
脳汁ドバドバ!刺激的なミステリー!
非言語情報を言葉で伝える協力型推理ゲーム!!
情報伝達協力型推理ゲーム『パースペクティブ』についてレビューします。
ゲームの遊び方やネタバレなしのプレイ感想・評価について綴っています。本作がいま現在気になっているあなたの参考になれば幸いです!
ゲーム概要

プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 約90分 × 3ゲーム |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | 推理/表現/パズル |
発売時期 | 2024/3/29 |
サイズ | 27.5 × 21.5 × 6.5 cm |
版元 | Space Cowboys |
日本語版販売 | ホビージャパン(HobbyJAPAN) |
『パースペクティブ(PERSPECTIVES)』は、プレイヤー同士が各自が持つ異なる手がかりを交換しながら協力して捜査・推理を行う謎解き系ボードゲームです。
パースペクティブの意味(”視点”、”観点”)にもあるように、ゲーム中、プレイヤーはそれぞれ異なる視点(情報)を持ち、その異なる視点を言語化して口頭で伝え合い、出し合った情報を繋ぎ合わせて推理して事件解決を目指します。
本作品は、3つの事件が収録され、各事件1~4幕で構成されており、『EXIT 脱出:ザ・ゲーム』や『アンロック!』などのようにたった一度きりの最高な体験ができるボードゲームです。
遊び方/ルール
本作品は、各プレイヤーが持つ異なる手がかり(主に非言語情報)を言葉で伝え合い協力して推理し事件解決を目指すアナログゲームです。
ゲームの目的
事件の各幕で課せられる質問に答え、最終幕で事件の真相を正答する!
1~3幕では幕ごとに用意された12種類の手がかりカードの情報を口頭で伝え合い事件の鍵となる要素を推理し、最後の4幕ではこれまでの幕で使用した手がかりカードすべての情報を公開した上で事件の真相を解き明かします。
それでは、後述にてネタバレなしでゲームの流れや遊び方について、解説します。
チュートリアル
本作品には、内箱の側面にチュートリアルシナリオが用意されています。
本編に挑む前にゲームの遊び方やプレイのコツを掴み、本編を100%楽しめるようになっているので、まずはルールブックに従って、チュートリアルに挑戦してみましょう。
※ルールブックを確認する前には側面をあまり注視しないようにした方がゲームを楽しめると思います。箱を開けたらまずはルールブックを確認しましょう。
本編の流れ
このボードゲームでは、以下の3つの事件が収録されています。
- ナーガラージャ:インドの博物館の収蔵品”ナーガラージャ”真贋すり替え事件
- The DREGS:サンフランシスコの人気ロックバンドメンバー毒殺事件
- ブエナビスタから愛をこめて:南米ブエナビスタの大使銃殺事件
各事件は4幕構成で、第1幕から順番にプレイします。幕ごとの遊び方をもう少し詳しく解説していきます。
第1幕~第3幕
第1幕から第3幕までのゲームのおおまかな流れは下記の通りです。
- 各プレイヤーに12枚の手がかりカードを昇順に時計回りで1枚ずつ裏向きで配布
- 各自配られたカードを他のプレイヤーに見られないように確認
- 各プレイヤーが持つカードの情報を口頭で伝え合う
- 合計12枚のカードのうち1枚だけカードを表向きにしてテーブル中央に置く
- フォルダ表面に書かれた質問に回答できると思った時点で下記を行う
- 全員のカードと中央の公開カードを全て伏せる
- フォルダの裏面(追加質問)を確認してすべて回答する
- フォルダの追加質問全てに答えたらフォルダの中身を開き正解を確認する
各プレイヤーは配布された手がかりカードの情報を言語化し、情報共有して話し合います。
カードの中には、「重要な手がかりっぽいけど、言葉で正確に伝えるのは難しい、、、」と思う情報もあります。
12枚のカードのうち、1枚だけ公開することができるため、これを基に各幕のキーとなる質問に解答できるよう議論を重ねていきます。
推理に行き詰った場合、追加で他のカードも公開することもできます。ただし、公開カード1枚ごとに1点を失うため、慎重に決断しましょう。
幕のキーとなる質問に解答できると確信したら、12枚すべてのカードを集めて伏せ、追加質問を公開します。(この時点までフォルダの裏面の追加質問の内容を確認してはいけません)
すべての質問に答えたら、フォルダの中身に記載されている正解を確認します。
以上の流れを第1幕、第2幕、第3幕の順に繰り返し行います。
第4幕
第4幕のゲームの流れは次の通りです。
- 第1幕~第3幕のカード全てを表向きにして並べる
- 並べられたカードの情報を基に事件の真相について話し合う
- 第4幕のキー質問に解答できると確信したら追加質問に挑戦する
- 全ての質問に解答したら真相を確認する
第4幕では、これまでの幕で得た情報(計36枚のカード)を基にプレイヤー全員で議論し、事件の真相を突き止めます。
第4幕の鍵となる質問に解答できるまで話し合ったら、最後の追加質問の解答に挑みます。
全ての質問に答えたら正解、および事件の真相を確認します。これで1つの事件が終了するという流れになります。
評価・感想
わたしの独断と偏見による個人的な評価をご紹介していきます!

