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【マダミスレビュー】河辺の夜の夢|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【マダミスレビュー】河辺の夜の夢|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

「妖精の森」と「水死体」――。
16世紀の終焉にひそむ、幻想と現実が交差するマーダーミステリー。

今回はパッケージ型のマーダーミステリー『河辺の夜の夢』についてレビューします。

本作品のあらすじやルール・遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしのプレイ感想や評価についてご紹介!本記事が現在プレイ検討中のあなたの参考になれば幸いです。

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

プレイ人数6~7人(GM不要)
プレイ時間150分
プレイ環境オフライン
対象年齢15歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期‎‎‎‎‎‎2020/7/22
デザイナー清松みゆき
サイズ27 x 19 x 3 cm
版元グループSNE/cosaic

河辺の夜の夢』は、グループSNE×cosaicのMYSTERY PARTY IN THE BOX SERIESのマダミスのひとつで、16世紀のイングランドを舞台に、歴史×ファンタジーのミステリーです。

ゲームシステム上、キャラクターごとに能力が異なり、当時の人物になりきり世界観を肌で感じながら、河辺の夜の幻想的な雰囲気も堪能できます。

GMレス可能・オフライン環境で楽しめるシナリオで、6人で遊ぶ場合は1人登場キャラクターをNPCと設定します。(NPC設定キャラクターはルールブックに記載されています)

あらすじ

エリザベス女王の時代が静かに幕を下ろそうとしていた16世紀末、イングランド中部の河沿いに栄える小さな商都。

その町の東に広がる森には、「妖精がこの世界と行き来する入口がある」という、古くからの言い伝えが残っていました。

それは、どこにでもあるような穏やかな町――のはずでした。

ある朝、旅籠の裏を流れる河辺にて、ひとりの男が水に顔を沈めたまま息絶えているのが発見されます。

彼は数日前から宿に逗留していた書籍商。だが、その死にはあまりにも不審な点が多すぎました。

同じ宿に泊まっていた旅人たち、働く使用人たち、そして地元で“白魔女”と呼ばれる謎の女性。

疑念の眼差しが静かに交差するなか、彼らは徐々に気づき始めます――。

「この中に、犯人がいる。」

現実と幻想の境があいまいな時代、真実を知る者は誰か。

あなたはこの不思議な事件の真相にたどりつけるだろうか?

登場人物紹介

この事件に深くかかわる7名の人物について、ご紹介します。

医師:サイモン(40代/男性)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 恰幅の良い男性
  • 頭髪は白いうえにかなり薄い
  • 専門は内科
  • 開業を目指してこの町に辿り着いたばかり
  • 家族はいない
  • 夜7時から8時の間は公衆の面前で口演しているためアリバイがある

大学生:チャールズ(21歳/男性)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • この町近郊の自営農の家に生まれた俊英
  • 14歳でオックスフォードに入学
  • 7年間勉学に励み帰郷してきたところ
  • 顔は若々しく引き締まって筋肉質な体つき
  • 赤茶色の髪に茶色の瞳をもつ
  • 高い学識を持つため<知識>カードは調査トークンを支払わずに何度でも閲覧可能
  • 6時から8時の間はアリバイがないが8時から9時の間は口演会に参加している

行商人:メアリー(30歳前後/女性)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 緑色の瞳を持つ赤毛の女性
  • 町から町へと旅をしながら仕入れた物を他の場所で少しでも高く売ることを生業とする
  • 販路を伸ばすため初めてこの町を訪れた
  • 低収入のためかファッションとは無縁に近い
  • 過去や家族については言葉を濁す
  • 6時から8時には口演会にいたが8時から9時の所在は不明

馬てい:ジャック(?歳/男性)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 10年ほど旅籠に勤める初老の男性
  • 頭髪・口髭・顎鬚に白髪がいくつも浮き始めている
  • 右足を引きずるようにして歩いている
  • 働き者のため主人や他の従業員からの信頼は厚い
  • 旅籠で働き始めるまでの経緯は宿屋の主人ですら知らない
  • 無学のためいくつかのカード・ノートは絶対に閲覧・入手できない代わりに各フェイズ調査トークンを1個余分に配布される
  • 6時から9時の間すべての時間帯において所在を証言する者がいない

