ダイスの個数と出目を魔法の力で捻じ曲げる!?
運だけでは絶対に勝てない戦略系ダイスゲーム!!
「王への請願」ってどんなボードゲームなの?
今回は、ストラテジーボードゲーム「王への請願」についてレビューしていきます!
本作品のルールや遊び方、個人的な評価についてご紹介していますので、これから遊ぶ予定の方はぜひ参考にしてみてくださいね◎
『王への請願』ってどんなゲーム?
商品名 | 王への請願 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 10歳~ |
ジャンル | 戦略/ストラテジー |
発売時期 | 2015/4/25 |
サイズ (縦×横×厚さ) | 20 x 18.5 x 4.8 cm |
版元 | cosaic(コザイク) |
日本語版販売 | cosaic(コザイク) |
『王への請願』は、ダイスの数や出目を特殊能力で操り、”国王”獲得条件となる「サイコロ7個をすべて同じ出目にする」ことを目指すストラテジーゲームです。
2005年発売の同名作品の完全リメイク版で、一時期入手困難でプレミアになっていたほど人気のボードゲームです。
各プレイヤーは王に自らの願いを聞いてもらうため、説得力(ダイスの出目)を駆使して王国民の支持を得ながら、王への請願を果たします。
運はもちろん重要ですが、運だけでは決して勝てない戦略性の高いダイスゲームです!
『王への請願』の遊び方/ルール
『王への請願』は、サイコロの数や出目を操作し、”国王”獲得条件となる「サイコロ7個をすべて同じ出目にする」ことを目指します。
ゲームの目的
いずれかのプレイヤーが”国王”獲得後に行われる最終ラウンドにて
同じ出目のダイスの個数が最多のプレイヤーが勝利!
同じ出目のダイスの個数が同じ場合、高い数字を確定しているプレイヤーが勝ちとなります。
同じ出目のダイスの個数も出目の数字も同じプレイヤーが複数いた場合、先にダイスを振ったプレイヤーの勝利となります。
ゲームの流れ
『王への請願』は、プレイヤーの手番を時計回り順に行うラウンド制でゲームが進んでいきます。
プレイヤーが手番中行うことは、「ダイスを振ること」と「カードを獲得すること」の2つです。
各プレイヤーが1回ずつ手番が終了したら、スタートプレイヤーマーカーを右隣のプレイヤーに渡し、そこから新たなラウンドが始まります。
ダイスを振る
プレイヤーが手番中に行うダイスの振り方は次の通りです。
- ダイスを振る
- 振った直後のダイス”アクティブダイス”を最低1個確定させる
- 未確定のアクティブダイスを再度振り直す
- アクティブダイスを最低1個確定させる
…
プレイヤーは手番中、全てのダイスが確定するまで上記を行います。未確定のダイスを”アクティブダイス”と言います。確定済みのダイスは後から出目を変更したり振り直したりすることはできません。
最初に振ることのできるダイスの数は、ゲーム開始時は3個のみですが、後述のカードの獲得により、振ることのできるダイスの個数を増やすことができます。
1.ダイスを振る
2.アクティブダイスを最低1個確定させる
3.未確定のアクティブダイスを再度振り直す
4.アクティブダイスを最低1個確定させる
カードを獲得する
全てのダイスが確定、つまり”ダイス結果”が出た後、手番プレイヤーは結果に従い場にあるキャラクターカードを1枚獲得します。
1回の手番につき、獲得できるカードは1枚のみで、すでに獲得済みのカードと同じキャラクターカードは獲得することができません。(ペテン師のみ重複して獲得可能)
獲得したカードは表向きに自分の前に置き、次回以降の自分の手番でキャラクターの能力を使用することができます。
カードの能力はキャラクターの種類ごとに異なり、能力をうまく活用することでダイスの個数や出目を自在に操ることができます。
ゲームの終了
いずれかのプレイヤーが”同じ出目を7個確定させた”とき、以下の手順でゲームを進めていきます。
- 同じ出目を7個確定させたプレイヤーは「国王」カードと「王妃」カードの計2枚を獲得する
- 全プレイヤーの手番回数が同じになるように通常通りラウンドを行う
上記まで行ったところで、最終ラウンドに突入します。
最終ラウンドでは、同じ出目のダイスを1つでも多く確定させることを目的とします。最終ラウンドは次の手順で行います。
- 前回ラウンドのスタートプレイヤーの右隣プレイヤーから時計回りで手番を行う
※「王妃」を持つプレイヤーの手番は飛ばす - 最後に「王妃」を持つプレイヤーの手番を行う
最終ラウンドで、同じ出目のダイスが最多となるプレイヤーが勝利です!
同じ出目のダイスの個数が同じ場合、高い数字を確定しているプレイヤーが勝ちとなります。
同じ出目のダイスの個数も出目の数字も同じプレイヤーが複数いた場合、先にダイスを振ったプレイヤーの勝利となります。
- “6”の出目が6個のプレイヤーと、”6″の出目が7個のプレイヤーがいた場合:
“6”の出目が7個のプレイヤーの勝利 - “6”の出目が6個のプレイヤーと、”5″の出目が7個のプレイヤーがいた場合:
“5”の出目が7個のプレイヤーの勝利 - “6”の出目が6個のプレイヤーと、”5″の出目が6個のプレイヤーがいた場合:
“6”の出目が6個のプレイヤーの勝利
『王への請願』のキャラクターカード一覧
キャラクターカード全20種類と、その特殊能力の効果について解説していきましょう!
