
謎の学園で生徒が殺された!?
警察介入不可?秘密の研究?学園の秘密と事件の真相を解き明かせ!!
今回はオフライン・GMレスで遊べるパッケージ型マーダーミステリー『ロナエナ~厄災のギフト~』について、ネタバレなしでレビューしていきます!
あらすじや遊び方、登場キャラクター、感想や評価についてもご紹介していますので、これから遊ぶ予定のあなたの参考になれば幸いです。
シナリオ概要
| プレイ人数 | 5人(GM不要) |
| プレイ時間 | 60分 |
| プレイ環境 | オフライン |
| ジャンル | マーダーミステリー |
| 対象年齢 | 15歳~ |
| 発売時期 | 2021/6/10 |
| デザイナー | かわぐちまさし |
| サイズ | 17 x 10 x 4 cm |
| 版元 | アークライト(Arclight) |
『ロナエナ~厄災のギフト~』は、アークライトより発売されているミステリーポータブルシリーズのひとつで、学園で発生した事件の謎を解き明かすミステリーシナリオです。
物語が進むにつれて3つの封筒を順次開けながら、徐々に物語が進んでいくワクワク感やプレイヤー間の心理戦を存分に楽しめます!
GM不要で遊ぶことができるので、ゲーム参加者全員が物語の登場キャラクターとしてプレイ可能な作品となっています。
あらすじ

2023年春、東京都内の一角に極秘裏に設立された「ロナエナ学園」。
日本政府が運営するこの全寮制教育機関は、初等部から大学部までを擁する一貫校であり、選ばれし108名の生徒たちが在籍しています。
彼らはそれぞれに「ペルソナラボ」と呼ばれる専用スペースを与えられ、日々、学問と研究に打ち込んでいました。
しかし学園には、厳格な管理体制が敷かれています。
外出は原則禁止、外部との通信は制限され、生徒たちは自分の研究内容すら他人に明かすことを禁じられていました。
そんな閉ざされた環境で起きた、ひとつの事件——。
2024年8月、学園内の生徒・叶月詠が自室で変死体となって発見されます。
学園のルールはひとつ、「学内で起きた事件は、学内で解決する」。
外部の介入は許されず、事件は内部で処理されることとなります。
当日、詠のいたフロアに出入りした形跡はなく、容疑者は同じフロアにペルソナラボを持つ5人の生徒に絞られました。
学園は独自の事件調査機関「調査内偵室」から、冷静沈着なエース・アイリーンを派遣。彼女は5人の容疑者を前に、静かに真実を探り始めます。
果たしてこの学園で、何が起きたのか——。
閉ざされた知の檻で、真実だけが光を放つ。
登場人物紹介
学園で発生した事件で、容疑者となってしまった5名の生徒たちをご紹介します。
八ツ俣ゆた(17歳/女性)

- 明るく人懐っこい性格
- いつも笑顔で表情豊か
- 一人称は「ゆたにゃん」
サオシュヤント(19歳/男性)

- ギリシャ出身の青年
- かなりのイケメン
- 寡黙で写真を撮るのが好き
咲田朔太郎(16歳/男性)

- 気さくで大雑把な性格だが芯は強い
- 研究には熱心に取り組んでいる
アール・ハワード(18歳/男性)

- アメリカ出身の青年
- 1か月までに編入してきた新入り
- 性格は直情的で腕っぷしも強い
島袋カニメガ(21歳/女性)

- 健康的でおっとりした沖縄出身の女性
- 「メガ」は沖縄の美称、「カニ」は蟹
遊び方/ルール
- キャラクター選択
- シナリオの確認(10分)
- 自己紹介
- カードの配置A
- カードの獲得
- 推理A(20分)
- カードの配置B
- 推理B(20分)
- 解答
- 事件の真相解説・答え合わせ
本シナリオは、物語の進行に沿って、A➜B➜Cの順番に封筒を開封し、事件解決を目指す作品です。
徐々に物語が進み、謎解きのようにじわじわと真相に迫りゆく感覚を楽しめるマダミスになっています。
それでは、各フェイズについてもう少し詳しくご説明します。
キャラクター選択
まずは封筒Aを開封し、ルールブックのストーリーと登場人物を全員で確認します。
5人全員で話し合い、各プレイヤーが担当するキャラクターを選択します。
担当キャラクター決定後、担当キャラクターのシナリオブックを受け取ります。
シナリオの確認(10分)
各プレイヤーは各自担当キャラクターのシナリオブックの内容を10分間黙読します。
シナリオブックには自分のみが知っている情報や、各自の行動目標が記載されいています。
自己紹介
全員がシナリオブックを読み終えたら、全員担当キャラクターになりきって自己紹介をします。
シナリオブックの表紙に書かれた公開情報をベースに、適当な順番で紹介していきます。
カードの配置A・B
各キャラクターの情報カードなどを裏面のまま、重ねずにテーブル中央に並べます。
※各ルールブックに配置の配置例が載っていますので参考にしましょう。