小間使い:ジェニー(20代/女性)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 旅籠に住み込みで働く女性
  • 小柄で童顔のため年相応(20代後半)には見えない
  • 黒髪で黒い瞳をもつ
  • あまり人付き合いのよい方ではない
  • 学問はいっさい修めておらず読み書きもできない
  • 誠実な性格で受け答えから知性の欠落は感じられず理解は速い
  • 無学のためいくつかのカード・ノートは絶対に閲覧・入手できない代わりに各フェイズ調査トークンを1個余分に配布される
  • 7時から8時の間所在を証言する者はいない

劇作家:ウィリアム(?歳/男性)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • この町の出身でロンドンで大成功した劇作家
  • 妻子を連れて久しぶりに帰郷
  • 終の棲家探しのためと言われている
  • 本事件の犯人ではない
  • ゲーム開始時に<劇作家の約束手形>カード4枚を自動的に獲得する

白魔女:アリゾン(?歳/女性)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
  • 河向こうの森に小屋を建てて1人で住んでいる
  • 人々を助ける白魔術を得意としている
  • 魔女のイメージとは裏腹に若く見える
  • 汚い言葉や他者を蔑む、妬む、不幸を願うなどが一切ないことで有名な人物
  • 6時から9時まですべての時間で所在が明らかになっている
  • しかし魔術を使うためアリバイは意味をなさない

遊び方/ルール

ゲームの流れ
  1. 設定書読み込み(20分)
  2. 第一調査フェイズ(25分)
  3. 第一意見陳述フェイズ(プレイヤーごと1分)
  4. 第一自由討論フェイズ(10分)
  5. 第二調査フェイズ(30分)
  6. 第二意見陳述フェイズ(プレイヤーごと1分)
  7. 第二自由討論フェイズ(10分)
  8. 劇作家ウィリアム・アクションフェイズ
  9. 真犯人告発フェイズ
  10. アクションフェイズ
  11. エンディングフェイズ

ゲームの大筋は、他の「MYSTERY PARTY IN THE BOX」シリーズのシナリオと同様です。

このシリーズ最大の特徴は、真犯人告発後に物語を大きく揺るがす”アクションフェイズ”があることです。

キャラクターごとに持つ固有のアクションを実行(他人の所持品を奪ったり、危害を加えたり、他の人物を襲撃から守ったり、、、など)します。

それまで各キャラクターが秘めていた思いがぶつかり合い、物語が盛り上がる場面は必見です!

また、密談可能なシナリオのため、余裕のある空間でプレイすることをおすすめします。

それでは、各フェイズについて詳細をご説明していきます。

設定書読み込み(20分)

各プレイヤーは自身が担当するキャラクターの設定書を受け取り、その内容を黙読します。

設定書には、各キャラクターが抱える秘密や真相、共通設定情報、特殊能力や遵守事項、行動指針やアクションフェイズで使用するアクションなどが記載されています。

ゲーム中、プレイヤーは自分のもつ設定書をいつでも自由に確認することができますが、他のプレイヤーに見せてはいけません。

20分が目安ですが、各自十分に自分のキャラクターや事件背景を理解出来たら早めに切り上げて次のフェイズに進んでも構いません。

設定書の読み込みが完了したら、設定書の表紙に書かれた公開情報を基に自己紹介を行いましょう。

第一調査フェイズ(25分)

このフェイズでは下記を行います。

  • 調査
  • 密談
  • カードのやり取り

これらの詳細について、もう少し深掘りして解説していきます。

調査

フェイズ開始時に配布された調査トークンを1個支払うことで、任意の調査カード1枚を調査することができます。

配布されるトークンの個数は以下の通りです。トークンは次以降のフェイズに持ち越せないため、このフェイズで使い切りましょう。

プレイヤー6PLの場合の
配布トークン個数
7PLの場合の
配布トークン個数
小間使い:ジェニー
馬てい:ジャック
7つ6つ
その他6つ5つ

複数カードが重なっている場合は、裏向きのまま無作為に1枚を選び調査します。

調査は早い者勝ちです。ただし、調査可能なカード・不可能なカードがあるため、要注意です。

調査カード:調査可能

特殊カード:調査不可能(特殊条件が満たされた時に自動で入手・閲覧が可能になる)

