東京を破壊する大怪獣 vs 都民の安全を守る日本政府!
1対多の協力&対戦ボードゲーム!!
「ボルカルス」ってどんなボードゲームなの?
今回は、1対多の非対称型戦略ボードゲーム「ボルカルス」をレビューしていきます!
本作品のルールや遊び方、個人的な評価についてご紹介していますので、これから遊ぶ予定の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
『ボルカルス』ってどんなゲーム?
商品名 | ボルカルス |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60分~80分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | 戦略(ストラテジー) |
発売時期 | 2019/12/12 |
サイズ (横×縦×厚さ) | 31 x 22 x 7 cm |
版元 | アークライト(Arclight) |
『ボルカルス』は、怪獣側1人と人間側1~3人で行う怪獣災害をテーマとした非対称型戦略ボードゲームです!
怪獣側のプレイヤーは、突如現れた正体不明の怪獣「ボルカルス」を操作し、東京壊滅を目指し破壊行為を行います。
一方人間チームは、怪獣の攻撃がもたらす災害から、国家総動員で都民や東京の街を守ります。
東京都を焼き尽くす怪獣と、迎撃を狙い都民を救う人間チーム――
手に汗握る熱い展開にヒリヒリすること間違いなしです◎
遊び方/ルール
『ボルカルス』は、東京を舞台にした怪獣災害に立ち向かう対戦・協力型の戦略系ボードゲームです。
怪獣プレイヤー1名と人間チーム1~3名に分かれ、お互いにそれぞれの目標を達成し、勝利を掴みます!
ここでは、ゲームの大まかな流れと、主なルールについてご紹介していきます。
ゲームの目的
『ボルカルス』は、最大6ラウンドに渡りプレイされます。その中で人間側、怪獣側はそれぞれに課せられた目標(勝利条件)の達成を目指します。
防衛トラックのすべてのマスを埋めたとき
または
6ラウンド目終了時点で被害トラックより防衛トラックの空きマスが少ないとき
防衛トラックは下記の方法で埋めることができます。
- マップ上にある”市民コマ”を避難させて防衛トラックに置く
- マップ上にある”溶岩コマ”を消化させて防衛トラックに置く
- 怪獣に攻撃して攻撃タイルを防衛トラックに置く
被害トラックのすべてのマスを埋めたとき
または
6ラウンド目終了時点で防衛トラックより被害トラックの空きマスが少ないとき
被害トラックは下記の方法で埋めることができます。
- マップ上にある”市民コマ”を死亡させて被害トラックに置く
- 地域を炎上させて”溶岩コマ”を溶岩プールから被害トラックに置く
- 破壊ボーナスを達成して破壊ボーナスタイルを被害トラックに置く
※防衛トラックと被害トラックの空きマスの数が同じ場合は怪獣プレイヤーの勝利となります。
ゲームの流れ
『ボルカルス』は、最大6ラウンドに渡りプレイされ、1つのラウンドは以下5つのフェイズから構成されます。これらのフェイズを順に行うことでゲームが進行していきます。
- イベントフェイズ
- 計画フェイズ
- 実行フェイズ
- 溶岩フェイズ
- 拠点フェイズ
※拠点フェイズが終了したら、イベントフェイズに戻り次のラウンドが始まります。
イベントフェイズ
イベントフェイズでは、怪獣の影響によってさまざまな災害が発生します。このラウンドのイベントカードを表にして怪獣側が効果を実行します。
計画フェイズ
人間側と怪獣側が、それぞれ制限時間2分の間にこのラウンドで実行したいアクションカードを計画ボードに裏向きで配置します。
人間側の計画
人間チームの計画フェイズは、以下の通りに行います。
- 人間チームの人数に応じた枚数(以下の表参照)のアクションカードを引いて手札とする
- 計画ボードに実行したいアクションカードを裏向きで配置する
人間チームのプレイヤー人数 | 手札の枚数 | 手札の枚数 |
3人 | 4枚 | 2枚 |
2人 | 6枚 | 3枚 |
1人※ | 6枚×2回 | 3枚×2回 |
各人間プレイヤーは計画ボードの列をそれぞれ1つ選び、その列のアクションカード置き場に1枚ずつ置きます。他のプレイヤーがカードを置いた列に、自分のカードを置くことはできません。
計画中、人間チームのメンバー同士は自由に相談することはできます。ただし、怪獣側にも聞こえるように話さなければなりません。
また、手札のアクションカードの内容を他のプレイヤーに見せてはいけません。
人間側の役職
人間側には以下4つの役職があります。それぞれのプレイヤーが1人1つの役職を担当します。(人間チーム1人の場合を除く)
- 内閣官房長官
- 消防総監
- 統合幕僚長
- 研究総務官
各役職のプレイヤーは9枚のアクションカードを所持しており、そのうち8枚はすべての役職共通の効果、1枚は役職固有の強力な効果を持つカードになります。
各役職のアクションカードの内容一覧は下図の通りです。
怪獣側の計画
怪獣の計画フェイズは、以下の通りに行います。
- アクションカードを6枚引いて手札とする
- 計画ボードに実行したいアクションカードを3枚選び、裏向きで配置する
怪獣のアクションカードの内容一覧は下図の通りです。
実行フェイズ
計画フェイズで計画ボードに置いたアクションカードを1枚ずつ表向きにし、計画ボードに描かれた矢印の順番に実行していきます。
怪獣の破壊ボーナスについて
