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【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし) マーダーミステリー

容疑者は落語家たち!?
師匠の世話と演技の鍛錬を熟しながら自分たちの汚名をすすぐミステリー!

「優しい死神の席」ってどんなシナリオ?

今回はオフライン・GMなしで遊べるパッケージ型マーダーミステリー「優しい死神の席」について、ネタバレなしでレビューしていきます!

本作のあらすじや遊び方、プレイ感想や個人的な評価についてご紹介していますので、これから遊ぶ予定の方は、参考にしてみてくださいね。

『優しい死神の席』ってどんなマダミス?

商品名優しい死神の席
プレイ人数5~6人(GM不要)
プレイ時間150分
プレイ環境オフライン
対象年齢15歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期‎‎‎2023/3/24
デザイナー鯖井凌
サイズ27 x 19 x 3 cm
版元グループSNE/cosaic

優しい死神の席』は、グループSNE×cosaicより発売されているMYSTERY PARTY IN THE BOX SERIESのひとつで、落語を題材にした和テイストのミステリーです。

プレイヤーは全員落語家の1番下の階級である『前座』となり、“師匠のお世話”や”演技の鍛錬”がギミックとして織り込まれています。

プロの落語家である三遊亭楽天氏が監修のもと、事件の真相解明だけでは終われない、本格的な落語の世界を体験できる作品です!

GMなしでのプレイが可能で、5人でプレイする場合は1人をNPCとして設定します。(NPC設定カードが同梱されています)

『優しい死神の席』のあらすじ

江戸時代から続く伝統的な話芸、落語――

落語界の頂点に君臨する演匠れんが、自身の100歳の誕生日に独演会を開くことと、それを最後に落語家を引退することを発表しました。

そして独演会当日、演匠れんが選んだ噺は「死神」でした。

死神と人が”寿命を扱う”噺で、蝋燭の揺らめく灯りに照らされながら話す姿に、観客の誰もがその世界に引き込まれていました。

噺のサゲ、つまり”オチ”の直後、演匠れんは倒れ、口から黄みがかった泡が溢れ出し、二度とその目を開けることはありませんでした。

疑われたのは楽屋準備やお茶出し、おつかいなど多くの雑務を任されていた「前座」の落語家たち6名、、、

さあ、若手落語家たちのミステリーの幕開けです!

『優しい死神の席』の登場人物

それでは、容疑者となってしまった6名の「前座」たちをご紹介していきましょう。

演匠鶴々(20代前半/女性)

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 演匠れんの弟子
  • 前座歴2か月
  • 入りたての頃は暗くオドオドしていたが今は明るく陽気で表情豊か
  • 演匠れん師匠を慕っている

演匠お熊(20代前半/女性)

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 演匠れんの弟子
  • 前座歴2年
  • 新人の鶴々の教育係
  • きっちり業務をこなすタイプで勝気な性格

三九亭羊太郎(20代前半/男性)

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 三九亭海の弟子
  • 前座歴2年
  • 馬鹿だと言われることが多々ある
  • 自分の師匠の業務内容に関してはとても覚えが良い

虎笑(10代後半/男性)

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 演匠れんの弟子
  • 前座歴3年
  • 目つきが反抗的だが言われたことはきちっとする
  • 無口で敬語があまり使えない

演匠びる象(20代後半/男性)

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 演匠れんの弟子
  • 前座歴5年
  • 落語家には珍しく有名大学を卒業している
  • 思慮深く考える性格

菓子楽二十兎(30代後半/女性)

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 前座落語大賞で史上初の女性優勝を果たした期待の新人
  • 前座歴5年
  • 滑稽噺が得意
  • 陽気だが真面目な性格