特殊ノート:調査不可能(特殊条件が満たされた時に自動で入手・閲覧が可能になる)

書の内容カード:調査不可能(特殊条件が満たされた時に自動で入手・閲覧が可能になる)

書の内容ノート:調査不可能(特殊条件が満たされた時に自動で入手・閲覧が可能になる)

【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
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【マダミスレビュー】「河辺の夜の夢」遊んでみたよ(ネタバレなし)
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調査トークン
調査トークン
調査についての主なルール
  1. 自分の部屋の調査は不可
  2. 同一フェイズ内における同一名称のカードの調査は不可
  3. 大学生・チャールズは<知識カード>を調査トークン支払いなしで調査可能
  4. 馬てい・ジャック、小間使い・ジェニーは一部のカード・ノートについて調査・閲覧不可
  5. カード表面に「閲覧のみ」と記載されているものは内容確認後場に戻す
  6. カード表面に「入手」と記載されているものは調査した者が手札として獲得できる

密談

フェイズ中、席を離れて自由に他のプレイヤーと密談(その他のプレイヤーに聞かれない内緒話)をすることができます。

嘘はOK、ただしキャラクターに遵守事項が設定されている場合はそれに従いましょう。

人数は最大3名までです。4人以上が同時に会話する形にならないよう注意しましょう。

カードのやり取り

プレイヤー間でカードを譲渡する、見せる、交換するなどのことを行うことができます。

カードのやり取りに関する注意事項
  1. “無学”の特徴を持つプレイヤーに一部のカードを直接見せることはできない
  2. 譲渡・交換は双方合意の上で行うこと
  3. カードは破棄できない

第一意見陳述フェイズ(プレイヤーごと1分)

全員がテーブルに集まり着席し、ひとりずつ自分の考え(疑わしい人物、理由、その他欲しい情報など)を発表します。

順番は下記の通り、社会的地位の低い者から順に発言するようになっています。

発表順(社会的地位の低い順)
  1. 小間使い:ジェニー
  2. 馬てい:ジャック
  3. 行商人:メアリー
  4. 大学生:チャールズ
  5. 白魔女:アリゾン
  6. 医師:サイモン
  7. 劇作家:ウィリアム

第一自由討論フェイズ(10分)

10分間、各プレイヤーは自由に意見を述べて質疑応答、討論を行うことができます。

自分の持つカードを公開・譲渡はできません。

第二調査フェイズ(30分)

第一調査フェイズと同様に、調査、密談、カードのやり取りを行うフェイズです。

ただし、フェイズの時間と配布トークンの数が第一調査フェイズとは異なる点にご注意ください。

プレイヤー6PLの場合の
配布トークン個数
7PLの場合の
配布トークン個数
小間使い:ジェニー
馬てい:ジャック
6つ5つ
その他5つ4つ

第二意見陳述フェイズ(プレイヤーごと1分)

第一意見陳述フェイズと同様に、自由に意見交換、質疑応答を行います。順番も同じです。

第二自由討論フェイズ(10分)

第一自由討論フェイズと同様に実施します。

劇作家ウィリアム・アクションフェイズ

劇作家ウィリアムは固有のアクションを実行します。(このフェイズを挟まない条件があるため、ルールブックで確認しましょう。)

真犯人告発フェイズ

事件の真犯人を告発します。

すべてのプレイヤーが一斉に真犯人として告発したいプレイヤーを指します。

自分自身を告発しても構いません。

もっとも多くのプレイヤーに指名されたひとりが真犯人として拘束されます。

指された数が最も多いキャラクターが同数で複数いた場合、決選投票となり改めて全員で投票します。

投票結果が膠着状態になった場合、もっとも社会的地位の高い者の意見が優先されます。

アクションフェイズ

各キャラクターが自身の設定書に記載されたアクションを行動順に行います。

行動順をカウントアップしながら、誰が何のアクションを行うのか、対象は誰かなどを宣言して実行・処理していきます。

行動順のカウントは参加人数と同じとは限らないので注意しましょう。(複数回行動するキャラクターがいる可能性があります)

