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【マダミスレビュー】九頭竜館の殺人|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【マダミスレビュー】九頭竜館の殺人|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

まるでクトゥルフ神話の世界へ——。
太古の怪異に挑む、不気味で奇妙なマーダーミステリー!

今回はパッケージ型マーダーミステリー『九頭竜館の殺人』についてレビューします!

本作のあらすじ・遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしの感想・評価についてご紹介していますので、今後プレイ予定のあなたの参考になれたら幸いです。

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

プレイ人数7〜9人(GM不要)
プレイ時間120分
プレイ環境オフライン
対象年齢15歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期2019月11月29日
デザイナー秋口ぎぐる
サイズ27 x 19 x 3 cm
版元グループSNE/cosaic

九頭竜館の殺人』は、グループSNE×cosaicから発売されている大人気マダミスシリーズである”MYSTERY PARTY IN THE BOX SERIES”のうちのひとつです。

このシナリオでは、まるでクトゥルフ神話(CoC)TRPGのような、太古の怪物が支配していたという伝説が色濃く残る世界を舞台にしたシナリオがGMなし・オフラインで楽しめます!

7人~9人とマダミスにしては幅広い人数でプレイすることができ、複雑なルールはなくシンプルな構成で、初心者の方にもおすすめのシナリオです。

7人で遊ぶ場合は2人、8人で遊ぶ場合は1人NPCを設定します。(NPC設定カードが同梱されています)

あらすじ

古びた館で開かれた降霊会の翌日。

地下室の奥で、「魔女の血を引く」と自称する霊能者の死体が発見される。

容疑者は、降霊会に参加していた記者、大学教授、画家、運転手、館の当主など、背景も立場も異なる9名。

まるでまるでクトゥルフ神話系TRPGのような世界観、、、この地に伝わる「太古に人々を支配した化け物」の伝説は、事件にどのような影を落とすのか──?

登場人物紹介

それではここで、怪しげな降霊会に参加していた個性豊かな容疑者9名を紹介していきましょう。

当主(男性)

当主
当主

伝統ある九頭竜家の当主

  • 結構お歳を召している
  • 独身
  • 現在は養女と同じ館で暮らしている(下心は無いらしい)

養女(女性)

養女
養女

当主の養女

  • 当主の世話役として館で暮らしている
  • 暴力的な養女の父親から逃れるため、
    母親が生まれたばかりの養女を連れて彷徨っていたところを当主に救われた
  • 母親は流行り病を患い数年前に他界

運転手(男性)

運転手
運転手

当主の運転手

  • 当主の妹(夫妻/妻)の紹介で当主の運転手となった
  • 上流階級の生まれではないがそれなりに学がある
  • 館に自分の部屋がある

夫妻/妻(女性)

妻

九頭竜家当主の妹

  • 兄の当主に現在の運転手を紹介したこともあり、兄妹の関係は悪くない
  • 夫は成功した実業家

夫妻/夫(男性)

夫

九頭竜家当主の義弟

  • 実業家
  • 好きな酒はウイスキーとビール
  • パンツは専らトランクス派!!!

霊能者の助手(男性)

助手
助手

霊能者の助手

  • 霊能者の助手だが霊的な力はない
  • 前の仕事の謝礼を受け取るため、降霊会当日は到着が遅れた

教授(男性)

教授
教授

民俗学/考古学の教授

  • 新進気鋭の若手研究者であり学会のスター
  • 整った顔立ち
  • 女性研究者や女子学生から人気だが学問以外に興味がない

画家(女性)

画家
画家

当主と知り合いの画家

  • この土地の野趣溢れる風景と古代の化け物伝説により創作意欲を掻き立てられている画家
  • 最近この土地に引っ越してきた
  • 当主とはたまたま知り合ったらしい

記者(女性)

記者
記者

地方紙の記者

  • 一般読者の関心が高い降霊会を取材するため参加
  • 九頭竜家の降霊会には初参加

遊び方/ルール

ゲームの進行
  1. オープニングフェイズ(10分~20分)
  2. 第1調査フェイズ(20分)
  3. 第1推理フェイズ(各1人1分)
  4. 第2調査フェイズ(30分)
  5. 第2推理フェイズ
  6. 投票フェイズ
  7. アクションフェイズ
  8. エンディングフェイズ

大まかなゲームのルールについては、他のグループSNE×cosaicの”MYSTERY PARTY IN THE BOX”シリーズと同様です。

このシリーズの特徴は、物語終盤の”投票フェイズ”の後に、物語を大きく揺れ動かす”アクションフェイズ”があることです!これがとてもアツい!!!