道化師
- 獲得条件
ダイス結果の出目の合計が0以上(どのようなダイス結果でも獲得可) - 特殊能力
アクティブダイス1個を振り直すことができる
ペテン師
- 獲得条件
ダイス結果の出目の合計が0以上 かつ 「道化師」を自分の前に配置していること(自分の前に置かれた「道化師」を裏返して「ペテン師」にする) - 特殊能力
手番開始時にダイスを1個追加する
農夫
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目が2つ含まれていること - 特殊能力
手番開始時にダイスを1個追加する
メイド
- 獲得条件
ダイス結果の全ての出目が奇数であること - 特殊能力
アクティブダイス1個の出目に1、2、3のどれかを加えることができる
哲学者
- 獲得条件
ダイス結果の全ての出目が偶数であること - 特殊能力
アクティブダイス1個の出目から任意の数を引き、別のアクティブダイス1個の出目にその数を加えることができる
職人
- 獲得条件
ダイス結果の出目合計が15以上であること - 特殊能力
出目”1″のダイス1個をアクティブダイスとして追加できる
衛兵
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目が3つ含まれていること - 特殊能力
出目”2″のダイス1個をアクティブダイスとして追加できる
狩人
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目が4つ含まれていること - 特殊能力
出目”3″のダイス1個をアクティブダイスとして追加できる
天文学者
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目2つの組み合わせが2組含まれていること(同じ出目4つでも可) - 特殊能力
アクティブダイス1個の出目をすでに確定したダイス1個の出目と同じ目に変更できる
商人
- 獲得条件
ダイス結果の出目合計が20以上であること - 特殊能力
アクティブダイスを任意の個数振り直すことができる(振り直した後のダイスもアクティブダイスとして扱う)
貴婦人
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目2つと同じ出目3つが含まれていること(同じ出目5つでも可) - 特殊能力
任意の個数のアクティブダイスの出目に1を加える
質屋
- 獲得条件
ダイス結果の出目合計が30以上であること - 特殊能力
出目”4″のダイス1個をアクティブダイスとして追加できる
騎士
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目5つが含まれていること - 特殊能力
出目”5″のダイス1個をアクティブダイスとして追加できる
魔術師
- 獲得条件
ダイス結果に5つ連続した出目が含まれていること(”1-2-3-4-5″もしくは”2-3-4-5-6″) - 特殊能力
アクティブダイス1個を任意の出目に変更できる
錬金術師
- 獲得条件
ダイス結果に6つ連続した出目が含まれていること(”1-2-3-4-5-6″) - 特殊能力
アクティブダイス3個の間でいずれかの出目を任意の数減らし、それを他のアクティブダイスの出目に加えることができる
司教
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目2つの組み合わせが3組以上含まれていること(同じ出目6つ、同じ出目4つと2つの組み合わせでも可) - 特殊能力
出目”6″のダイス1個をアクティブダイスとして追加できる
貴族
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目3つが2組含まれていること(同じ出目6つでも可) - 特殊能力
任意の個数のアクティブダイスの出目に2を加えることができる
将軍
- 獲得条件
ダイス結果にお暗示出目6つが含まれていること - 特殊能力
手番開始時にダイスを2個追加する
王妃
- 獲得条件
最初に「国王」を獲得したプレイヤーが「王妃」も獲得する - 特殊能力
任意の出目のダイス1個をアクティブダイスとして追加できる
国王
- 獲得条件
ダイス結果に同じ出目7つが含まれていること - 特殊能力
同時に「王妃」を受け取り最終ラウンドを開始する
(「国王」を受け取ったプレイヤーは最終ラウンドで最後にダイスを振る)
個人的評価と感想
わたしの独断と偏見による個人的な評価をご紹介していきます!
おすすめ度:⭐5
まるでパズル!?運だけでは絶対に勝てない奥深い戦略系ダイスゲームです!
ダイスを特殊能力で捻じ曲げて、出目や個数の組み合わせをあれこれ考えるのがとても面白い◎
カードの特殊能力は、手番中1枚につき1度しか使用できないので、能力使用のタイミングが極めて重要になります。
シンプルなルールながら戦略は豊富で、プレイすればするほど深みにハマるおすすめのゲームです!!
難易度
難易度は『やややさしめ』です。
プレイヤーが手番中行うアクションの種類は少なく、ボードゲーム初心者の方にもプレイしやすいゲームだと思います!
ルールブックが文章の羅列になっているので嚙み砕くのが少し大変かもしれません。本記事とあわせてご確認いただくことをおすすめします◎
盛り上がり
どちらかというと、『じっくり考えて遊ぶタイプ』です。
他のプレイヤーが手番中に介入するアクションなどはなく、手番プレイヤーはダイスをどのように変化させるのかを一生懸命考えているため、静かになりがちかもしれません。
お通夜の空気にならないよう、他のプレイヤー手番中にタイミングを見てアドバイスしたり、逆に自分の手番のときは他のプレイヤーに相談しちゃったりします。笑
プレイスタイル(直感的/論理的)
プレイスタイルとしては、『論理的』に考えてプレイするタイプのゲームです。
獲得するカードによって戦略が大きく変わるので、どのように国王を獲得して勝利を目指すのかを考えるのが面白いゲームです。
運要素
運要素は『やや低め』です。
ダイスを振って同じ出目のダイスをできるだけ多く出すことが目的のゲームではありますが、出目を捻じ曲げる特殊能力を駆使するので最終的には自分たちの戦略に左右されます。
運が大きく左右したり、運だけで勝つことは難しいゲーム性です。
まとめ
今回は、ストラテジーダイスゲーム『王への請願』をレビューしました。
比較的簡単でシンプルなルールで、パズルのようにダイスの組み合わせを考えるのが面白いゲームでした!
本ブログでは、他にも人数別でおすすめしたいボードゲームを数多くご紹介しています。
もしよろしれければ下記からチェックしてみてくださいね◎
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