ダークな名作ミステリーの世界観をマダミスで――
オンラインでもオフラインでも楽しめる4人用シナリオ!!
今回はGM不要でプレイできるマーダーミステリー『シロナガス島への帰還 異聞 ~豪華列車シロナガスエクスプレス』について、ネタバレなしでレビューします!
本作品のあらすじや遊び方、登場キャラクター、プレイ感想や評価までご紹介しますので、これから遊ぶ予定のあなたの参考になれば幸いです!
シナリオ概要
プレイ人数 | 4人(GM不要) |
プレイ時間 | 90~120分 |
プレイ環境 | オフライン/オンライン |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | マーダーミステリー |
発売時期 | 2022/11/12 |
デザイナー | シナリオ:イバラユーギ ゲームデザイン:おれんじ |
サイズ | 15 x 30 x 5 cm |
版元 | フロンティアワークス |
『シロナガス島への帰還 異聞 ~豪華列車シロナガスエクスプレス~』は、ミステリーアドベンチャーゲーム”シロナガス島への帰還“を基にした完全オリジナルマーダーミステリーです。
本作品は、マダミス初心者でもプレイしやすいよう進行用のCDが付いており、一部の進行・ドラマパートの音声や、プレイ中に使用できるBGMが収録されています!(もちろんCDがなくてもプレイ可能です)
オンライン版・オフライン版どちらも発売されており、好きなプレイスタイルで楽しめる作品となっています。
また、GMレスで遊ぶことができ、参加者全員が登場キャラクターになりきりプレイすることができます。もちろん原作を知らない人でも楽しめる内容になっています◎
※豪華版と通常版があり、豪華版では通常版+本作の為の鬼虫兵庫による書き下ろしショートストーリー特別小冊子+キャラクターアクリルスタンド(ねね子/アキラ/アレックス/リール)が付いています。
あらすじ
いくつもの名画を残し、この世を去った芸術家ダン・レイモンド。
「彼の未発表の作品が見つかった!」
このニュースは世間を賑やかしましたが、それは日の目を見ることなく次第に収束していき、やがて眉唾物の噂話に過ぎなかったと忘れ去られてしまいました、、、
しかし、ダン・レイモンド最後の遺作は実在したのです!!
医者であり著名な芸術収集家であるトマス・ハリントンが買い取っていたのです。
舞台は高級列車シロナガスエクスプレス、乗客は5名、個性的な人物たちが織り成す物語の結末は――?
登場人物紹介
それでは、個性豊かな4人の登場キャラクターたちをご紹介していきます。
アレックス・ウェルナー
- 医者トマスの護衛
- 金髪で顔立ちも整っている
- 非常に活発なムードメーカー
ジェイコブ・ラトランド
- 医者トマスの護衛
- 護衛の中では一番年上
- 酒癖は悪いが護衛としての腕は悪くない
リール・ベクスター
- 医者トマスの護衛
- 黒髪の女性
- 丁寧でおしとやかに見える
アキラ・エッジワース
- 医者トマスが連れてきた
- 金髪の謎の少女
- 少し怯えているように見える
遊び方/ルール
- ゲームの準備
- プロローグ
- キャラクター選択
- オープニング
- 第一調査フェイズ
- 第一議論フェイズ
- 第二調査フェイズ
- 第二議論フェイズ
- 犯人拘束フェイズ
- 最終アクションフェイズ
- エンディング
本シナリオは、”進行書”をもとにゲームを進めていきます。
ゲームのネタバレを避けるため、「次のページへ進んでください」という指示がない限り、先のページを見ることは控えましょう。
また、この”進行書”にはCDに収録されている音声やBGMのQRコードが表記されているので、CDを再生する機械がなくてもスマホ1台あれば音声を聴くことができます。
それではルールについて、もう少し詳細に見ていきましょう。
ゲームの準備
ゲームを開始する前に、内容物の確認やテーブルセッティングを行います。
- 時計やタイマー、メモ帳や筆記用具などを用意
- 進行役の決定
- 内容物の確認
- プレイマットを広げて下図のようにカードを並べる
プロローグ
物語のプロローグを読み上げます。
※CDプレイヤーやインターネットに接続できるスマホやタブレットがあれば読み上げ音声があります
キャラクター選択
4人のキャラクターからプレイヤーがそれぞれ担当するキャラクターを被らないよう決定します。(決め方は自由)
担当キャラクターが決定したらキャラクター名が書かれた冊子(キャラクターハンドアウト)を受け取り、他の人に見られないよう制限時間10分で黙読します。
オープニング
キャラクターハンドアウトを読み上げたところで、いよいよオープニングです。
事件発覚時の様子について、読み上げ(または再生)を行います。
読み上げる場合、セリフの部分は各キャラクターの担当プレイヤーが読み上げ、それ以外の部分は進行役が読み上げましょう。
第一調査フェイズ
第一調査フェイズでは、1人2枚ずつ青色のカード(人物の情報・食堂車)を入手します。