カードの獲得
担当キャラクター以外の”情報カード”を以下の順に1枚ずつ(各自合計2枚)獲得します。
カードの裏面には数字が振られており、1人が獲得するカード2枚の数字の合計がそれぞれ「4」以下になるように選び取ります。
このとき、全員が担当キャラクター以外の情報カードが獲得できるよう気を付けましょう。
推理A・B(各20分)
場に置かれている”進行用カード”(推理Aの場合は”アイリーンの捜査カード”)1をめくるといよいよゲームスタートです。
以降、5分経過ごとに1枚ずつめくりながら、計20分間の話し合いを行います。
この時間では、全員で話し合う「全体議論」と2人だけの「密談」を行うことが可能です。
“進行用カード”は、推理に関わる情報やプレイの指示が書かれています。内容は公開されるごとに全員で共有しましょう。
解答
すべての推理フェイズ終了後、解答用紙(封筒B内容物)に事件の真相を各プレイヤーが記載します。
どのように解答するかは解答用紙の指示に従います。

事件の真相解説・答え合わせ
事件の真相について解説を読み、各キャラクターの得点計算へを行います。
最も高い得点を獲得した人が勝利!ですが、物語を最も楽しんだ人が優勝です◎
評価と感想
わたしが本シナリオを遊んだときの条件は、下記の通りです。
評価
謎に満ちた学園で繰り広げられる!短時間でも濃密なマダミス体験!!
| 推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐☆☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐☆☆ |
本作はミステリーポータブルシリーズのひとつで、封筒を順に開封しながら物語を進める形式が特徴です。
先の展開が気になってどんどん開けたくなるワクワク感は、まさにこのシリーズならではの魅力です。
「謎多き学園」という舞台設定を活かした世界観重視のシナリオで、奇妙でどこか非現実的な学園の雰囲気が物語の緊張感を高め、プレイヤーを自然とその世界へ引き込んでくれます。
特に、学園ならではのギミックや仕掛けは、物語を彩る大きなスパイスとなっていました!
60分という短めのプレイ時間の中に、ミステリーの要素がしっかりと詰め込まれており、気軽に遊べるのにちゃんと満足感が残るのも嬉しいポイントです。
ルールもシンプルなので、マーダーミステリー初心者でも「気軽に遊びたい」というときでもぴったりの作品です。
難易度
難易度は『普通~やや難しめ』です。
情報量は全体的に少なめですが、推理しながらも物語を楽しめる要素がたっぷり盛り込まれているので、60分とは思えない濃密なミステリータイムを楽しめます。
キャラクターハンドアウト(本作でいうシナリオブック)のテキスト量は若干多いかな?という印象です。時系列がやや難解で、情報整理にちょっと苦戦しました。
感想
不思議な学園の空気感と緻密な謎解きが魅力!ワクワク感たっぷりのマダミスでした◎
封筒を順に開封して進める形式はやっぱり面白くて、物語の展開とともに自然とテンションが上がっていきました。
ミステリーポータブルシリーズのこの仕組み、ドキドキ感がクセになりますね。
今回は推理だけでなく、謎めいた学園ならではの要素もたくさんあり、自分の役割に集中しつつも全体を考える感じが良かったです。
みんなで「わからん!時間足りない!!」と叫びながら楽しんだ時間、最高でした。笑
個人的には同シリーズの『消えたパンツと空飛ぶサカナ』の方が好みですが、この作品も濃密なミステリーと独特の世界観があって、しっかり満足できる1本でした!
まとめ
今回はオフライン・GMなしで遊べるパッケージ型マーダーミステリー『ロナエナ~厄災のギフト~』についてレビューしました。
学園もののミステリーシナリオで、短時間でサクッとプレイ可能な初心者にもおすすめのマダミスでした!
当サイトでは、人数別におすすめしたいシナリオや、お手軽に短時間で遊べるおすすめのシナリオなど、マダミスを多数ご紹介しています。
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