披露してください。このとき、他のプレイヤーは発言してはいけません。
発言順は次の通りです。
最終弁論フェイズの開始時、「深層記憶装置」を使用していないプレイヤーはそれを使用しても構いません。
ゲーム中のあるタイミングで、各プレイヤーは「深層記憶装置」を使用することができます。
この装置を使用することで、自身の担当キャラクターの「深層記憶カード」を獲得し、自身の忘れていた重要な”記憶”を思い出すことができます。
「深層記憶装置」が使用されると、使用したプレイヤー人数に応じて「追加カード」が公開され、さらなる手がかりを入手することができます。
この「深層記憶装置」についての詳細はいずれ明らかになりますので、それまでは「深層記憶カード」のことは気にせずにゲームを進行しましょう。
投票フェイズ
ウェンディのプレイヤーの掛け声に合わせて、一斉に「生贄にしたい1人」に対して投票を行います。
自分自身に投票することや、投票を棄権することも可能です。
基本的には、より多くの投票を集めた1人が「生贄」になります。同数だった場合は最多票を集めた全員が「生贄」になります。
投票完了後、「投票結果カード」を公開して表面の支持に従いましょう。
エンディングフェイズ
「ウェンディ、大人になって」の結末を読み上げます。物語を最も楽しんだプレイヤーが大勝利です!
評価と感想
それでは、わたしの独断と偏見による個人的な評価と感想をお話していきます!
わたしが「ウェンディ、大人になって」を遊んだときの条件は、下記の通りです。
評価
リアル脱出ゲームのようなミステリー!謎解きが好きな方にぴったりのシナリオです◎
本作品は、AIを壊した犯人を探し当てるだけではなく、失った記憶を取り戻し謎の実験施設からの脱出を目指すマダミス要素と脱出ゲーム要素を併せ持つ面白いシナリオでした。
推理要素と世界観が秀逸な作品で、ゲームが進むテンポも良く、あっという間に楽しい時間が過ぎていきます!
マダミスとしてはちょっぴり変わり種のシナリオになるので、他のマダミスをいくつか通過したことのある経験者の方におすすめのシナリオです。
難易度
難易度は「やややさしめ~普通」です。
キャラクター設定書のテキスト量は、Murder Mystery Miniシリーズの中ではやや多めですが、覚えきれずに大変!という印象はありませんでした。
また、ルールはわかりやすく複雑なギミックなどはないため、初心者の方でもプレイ自体は難なくできるかと思います。
感想
謎解き好きにはたまらないシナリオではないでしょうか!?
Murder Mystery Miniシリーズの中でも特に評判の良いシナリオだったので、プレイがとても楽しみでした!
実際に遊んでみて、納得の高評価!物語自体面白く、みんな夢中でプレイしていました。
4人プレイでも楽しめると思いますが、5人フルメンバー揃えて遊んだ方がより楽しめると思います◎
まとめ
今回はパッケージ型マーダーミステリー「ウェンディ、大人になって」についてレビューしました。
マーダーミステリーと脱出ゲームが組み合わさったような、ちょっぴり変化球なシナリオでした!
当ブログでは、人数別におすすめのマダミスシナリオなどを数多くご紹介しています。
よろしれければ、下記よりあわせてチェックしてみてくださいね◎
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