怪獣のアクションを実行した後、”破壊ボーナスタイル”の条件を達成していれば表向きにして達成を宣言することができます。
破壊ボーナスタイルの達成条件は以下の2つです。
破壊ボーナスタイルの達成を宣言したら、被害トラックの一番右側の空き列に破壊ボーナスタイルを置きます。被害トラックが8マス埋まり、怪獣側の勝利に大きく近づきます。
溶岩フェイズ
溶岩フェイズでは、溶岩によって市民を死亡させる「犠牲者」と、炎上している地域から怪獣が力を得る「炎上地域」の2つの処理を順に行います。
犠牲者
溶岩のある地域マスについて、溶岩コマ1個につき1人市民が死亡します。
また、そのマスにある市民の数より溶岩の数が多い場合、そのマスの市民は全滅します。死亡した”市民コマ”はマップから被害トラックへ移ります。
炎上地域
“溶岩コマ”が3つ以上ある地域マスは炎上地域となり、炎上地域マスの数だけ”溶岩コマ”を溶岩プールから被害トラックに配置します。
溶岩コマをマップや被害トラックに置く際には、怪獣ボードにある溶岩プールから取って配置します。
怪獣ボードには6つの溶岩プールがあり、溶岩コマを取るときは必ず一番左の溶岩プールから順番に取っていきます。
1つの溶岩プールからすべての溶岩コマが出払ったとき、その溶岩プールの右側に置かれた”進化タイル”を獲得します。
進化タイルを獲得したら怪獣ボードの進化ツリーに置くことで、新たな追加効果が解放されます。
拠点フェイズ
拠点フェイズでは、拠点のある地域マスの市民を守る「避難」と、拠点近くの調査タイルを獲得する「調査」の2つを順番に処理していきます。
避難
拠点のある地域マスについて、拠点1つにつき市民を1人避難させます。
そのマスにある市民の数よりも拠点の数の方が多い場合は、そのマスのすべての市民を避難させます。避難させた”市民コマ”は防衛トラックに移します。
市民の中には重要な権限を持つ要人が存在します。(黄色の市民コマ)
要人を避難させ、防衛トラックに置いたとき、人間ボードの資金プールに資金チップが1枚増えます。
人間側は市民の救助で自衛隊を動かすときや、溶岩を消化で消防隊を動かすときなど、あらゆる怪獣災害対策に”資金チップ”が必要となります。
資金プールに資金チップが増えると、怪獣災害対策に使用できる資金が増えるので人間チームに有利に働きかけることができます。
調査
マップの各拠点について、拠点と同じマスか隣接マスの調査タイルを1つ獲得し、タイルに書かれた数字の分だけ人間ボードの調査トラックを進めます。
調査トラックは、怪獣の生態や被災地の状況に関する調査の進行を表しています。
調査トラックが進むと、アクションカードの追加効果解放や自衛隊への指令の選択肢増加、さらには防衛トラックへの攻撃タイル配置といった人間側の勝利に近づくさまざまな効果を得られます。
ゲームの終了について
ゲーム中、防衛/被害トラックがすべて埋まった場合、即座にゲーム終了となります。
どちらもすべて埋まらずに6ラウンド目が終了したときもゲーム終了となります。
防衛トラックの空きマスが少ない場合は人間チームの勝利、被害トラックの空きマスが少ない場合は怪獣側の勝利です!
個人的評価と感想
わたしの独断と偏見による個人的な評価をご紹介していきます!
おすすめ度:⭐4
大人の方にぜひ一度プレイして頂きたいボードゲームです◎
政府による「怪獣緊急対策本部」設置、自衛隊や消防隊の動き、怪獣災害対策の予算承認、、、
もし現実世界に怪獣が現れたらこんな感じで動くんだな~というところで、現実味に溢れています。笑
そして、市民の中には重要な権限を持つ要人がおり、要人を避難させると怪獣災害対策の予算が増えます。
ゲーム中に市民と要人、どちらを優先的に避難させるか迫られたときの人間チームの選択がちょっとリアルで面白いです。笑
難易度
難易度は『やや低め~普通』です。
準備やルールがやや多めなので、あまりボードゲームを遊ぶ機会のない人ばかりだとアレルギーが出てしまうかもしれません、、、
しかし、各陣営の勝利条件がわかりやすいため、ルール理解を乗り越えてしまえば盛り上がること間違いなしのゲームだと思います◎
盛り上がり
戦略系というジャンルながらも比較的「わいわい(ぎゃーぎゃー?)」するタイプのゲームです。
特に計画フェイズにおける人間チームの連携時は盛り上がります!
限られた時間内で各担当者が話し合い、逼迫した状況下で効率よく、確実に救う手段を考えるところにヒリヒリとしたスリルを味わえます。
プレイスタイル(直感的/論理的)
プレイスタイルとしては、『論理的』に考えるタイプのゲームです。
人間側は常に現時点での最善策を考えつつ、連携をとり街と都民を救います。
怪獣側は人間チームの動向を見ながら破壊の限りを尽くします。
運要素
運要素は『やや低め』です。
イベントカードや手札に運要素が絡んでくることはありますが、イベントカードは多くの場合「ある地域に溶岩コマを2個配置する」というものですし、手札も担当者間で大きな差はないため、運にめちゃくちゃされる感じはない印象です。
まとめ
今回は、1対多の非対称型戦略ボードゲーム『ボルカルス』をご紹介しました。
怪獣が突如現れたときの国家の対応がちょっぴりリアルで、大人にこそ遊んでもらいたいボードゲームでした◎
本ブログでは、他にも人数別のおすすめボードゲームを多数ご紹介しています。
ぜひ下記からチェックしてみてくださいね!
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