おすすめ度:⭐4
非言語情報を言葉にして伝える難しさ、それを乗り越えた先の達成感、刺激的なミステリー体験!
ルールはとてもシンプルで、直感的にわかりやすいゲーム制ですが、監視カメラ映像や写真・風景といった言語化が難しい情報をいかに口頭だけで伝えるか、、、その点で難易度の高さを感じました。
情報を見たい(見せたい)!けどできない!!というもどかしさの中、点と点を繋ぎ合わせて一本の線になったときの達成感は一入!快感です。脳汁ドバドバ。笑
わたしが知らないだけかもしれませんが、ありそうでなかった斬新な謎解きで、刺激的なミステリーでした◎
一方、時間制限がないため自分たちのペースで推理を進めることができる反面、カードを全て裏返してからでないと全ての質問内容を確認することができないため、次のフェイズに進むタイミングの決めに慎重になりすぎるとテンポがちょっと悪くなってしまいます。
グダグダ回避や緊張感を持たせるため、あえて時間制限(1幕20~30分が目安なのでそのくらい)を設けても良いかもしれません。
難易度
難易度は『普通』です。
コンポーネント(内容物)もシンプルでわかりやすく、ゲームの準備はスムーズに行えました。
ゲームの遊び方も直感的に理解しやすいので、ゲーム開始までに時間はかからないと思います。
ただ、”言葉だけで正確に情報を伝えること”の難しさにより、謎解きとしては、そう簡単にはいかないところがこのゲームの面白いところです。
カードの追加公開ルールを適用することで謎解きの難易度を下げることはできますが、やりすぎるとこのゲームの面白さが損なわれてしまうので、わたしの意見としては追加公開は一切適用しないのがベストかなと思います◎
盛り上がり
“議論の白熱・ヒリヒリする”というベクトルで盛り上がるゲームです。
時間制限がない分、慎重になりすぎるとグダグダしてしまう可能性があるため、謎解きプロフェッショナルの皆さまは時間制限をかけた方が楽しめるかもしれません。
プレイスタイル(直感的/論理的)
『論理的』に考えるタイプのゲームです。
謎解きゲームの性質上、やはりロジカルに考えることが大事なゲームです。
言葉による情報の点と点を繋ぎ合わせて道筋が綺麗に繋がるとき、極上の達成感を堪能できます。
運要素
運要素は『低め』です。
運が絡むと思われる要素はおそらくカード配布のところだけだと思いますが、わたしはあまり運に左右されている感覚はありませんでした。
まとめ
情報伝達協力捜査ゲーム『パースペクティブ』についてレビューしました。
非言語情報を言葉で正確に伝える難しさの中で情報が繋がった時の快感がたまらないボードゲームでした。
当ブログでは、おすすめの謎解き・推理ゲームやマーダーミステリーなど、主にアナログゲームの情報を発信しています。
あわせて見て頂きたい記事を掲載しておきますので、ぜひ覗いてみてくださいね◎
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