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【マダミスレビュー】最果亭の災禍|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【マダミスレビュー】最果亭の災禍|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

魔王目前、勇者が死んだ――。
犯人は仲間?裏切りのRPGミステリー!

今回はグループSNE×cosaicのパッケージ型マーダーミステリー『最果亭の災禍』について、レビューします!

本作のあらすじや遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしの感想や評価についてご紹介しています。これからプレイする予定のあなたの参考になれたら幸いです。

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

プレイ人数6〜8人(GM不要)
プレイ時間180分
プレイ環境オフライン
対象年齢15歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期2022年4月23日
デザイナー青木甲羅仲
サイズ27 x 19 x 3 cm
版元グループSNE/cosaic

最果亭の災禍』は、グループSNE×cosaicから発売されているMYSTERY PARTY IN THE BOX SERIESのひとつで、王道RPGの世界観を楽しめるシナリオになっています!

キャラクターの行動次第でエンディングが分岐するマルチエンディングで、自分たちがそれぞれ主人公となり、登場人物たちやこの世界の運命を変えることができます!!

複雑なルールなどはなく、初めてマダミスをプレイする方でもスムーズに進行できます。

また、GMなしでプレイすることができ、6人で遊ぶ場合は2人、7人で遊ぶ場合は1人NPCを設定します。(NPC設定カードが同梱されています)

あらすじ

舞台はどこか懐かしい、王道RPGの世界。

その物語のクライマックス直前――魔族の本拠地へと続く辺境の峠に、ひっそりと佇む宿屋「最果亭(さいかてい)」がありました。

世界を救うため、宿屋に集まったのは勇者とその仲間たち。明日の決戦に備え、酒を酌み交わしながら士気を高め、束の間の安息を過ごします。

しかし、夜が明けるとともにその平穏は破られました。

宿の主が発したひと言に、全員が凍りつきます。

――「勇者様が、、、死んでいる!!」

犯人は誰なのか?

なぜ、今このタイミングで勇者が殺されなければならなかったのか?

仲間の中に裏切り者がいるのか、それとも別の何者かの仕業なのか――?

登場人物紹介

事件により互いの存在が疑心暗鬼になってしまった、勇者様御一行(パーティーメンバー)を紹介していくぜ!!

戦士(男性)

  • 戦歴を物語る無数の傷がある
  • 大剣を持つ

騎士(男性)

  • 常に鎖帷子を身に纏っている
  • 厳格
  • 胸に紋章あり

魔法使い(女性)

  • ミステリアス
  • 魔術学院の推薦状を持つ

魔法剣士(男性)

  • 勇者に負けぬ剣技の持ち主
  • 長身で美しい

武闘家(女性)

  • 引き締まった俊敏な体
  • 長髪
  • 宿に来る途中にも魔族と戦いになり傷を負っている

レンジャー(男性)

  • 弓の名手
  • 鋭い眼光で日焼けをしている

盗賊(男性)

  • 覆面で素顔を隠している
  • 隠密技術に長けている

メイド(女性)

  • 濃紺の給仕服と白いスカーフを纏った若い女性
  • 勇者一行を歓待するため、一時的に宿屋で働いている

遊び方/ルール

ゲームの進行
  1. オープニングフェイズ
  2. 第1調査フェイズ
  3. 第1推理フェイズ
  4. 第2調査フェイズ
  5. 第2推理フェイズ
  6. 投票フェイズ
  7. アクションフェイズ
  8. エンディングフェイズ

本シナリオの大まかなゲームのルールは、他のグループSNE×cosaicの”MYSTERY PARTY IN THE BOX”シリーズと同様です。

このシリーズの特徴は、”投票フェイズ”の後に物語を左右する最後の”アクションフェイズ”があるところです!

アクションフェイズは、犯人が拘束された後に行われる、キャラクターごとに内容の異なるアクションを実行するフェイズになります。

プレイヤー自身が、担当するキャラクターの目標達成を目指して最後の最後に行動することにより、物語の結末に影響を与えます。

物語の真相が知らされる前に、各キャラクターの思惑が交錯する展開は必見です◎

オープニングフェイズ

オープニングフェイズでは、下記を実施します。

  • 物語の背景を読み上げる
  • 各キャラクターの担当決め/登場人物になりきり自己紹介
  • ルールブックを基にゲームフィールドをセッティング
  • 各種カードやトークンの扱い方や”嘘”の可否などのルールを参加者全員で確認