拘束・行動不能のキャラクターはアクションの実行ができません。また、任意でアクションを実行しないこともできます。

エンディングフェイズ

ゲームがエンディングフェイズを迎えたらエンディングブックを開き、指示に従いましょう。

最後に得点計算を行い、最も得点が高かった人が勝利!ですが、物語を最も楽しんだ人が優勝です。

評価と感想

わたしが本作を遊んだときの条件は、下記の通りです。

参加人数 :6名(全員経験者)
プレイ時間:約3.0時間(感想戦込み)
GM有無  :無
担当キャラ:医師・サイモン

評価

歴史と幻想が交錯する、夢現のロールプレイ体験――物語に“浸る”ことを楽しみたいあなたへ。

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐⭐☆☆⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐☆☆☆

本シナリオは、16世紀末のイングランドという歴史的背景のなかに、幻想的な妖精伝説や不可思議な事件を織り交ぜた、非常に世界観の濃いマーダーミステリーです。

歴史的要素が散りばめられており、没入感たっぷり。

プレイ中はまるで物語の中を彷徨っているような、不思議な感覚を味わえます。

推理そのものよりもロールプレイや物語体験に重きを置いた設計のため、「謎を解く快感」より「世界に溶け込む感覚」が好きな人にはフィットすると思います。

逆に、目的達成や勝ち負けを重視するような“目標遂行型”のプレイヤーが集まる卓では、やや物足りなさを感じるかもしれません。

また、テキスト量・情報量ともに多め。初心者には少しハードルが高いため、ある程度マダミス経験のあるプレイヤーで構成された卓の方が、キャラクターの内面や世界観を深く楽しめるはずです。

「プレイヤーとして物語の一部になりたい」「正解のない結末を、静かに受け入れてみたい」――そんな人にこそ、届いてほしい一作です。

難易度

難易度は『やや高め』です。

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

キャラクター設定書や場に出ているカードなど、全体的にボリュームが多く、限られた時間で情報を整理するのが難しいシナリオです。

また、担当するキャラクターにより難易度にかなり差が出る可能性があります。

GMレスでもスムーズに遊ぶことはできますが、プレイヤー全員が気持ちよくロールプレイするために調整を入れた方がいい部分もあるので、調整・準備のできるGMを立てた方がいいかもしれません。

感想

幻想的な世界観が魅力的!でも展開次第で評価が分かれる“夢”のようなマダミス体験。

プレイヤー自身が物語に深く入り込めるような美しい世界観に心惹かれる一方で、今回はGMなし・ぶっつけ本番でプレイしたこともあり、やや消化不良気味なエンディングとなってしまいました。

キャラクターの設定に忠実に従ったプレイをしたところ、物語の核心に関われないまま終わってしまったPLもいて、「もう少し背景を知ってから臨めばもっと楽しめたかも」という声も。

特に、どのキャラクターを選ぶかによって感じ方がかなり変わりそうな構成なので、初回プレイで満足感を得るにはやや難易度が高い印象です。

とはいえ、歴史的なリアリティと幻想的な伝承が共存する独特な空気感はとても魅力的で、物語の“雰囲気”を味わいたい人にはたまらない一作。

現実の時代背景に“夢”を重ねるような感覚を楽しみたい人にこそおすすめしたい作品です。

個人的には、プレイ後に読み解けるような解説資料があるともっと深く世界観に浸れて、満足度もグッと上がる気がしました◎

まとめ

今回はMYSTERY PARTY IN THE BOX SERIESシナリオ第5弾『河辺の夜の夢』についてレビューしました。

歴史的背景とファンタジーが混ざり合う夢現な物語を堪能できるシナリオでした!

本ブログではマダミスのレビュー以外にも、プレイ人数別のおすすめシナリオ紹介など、マダミス中心にアナログゲームの情報を発信しています。

下記におすすめの記事をご紹介していますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。

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