取得したカードはこの後の「議論フェイズ」中であれば自分のカードを全員に公開する、誰か一人にだけ魅せる、誰かに譲渡するなどの行為を自由に行うことができます。
カードを引く順番は以下の通りです。全員が2枚ずつ引いたら第一議論フェイズに進みます。
第一議論フェイズ(10分)
事件の犯人は誰かを話し合います。4人全員で議論する、または誰かを呼び出して密談を行うことができます。
密談は人数上限2名までで行い、お互いの同意があれば「議論フェイズ」中、好きなタイミングで行うことができます。
10分経過後、第二調査フェイズに移ります。
第二調査フェイズ
第一調査フェイズでは、1人2枚ずつ緑色のカード(トマスの客室・アキラの客室)を入手します。
取得したカードはこの後の「議論フェイズ」中であれば自分のカードを全員に公開する、誰か一人にだけ魅せる、誰かに譲渡するなどの行為を自由に行うことができます。
カードを引く順番は以下の通りです。全員が2枚ずつ引いたら第二議論フェイズに進みます。
第二議論フェイズ(25分)
事件の犯人は誰かを話し合います。4人全員で議論する、または誰かを呼び出して密談を行うことができます。
密談は人数上限2名までで行い、お互いの同意があれば「議論フェイズ」中、好きなタイミングで行うことができます。
25分経過後、犯人拘束フェイズに移ります。
犯人拘束フェイズ
ここでは、犯人と思われる一番怪しい人物に指さしで一斉に投票します。
最多票を得た人物は拘束されますが、最多票が複数人いた場合は誰も拘束されません。
最終アクションフェイズ
犯人への投票を終えた刹那、自分の目的を遂行するためのアクションを行います。
実行するアクションは、各自のキャラクターハンドアウトを確認しましょう。
エンディング
物語の結末読み上げ(再生)を行います。
辿り着いたエンディングによって、勝利キャラクターが異なります。最後までしっかり物語を楽しみましょう◎
評価と感想
それでは、独断と偏見による評価と感想をお話していきます!
わたしが本作品をプレイしたときの条件は、下記の通りです。
評価
ホスピタリティ満載!マダミス初心者も120%楽しめるおすすめシナリオです◎
本作品は、世界観と推理に重きを置いたシナリオで、全体を通してマダミスプレイヤーへの”気遣い”を感じました。
ルールブック・エンディングブックにあたる”進行書”が、マダミスとは何ぞや?というところからマダミスの頻出用語、詳細なルールなどめちゃくちゃ親切・丁寧に書かれています。
全体的にわかりやすく、GMレスでマダミス初心者の方ばかりの卓でも事故が起きることなく十分楽しめると思います。
そして、なんといっても物語の読み上げをしてくれる音声がついているのがとても良い!!!
声優さんが読み上げてくれる音声が付いていることで、本作を知らない人でもキャラクターのイメージが付きやすく、嬉しいサービスでした◎
わたしはマダミスで進行役になることが多いので、いつも読み上げすると喉が渇き、情報が頭にあまり入ってこないことが多く苦労することが多いのですが、この作品は読み上げをしてくれる音声があるので、とっっってもありがたかったです!!!
他の参加者もわたしの拙い読み上げより、プロの素敵な音読が聴けたので、物語への入り込みをより一層深く感じられたのではないかと思います。
難易度
難易度は『やややさしめ』です。
マダミスの全体の構成としてはシンプルで、ルールも複雑なものがないので、マダミス初心者の方にもやさしいシステムでした。
しかし、ただ犯人を推理して当てるだけではない工夫や、ハッとする展開が随所で見られ、中だるみすることなく最後まで楽しむことができました◎
ハンドアウトのテキスト量も多くもなく少なくもない、ちょうどいい分量で、比較的読みやすくロールプレイしやすかった印象です。
感想
さすがの世界観!原作さながらのダークでビターな物語を楽しめました!!
どちらかというとわたしはオフラインで遊ぶマダミスが好きなので、オフライン版(パッケージ版)を選びプレイ。
原作もかなりダークなストーリーでしたが、マダミス版もややダークなお話で面白いシナリオでした!
わたしを除き、原作を知らない人ばかりでしたが、声優さんの読み上げがあることで初っ端からその世界観に魅了され、全員ワクワクしていました。笑
最後の最後では自分たちは投票先が割れ、誰も拘束されない平和村(?)で終わりましたが、真相を追究するだけでないギミックがあったり、エンディングも自分たちキャラクターの行動や状態でマルチに分岐するため、全体的に満足度の高いシナリオでした◎
まとめ
今回はオンライン/オフラインで遊べるマーダーミステリー『シロナガス島への帰還 異聞 ~豪華列車シロナガスエクスプレス~』についてレビューしました。
マダミス初心者にもやさしいおすすめのマダミスでした!
本ブログでは、4人で遊べるおすすめマダミスやボードゲームを多数ご紹介しています。
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