
重量級のロマンをぎゅっと凝縮!
戦略×スピード感のテラフォーミング・マーズ!!
あの名作をカードゲームとして再構築した注目作、『テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション』。
本家の魅力を凝縮しつつ、テンポよく進むプレイ感で「もう一度遊びたい」と思わせてくれる仕上がりになっています!
この記事では、基本ルールから拡張要素、そして実際に遊んでみて感じた評価や感想までをまとめました。
購入を迷っているあなたも、「どんなゲームなんだろう?」と気になっているあなたも、ぜひ参考にしてみてください◎
ゲーム概要
| プレイ人数 | 1~4人 |
| プレイ時間 | 60分 |
| 対象年齢 | 14歳~ |
| ジャンル | ハンドマネージメント/拡大再生産 |
| 発売時期 | 2022/12/16 |
| 箱サイズ | 200 x 250 x 90 mm (幅×奥行×高さ) |
| 版元 | フリックス ゲームズ(Fryx Games) |
| 日本語版販売 | アークライト(Arclight) |
『テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション』は、火星を人類が住める星へと変えていくエンジンビルディング系ボードゲームです。
プレイヤーは星間企業のトップとなり、火星の開拓を進めながら、最大の利益と名声を狙います。
このゲームは、世界が認めた数々の受賞歴を誇る本家『テラフォーミング・マーズ』の魅力が凝縮コンパクト版。
プレイ時間が短縮され、より手軽に遊びやすくなったバージョンです。
カードスリーブサイズ
本作のカードサイズは、89mm×63.5mm、カードの枚数は240枚です。
対応するスリーブは下記からご確認頂けます。
シリーズ作品と拡張版一覧
その他シリーズ作品は、以下の通りです。
本記事紹介ゲームの拡張版はこちら。
『テラフォーミング・マーズ』との違い
原作を遊んだことがある人にとって、本作と「どこが違うの?」というのが一番気になるポイントだと思います。
原作と本作との大きな違いについて、まとめてみました。
| 原作 | 本作 | |
| プレイ人数 | 1~5人 | 1~4人 |
| プレイ時間 | 120分 | 60分 |
| パッケージサイズ | 295 x 295 x 70 mm | 200 x 250 x 90 mm |
プレイ進行の違い
本作は手番順の概念がありません。
原作では、手番順に沿って1人ずつアクションを実行しますが、本作は各フェイズ全員同時進行で行動します。
待ち時間なく、テンポが速くサクサク進むのが最大の特徴です。

行動選択の仕組み
原作ではプロジェクトカードを引いてプレイ、リソース入手という一連の流れで行われていました。
しかし本作では、行動内容を「フェイズカード」で決定します。

ラウンド開始時に5種類のフェイズから1つを秘密裏に選択・公開し、選択されたフェイズを全員で実行する流れに変わりました。
フェイズを選んだ本人にはちょっとしたボーナスが設定されています。(詳細は後ほど解説します)
ボード構成
原作では、火星全体を舞台にした広大なボードで、海・緑地・都市タイルの配置、褒章や称号など多様な要素がありました。
一方、本作ではシンプルに縮小。

海洋タイル9枚とグローバルパラメータ(酸素・気温・海洋)のみとなり、緑地はトークンに置き換えられています。

ゲーム時間・プレイ感
原作のプレイ時間は2〜3時間程度(まごうことなき重量級)で、じっくり腰を据えて遊ぶタイプでした。
しかし、本作では60分前後(中量級寄り)に短縮され、手軽に本家の雰囲気を楽しめる形になりました。
遊び方/ルール

本ゲームは、プレイヤーが大企業の経営者となり、巨額の資本を投じて革新的に火星を地球化するゲームです。
火星における酸素濃度・気温・海洋面積といったパラメータを上昇させることで、地球化指数(TR)を高めていきます。
TRは収入源となるだけでなく、ゲーム終了時には勝利点(VP)にも変換されます。
さらに、資源の産出量を増やしたり、追加VPを稼いだりと、企業ごとの戦略性が光ります。
ゲームの目的
ゲーム終了時点で最もVPを獲得していたプレイヤーが勝利!
下記3つのパラメータを最大値にしたら、ゲーム終了です。
- 酸素
- 気温
- 海洋
ゲームの流れ
本作は、プレイヤーがそれぞれ手番を行う、ラウンド制のゲームです。
ラウンドは、次の3つのステップから成り立ちます。
- 計画ステップ
- フェイズ解決ステップ
- 終了ステップ
各ステップにて、全てのプレイヤーアクションを同時進行するため、スピーディーにゲームが進むのが特徴です。
これをゲーム終了条件(酸素・気温・海洋の最大値化)が達成されるまで繰り返します。
計画ステップ
各プレイヤーは、5つ(開発/建設/実行/産出/研究)のフェイズカードの中から1枚を選択し、裏向きで置きます。