『優しい死神の席』の遊び方/ルール

「優しい死神の席」のゲームの流れは下記の通りです。

ゲームの進行
  1. 設定書の読み込み(15分)
  2. 自己紹介
  3. 第1調査フェイズ(20分)
  4. 第1議論フェイズ(10分)
  5. 第1仕草表現フェイズ
  6. 第2調査フェイズ(25分)
  7. 第2議論フェイズ(8分)
  8. 第2仕草表現フェイズ
  9. 最終議論フェイズ(各8分)
  10. 投票フェイズ
  11. アクションフェイズ
  12. エンディングフェイズ

「優しい死神の席」の最大の特徴は、”仕草表現フェイズ“があることです。

仕草表現フェイズでは、各キャラクターに課せられたお題を仕草で表現し、他のプレイヤーに何の仕草であるか当ててもらう”ジェスチャークイズ“のようなゲームです。

うまくやれば師匠方に自分たちの芸をアピールする好機でもあり、正解すると師匠方から有益な情報を獲得することができるかもしれないチャンスタイムです!

枕は落語用語で”物語の始まり”を意味します。ここでは、以下を順に行います。

  • テーブルセッティング・準備
  • 「物語のはじまり」の読み上げ
  • 担当キャラクターの決定

設定書の読み込み(15分)

各自担当キャラクターの決定後、キャラクター設定書を黙読します。

自己紹介

前座歴の若いキャラクター順に、担当するキャラクターになりきり自己紹介を行います。

キャラクター設定書の表紙にある”公開情報”を読み上げて誰がどんなキャラクターを担当するか、共有していきましょう!

【マダミスレビュー】「優しい死神の席」遊んでみたよ(ネタバレなし)

第1調査フェイズ(20分)

開始時に調査トークンを配布します。6人プレイであれば4つずつ、5人プレイであれば5つずつ各プレイヤーに配ります。

第1調査フェイズでは、事件の調査や各々の目的を遂行するため、下記を行うことが可能です。

  • 調査トークンを1つ使って調査カードを獲得
  • 少人数での密談(最大3人まで)
  • プレイヤー同士のカードの譲渡・交換

※カードの譲渡や交換には制約があるので注意が必要です。詳細はルールブックをご確認ください。

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↑調査トークン

第1議論フェイズ(10分)

全員で現時点での推理や今後の行動について、自由に話し合いましょう。

このフェイズではカードの譲渡や交換はできません。一部のカードを全員に見えるよう公開することは可能です。

第1仕草表現フェイズ

このフェイズでは以下の手順で各プレイヤーがお題をパントマイムで表現し、他のプレイヤーに当ててもらう”3択のジェスチャークイズ“を行います。

仕草表現フェイズの手順
  1. 担当キャラクターの”仕草表現カード”3枚を裏向きのまま全員に見えるよう並べる
  2. 1~3のカードの名称を読み上げる(これがジェスチャークイズの3つの選択肢となる)
  3. 皆の前で一礼する
  4. 自分のキャラクター設定書に書かれた”仕草表現フェイズで表現(パントマイム)すること”を仕草で伝える
  5. 仕草を見ていた他のプレイヤーたちは3つの選択肢から正解だと思うものを心の中で決める
  6. 「せーの」の合図で全員指を1~3本立てて番号を宣言する
  7. 最多票を集めた仕草のカードを表向きにして情報を開示する(同数だった場合は表現者がめくるカードを選ぶ)

※ゲーム中、仕草表現の正解/不正解を明かしてはいけません!

このフェイズで仕草表現を行うのは、鶴々➜お熊➜羊太郎です。

第2調査フェイズ(25分)

第1調査フェイズと同様に調査トークンを配布し、調査を行います。

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↑調査トークン

第2議論フェイズ(8分)

全員着席してテーブルを囲み、第1議論フェイズと同様、全員で話し合いを行います。

第2仕草表現フェイズ

第1仕草表現フェイズと同様のルールで行います。

このフェイズで仕草表現を行うのは、虎笑➜びる象➜二十兎です。

最終議論フェイズ(各8分)