第1調査フェイズ

調査トークン

第1調査フェイズでは、事件の調査や各々の目的を遂行するため、下記を行うことが可能です。

  • 調査トークンを使って証拠カードを獲得
  • 少人数での密談

第1推理フェイズ

全員着席してテーブルを囲み、現段階での各自の推理を1人あたり1分程度で話します。

第2調査フェイズ

調査トークンが再度配布され、第1調査フェイズと同様に調査を行います。

第2推理フェイズ

全員着席してテーブルを囲み、各自の推理を1人1分程度で話した後、

参加者全員で真犯人は誰か、物語の核心について議論します。

投票フェイズ

全員一斉に犯人だと思う人に指をさします。

最も得票数の多かった人が犯人として拘束されます。

※拘束された人はアクションフェイズで行動することができません。

アクションフェイズ

キャラクター固有のアクションをキャラクター設定書にある”行動順”に従い、実施します。

アクションを実施する際、参加者は以下について予め決めておきます。

  • アクションの対象
  • アクションの内容

エンディングフェイズ

物語の結末を読んだ後、各登場キャラクターが秘密にしていたことや、目的、勝利点を順に発表していきます。

最も得点が高かった人が勝利!ですが、物語を最も楽しんだ人が優勝です◎笑

評価と感想

わたしが本作品を遊んだときの条件は、下記の通りです。

参加人数  :6名(全員マダミス経験者)
プレイ時間 :約5時間(感想戦込み)
GM有無   :無
担当キャラ :メイド

評価

物語を“読む”から“創る”へ――RPG好きの心を撃ち抜く、没入型マダミス!!

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐☆☆☆⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆☆

本作は、王道RPGの世界観をベースにしながらも、プレイヤー自身の手で物語の行方を形づくっていく“創造型ストーリーテリング”の魅力が詰まったシナリオです!

物語の舞台は、魔王討伐を目前に控えた宿屋「最果亭」。英気を養おうと集った仲間たちを待ち受けていたのは、まさかの勇者殺害事件――!

驚きの急展開に引き込まれ、ここから一気に物語の歯車が狂い出します。

この作品の最大の魅力は、“推理”よりも“ロールプレイ”に重点が置かれている点。

登場キャラクターたちの個性が強く、プレイヤーがそれぞれの立場や信念を演じながら物語を紡いでいくことで、まるで一夜限りのRPGセッションのような濃厚な体験が味わえます。

その分、エンディングも一通りではなく、参加者の選択次第で展開が大きく変わるのもポイント。

結末を“読まされる”のではなく、自分たちの選択で“創り上げる”という能動的な感覚がたまりません。

TRPGやファンタジー作品が好きなあなた、感情移入してプレイしたいあなたには特におすすめ◎

王道RPGの“もしも”の物語を、あなたの手で描いてみてはいかがでしょうか?

難易度

難易度は『普通』です。

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

場に出る情報量がやや多く感じ、獲得した証拠や情報を整理するのが大変でしたが、考察するポイントが多くてとてもエンジョイできるシナリオです◎

キャラクター設定書の文章量は『やや少なめ』のため、読みやすくて助かりました!

感想

勇者死亡から始まる、裏切りとロールプレイの饗宴!ファンタジー好き必見のマダミス体験◎

「勇者が死んだ――」という衝撃的な事件から始まる本作は、RPG好き・ファンタジー好きにはたまらないマーダーミステリーでした!

魔王討伐目前、宿屋に集った精鋭たちの中に、まさかの“裏切り者”がいるかもしれないというスリリングな設定に、もうテンションは最初からMAXです!

わたしのプレイ卓では、キャラクターたちがファンタジー世界の住人ということもあり、まさにやりたい放題。笑

日常から離れた世界観だからこそ、普段できないような大胆なロールプレイもできて、終始爆笑&没入感の嵐でした。

そして忘れてはいけないのが、マダミスの醍醐味でもある“秘密”。

表向きは勇敢な仲間たちでも、誰を信じていいのかまったくわかりません!

仲間の中に潜む“裏切り”と“真実”を、ぜひ自分の目と演技で暴いてみてください◎

まとめ

今回はパッケージ型マーダーミステリー『最果亭の災禍』についてレビューしました。

魔族に脅かされた世界の運命を、自らの手で変えたいそこのあなたにぜひ体験して頂きたいマダミスでした。笑

当ブログでは、プレイ人数別おすすめシナリオなどを数多くご紹介しています。

もしよろしれければ下記からチェックしてみてくださいね◎

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