全プレイヤーがこれを終えたらカードを表向きにし、次のステップで公開されたフェイズを順に解決します。
※同じプレイヤーが2ラウンド連続で同じフェイズカードを選べないので注意!
フェイズ解決ステップ
選ばれた各フェイズを、次の順番で解決していきます。
開発フェイズ
各プレイヤーは指定のコストを消費し、緑色のカードを1枚手札からプレイすることができます。
(緑は主に生産力を強化するカード)
プレイする緑色のカードコストが3金軽減される
建設フェイズ
各プレイヤーは指定のコストを消費し、青色/赤色のカードを1枚手札からプレイすることができます。
(赤は一度だけ効果を発動するイベントカード/青は特別なアクションが実行可能になるカード)
山札から1枚引いて手札にする or 青色/赤色カードをもう1枚プレイ
実行フェイズ
各プレイヤーは青色カードの「アクション」を1回ずつ実行することができます。
任意の1枚だけ「アクション」をもう一度実行することができる
産出フェイズ
各プレイヤーはプレイヤーボードにある産出量に従って、資源を獲得します。
追加で4金獲得する
研究フェイズ
各プレイヤーは山札から2枚カードを引き、1枚を手札にして、もう1枚を捨て札にします。
さらに3枚引いて1枚を獲得する(残り2枚は捨て札にする)
終了ステップ
手札が10枚になるよう、超過分を捨て札にします。(捨て札1枚ごとに3金を獲得)
ゲームの終了
下記の条件がすべて満たされたら、そのフェイズの終了時点でゲーム終了になります。
- 酸素濃度14%
- 気温+8℃
- 海洋タイル9枚すべて表向きに配置
最終得点
下記のVPを合計し、最も得点の高いプレイヤーが勝利します。
- TRの数(=VP)
- 獲得した森林トークンの枚数(=VP)
- プレイしたカードに記載されているVP
評価と感想

※評価項目の性質上、「数値が高いほど良い」「数値が低いほど悪い」というわけではありません。ご了承ください。
ルール理解度 (インスト時間): ~60分
本家『テラフォーミング・マーズ』の楽しさをギュッと凝縮した作品ではありますが、決して「誰でも速攻で遊べる軽量級」というわけではありません。
フェイズ選定の仕組みやエンジンビルディングの構造、多種多様なアイコン処理など覚えるルールはそれなりに多めです。
経験者同士ならサクッと始められますが、重ゲーに慣れていない方と一緒に遊ぶ場合は、インスト(ルール説明)に30分〜60分程度しっかり時間を取っておくのがおすすめです!
ゲームの準備・遊び方の概要理解は、下記の動画が参考になります。初めて遊ぶ際にぜひチェックしてみてください。
盛り上がり度:0%(じっくり黙々)
全員が同時に手番を進める「同時処理システム」を採用しているため、待ち時間(ダウンタイム)がほぼ無く非常にテンポよく進みます!
ただその分、プレイ中は各自が自分の手元やカードコンボの組み立てに超集中することに。
「ワイワイ会話しながら盛り上がる」というよりは、じっくり黙々と自分のエンジン(テラフォーミング機構)を組み上げていくソロプレイ感強めのディープなゲーム体験が楽しめます!
見た目・コンポーネント:やや豪華
箱を開けた瞬間のワクワク感がすごいです!
200枚を超えるプロジェクトカードはすべて異なる美しいイラストが描かれていて、見ているだけで世界観に引き込まれます。
さらに、キューブがズレにくい凸凹のある二重構造の個人ボードや、綺麗なリソースキューブがあるのも高ポイント◎
本家と比べてもコンポーネントの質感がぐっと向上していて、所有欲をバッチリ満たしてくれます。
選択肢のジレンマ:毎手番悩む
「今回はどのフェイズを選ぶか?」「相手はどのフェイズを出してくるか?」というフェイズの読み合いから、手札のどのカードを残してどれを売却資金にするかのやりくりまで、毎手番最高の悩ましさ(ジレンマ)が味わえます!
悩んだ末に自分のエンジンが綺麗に回り出し、リソースや勝利点が爆発的に増えていく瞬間の達成感はまさに病みつきになります◎
運要素:絶妙なバランス
山札が200枚以上あるため「どんなカードを引けるか」というカード引きの運要素は当然あります。
ですが、不要なカードを売却して資金に変換できたり、大量ドローできるカードを組み込んだりと、プレイヤー側の立ち回りや戦略(実力)で運をカバーできる設計が見事です!
運と実力の塩梅が非常に絶妙で、遊ぶたびに「次はこう組んでみよう」と思わせてくれます。
リプレイ性:無限
とにかく何度遊んでも新鮮です!
初期能力や方向性を決める「企業カード」のバリエーションが豊富な上に、膨大なプロジェクトカードの組み合わせによって、ゲームごとに全く異なるコンボやエンジンが完成します。
「次はあの企業の能力を活かしたい」「あのカード軸で盤面を作ってみたい」と、10回どころか無限に遊べてしまう中毒性を持っています。
おすすめ度:⭐⭐⭐⭐☆
「本家テラフォのあの濃厚な面白さを、もっと短いプレイ時間で手軽に味わいたい!」という願いを完璧に叶えてくれた傑作カードゲームです。
ボードゲーム完全初心者には少しハードルが高めですが、中量級〜重量級のじっくり考えるゲームが好きな方なら間違いなくハマる一作!
本家ファンはもちろん、エンジンビルディング好きなあなたに心からおすすめします!
まとめ
『テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション』は、原作のDNAを受け継ぎながらも、スピーディーかつ戦略的な火星開拓体験ができる傑作です。
その奥深い魅力に触れることで、きっとあなたも火星の支配者を目指したくなったのではないでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございます!
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