アクションフェイズでは、担当キャラクターによってできるアクションが異なっており、他人から所持品を奪ったり、大切な人を守ったり、さらなる犠牲者が生まれてしまうこともあるかもしれません、、、

エンディングを迎える直前に、各自秘密を抱えたキャラクターの思惑が交錯して物語が大きく動く展開は魅力的です◎

オープニングフェイズ(10分~20分)

オープニングフェイズでは、下記を実施します。

  • 物語の背景を読み上げる
  • 各キャラクターの担当決め/登場人物になりきり自己紹介
  • ルールブックを基にゲームフィールドをセッティング
  • 各種カードやトークンの扱い方や”嘘”の可否などのルールを参加者全員で確認

第1調査フェイズ(20分)

調査トークン

第1調査フェイズでは、事件の調査や各々の目的を遂行するため、下記を行うことが可能です。

  • 調査トークンを使って証拠カードを獲得
  • 少人数での密談

第1推理フェイズ(各1人1分)

全員着席してテーブルを囲み、現段階での各自の推理を1人あたり1分程度で話します。

第2調査フェイズ(30分)

調査トークンが再度配布され、第1調査フェイズと同様に調査を行います。

第2推理フェイズ(1人1分+プレイヤー人数×1分)

全員着席してテーブルを囲み、各自の推理を1人1分程度で話します。

その後、プレイヤー人数×1分の時間で、参加者全員で誰が真犯人か、物語の真相について議論します。

投票フェイズ

全員一斉に犯人だと思う人に指をさします。

最も得票数の多かった人が犯人として拘束されます。

※拘束された人はアクションフェイズで行動することができません。

アクションフェイズ

キャラクター固有のアクションをキャラクター設定書にある”行動順”に従い、実施します。

アクションを実施する際、参加者は以下について予め決めておきます。

  • アクションの対象
  • アクションの内容

エンディングフェイズ

物語の顚末を読んだ後、各登場キャラクターが秘密にしていたことや、目的、勝利点などを順に発表していきます。

最も得点が高かった人が勝利!ですが、物語を最も楽しんだ人が優勝です◎

評価と感想

わたしが本作を遊んだときの条件は、以下の通りです。

参加人数  :8名(うち3名がマダミス未経験)
プレイ時間 :約3時間半(感想戦込み)
GMの有無  :無
担当キャラ :画家

評価

奇妙な降霊術と太古の怪物──。クトゥルフ好き必見のマーダーミステリー!

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐⭐☆☆⭐⭐⭐☆☆⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐⭐☆☆

最初から不穏な気配に満ちた降霊術、謎めいた古の怪物、、、

まさに怪しさMAXで幕を開けるこのシナリオは、クトゥルフ神話好きにはたまらない世界観が広がっています。

かつて太古の化け物が支配していたという土地で起こるミステリーは、まるで深淵と目が合ったかのようなゾクゾク感を味わわせてくれるでしょう。

降霊会の翌日に発生する殺人事件、そして被害者が魔女の血を引く霊能者だったという展開も、太古の怪物との因縁を感じさせ、物語にさらに深みを与えています。

ロールプレイ要素と推理要素のバランスもよく、没入感たっぷりに楽しめるシナリオですが、注意点もあります。

初心者だけの卓では物語の進行がやや難航する可能性が高く、せっかくの濃厚な世界観を十分に味わえないかもしれません。

そのため、初心者が多い場合はGMやサブGMを配置してサポート体制を整えるか、GMレスで遊ぶ場合は「初心者1~2名+残りはマダミス経験者」という形でのプレイをおすすめします。

マーダーミステリー経験者のみの卓であれば、スムーズかつ没入感たっぷりに楽しめることでしょう。

難易度

難易度は『低め』で、初心者の方にもおすすめのシナリオです◎

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

キャラクター設定書の情報量は少なめで、登場人物の背景についての抜け漏れリスクも低めです。

また、ゲームシステムもシンプルでわかりやすいため、全員初めてのマダミスという場合でも遊べるかとは思いますが、物語を100%楽しむためには卓のメンバー構成を練った方が良いかもしれません。

感想

クトゥルフ好きに刺さる!絶妙なバランスが光る一作◎

わたしは元々、クトゥルフ神話系TRPGが好きなので、このシナリオはまさにドンピシャでした!

とはいえ、全編シリアス一辺倒というわけではなく、某キャラクターの「俺は誰が何と言おうとトランクス派だー!」発言など、思わず笑ってしまう場面もちらほら。

「え、ギャグセンス高くない!?」と感じる瞬間が意外と多く、重たくなりすぎず、最後まで楽しくプレイできました。

今回は「TRPGもマダミスも未経験」「そもそもマダミスって何?」という初心者メンバー3人を誘っての卓でしたが、不気味で訝しい雰囲気にどっぷり浸かりつつ、しっかり楽しんでくれた様子。

“GMなしでプレイ可”とうたっているだけあって、進行もとてもスムーズで、特にトラブルなく遊びきることができ、大満足です◎

まとめ

今回はパッケージ型マーダーミステリー『九頭竜館の殺人』についてレビューしました。

マダミス初心者の方やクトゥルフ神話系TRPGが好きな方に、ぜひとも体験して頂きたいマダミスでした!

他にも当ブログでは、人数別にわたしが実際にプレイして楽しかったシナリオを数多くご紹介しています。

もしよろしれければ下記からチェックしてみてくださいね!!

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