第1議論フェイズ、第2議論フェイズと同様、全員で最後の話し合いを行います。

5人プレイの場合、開始直前に「NPC【最終議論】カード」を表向きにして全員で内容を確認してから本フェイズを開始しましょう。

投票フェイズ

「3、2、1!」の合図ですべてのプレイヤーが一斉に投票します。

前座全員が演匠れんの死に無関係“だと思ったらテーブル中央を、”前座の中に演匠れんの死の原因がいる“と思ったらそのプレイヤーを指します。

基本的には真相への投票を目指しますが、自身の勝利条件のために最適だと思う方へ自由に投票してかまいません。自分への投票もOKです。

ここの投票結果でエンディングが分岐するので、各自慎重に投票先を選びましょう!

アクションフェイズ

ここでは、各自のキャラクター設定書に書かれた固有のアクションを実行するフェイズになります。

直前の投票で最多票を集めたプレイヤーもアクションを行うことが可能です。

全プレイヤーはまず、手札カードの裏が見えるように並べます。

その後、「3、2、1!」の合図ですべてのプレイヤーが一斉にアクションの対象としたい相手を指します。

そして、行動順の小さい人から順にアクションの内容と、誰を対象としたかを発表し、順に処理をしていきます。

アクションによっては、お互いの”口撃力”の数値を比較するケースもあります。

口撃力はキャラクター設定書の表紙にそれぞれ書かれていますが、持っているカードによって変化することもあるため、一筋縄ではいかないところがより一層物語を盛り上げてくれますよ◎

エンディングフェイズ

「優しい死神の席」の結末を読み、各キャラクターの得点計算へを行います。

最も得点が高かった人が勝利!ですが、物語を最も楽しんだ人が優勝です◎

評価と感想

それでは、わたしの独断と偏見による個人的な評価と感想をお話していきます!

わたしが「優しい死神の席」を遊んだときの条件は、下記の通りです。

参加人数  :6名(全員経験者)
プレイ時間 :約3時間(感想戦込み)
GM有無   :無
担当キャラ :二十兎

評価

泣ける!師匠たちに振り回され奮闘する若手落語家が紡ぐ感動のシナリオです◎

落語界の厳しさや師弟関係が細やかに描かれており、最初から最後まで芸能の独特な世界観を楽しむことができました。

物語の終焉、各キャラクターに用意された”サゲ”が素敵!粋な計らいに心がちょっぴり揺さぶられてしまいました、、、!

難易度

難易度は『やや高め』です。

他のマダミスでは調査カードのほとんどが場に残らず、誰かが持っていることが多いのですが、この作品はとにかく情報が透けない、、、!

情報収集の観点としては、かなり難しい部類に入ると思います。

しかし、ゲームのルールに難所はなく、初心者の方だけでもGMなしでプレイできそうだなと感じました◎

キャラクター設定書のテキストも多すぎず、少なすぎずという分量で、初っ端から頭に情報を叩き込まなきゃ!という不安はなく、安心して遊べます!!

感想

落語家の独特な世界観が垣間見える、趣深いシナリオでした!

”仕草表現フェイズ”というジェスチャークイズで情報収集を図るという、マダミスとしては斬新なギミックがとても新鮮味を帯びていましたね◎

また、調査フェイズにて、前座たちは”お茶出し”で頑固で厳しいお師匠たちのご機嫌を取り情報を集めようとするのですが、師匠によって好きなお茶の温度が違うため、間違えると機嫌を損ねてしまいかねないという気難しさも体験できます。笑

全体を通して、かなり面白いシナリオでした!

まとめ

今回はオフライン・GM不要で遊べるパッケージ型マーダーミステリー「優しい死神の席」についてレビューしました。

落語家の特異な世界観を体験できる、感動必至の素敵な作品でした!

本ブログでは、マダミス好きのわたしが人数別におすすめしたいマダミスシナリオを多数ご紹介しています。

もしよろしれければ下記からあわせてチェックしてみてくださいね◎

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