
あなたは人類最後の希望!?
狂気と混沌から世界を救う協力型ボードゲーム!!
今回は、協力型ボードゲーム『パンデミック:クトゥルフの呼び声(Pandemic: Reign Of Cthulhu)』をレビューします。
本作品のルールや遊び方、感想・評価についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
ゲーム概要

プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 約40分 |
対象年齢 | 14歳~ |
ジャンル | 協力 |
発売時期 | 2016/8/4 |
箱サイズ | 313 × 224 × 58 mm (縦×横×厚さ) |
版元 | F2Z Entertainment Inc. |
日本語版販売 | ホビージャパン(HobbyJAPAN) |
『パンデミック:クトゥルフの呼び声』は、邪神の復活を阻止して世界を救う協力型ボードゲームです。
世界中で人気を誇る『パンデミック』のゲームシステムを踏襲し、クトゥルフ神話がテーマの姉妹作となります。
本ゲームは拡張版ではなく、完全独立のボードゲームなので、本作単品でプレイすることができます!
カードスリーブサイズ
本作のカードサイズは、大カードと小カードの2種類あります。
大カードのカードサイズは、60mm×113mm、カードの枚数は16枚です。
小カードのカードサイズは、88mm×63mm、カードの枚数は91枚です。
対応するスリーブは下記からご確認頂けます。
シリーズ作品と拡張版一覧
その他シリーズ作品・拡張版は以下の通りです。
遊び方/ルール

本作は、邪神復活を阻止して世界を護り救う協力型ゲームです。
プレイヤー全員で協力し、邪教の信徒や恐るべき怪物たちを撃退して、邪神復活を阻みます。
ゲームの目的
マップ上にある4つのゲートすべてを封印する!
4個のゲートが封印された時点で、プレイヤーたちの勝利です。ただし、以下の場合はプレイヤーたちの敗北となります。
- クトゥルフが覚醒する
- 邪教の信徒フィギュアを配置するべき時に、必要な数の邪教の信徒が残っていない
- ショゴス・フィギュアを配置するべき時に、必要な数のショゴスが残っていない
- プレイヤーカードを引くべき時に、必要な数のカードが残っていない
- すべてのプレイヤーが狂気状態になる
ゲームの流れ
- 4回の行動を行う
- プレイヤーカードを2枚引く
- 指定された枚数の召喚カードを引いて公開する
- 左隣のプレイヤーに手番を回す
それでは、もう少し詳しく説明していきましょう。
4回の行動を行う
プレイヤーは手番中、最大4回の行動をすることができます。プレイヤーが実行可能な行動は、以下の7種類です。
- 歩く
- バスに乗る
- ゲートを使用する
- 手がかりカード/遺物カードをやりとりする
- 邪教の信徒を撃退する
- ショゴスを撃退する
- ゲートを封印する
これらの行動を自由に組み合わせて実行します。同じ行動を複数回行ってもOKです。(ただし、それぞれの行動を”1回”としてカウントします)
歩く
マップ上の隣接している場所1マス分移動します。

バスに乗る
マップ上のバス停があるマスにいる場合、下記いずれかの方法で移動することができます。
- 手がかりカードを1枚捨てることで、捨てたカードに対応した町の好きなマスに移動する
- 今いる町の手がかりカードを捨てることで、好きな町の好きなマスに移動する

ゲートを使用する
今いるゲートから別のゲートまで移動することができます。
ただし、封印されたゲートからの移動や、封印されたゲートへの移動はできません。
移動終了後に移動先で正気度ロールを1回行います。
※ゲート使用後にショゴスと同じマスにいる場合は、追加で1回正気度ロールが必要です。

ダイスを振り、効果を適用します。正気度ロールの結果は下図の通りです。

プレイヤーが正気度トークンをすべて失った場合、狂気状態に陥ります。(正気度トークンは、ゲーム開始時に各プレイヤー4つずつ配布されます)
すべてのプレイヤーが狂気状態になった場合、ゲームが終了となり、プレイヤーの敗北となります。

手がかりカード/遺物カードをやりとりする
同じマスに他のプレイヤーがいる場合、双方の合意のもと、手がかりカード/遺物カードを渡す、もしくは受け取ることができます。
※交換はできません。交換をする場合は、”渡す”で1回、”受け取る”で1回の行動消費となります。


カードを手に入れたプレイヤーが行動時点で手札が7枚を超えた場合、プレイヤーは直ちに手札が7枚以下になるように捨てるか、遺物カードを使用しなければならないのでご注意ください。
遺物カードの使用は、行動消費を伴わず、誰の手番かに関わらず、どのプレイヤーも使用することができます。
遺物カードは使用後、そのカードをゲームから取り除き、カードを使用したプレイヤーは正気度ロールを行います。

邪教の信徒を撃退する
今いるマスと同じ場所に邪教の信徒がいる場合、邪教の信徒フィギュアを1体取り除きます。
取り除いた邪教の信徒は、サプライに戻します。

ショゴスを撃退する
今いるマスと同じ場所にショゴスがいる場合、ショゴス・フィギュアを1体取り除きます。
取り除いたショゴスは、サプライに戻します。
ただし、ショゴス撃退には3回分の行動を消費します。この3回分の行動消費は同じターンに行わなければなりません。(前のターンで1回分の行動消費、次のターンで残り2回分の行動消費などの分割はNGです。)
ショゴス撃退後、遺物カードの山札から遺物カードを1枚を獲得します。
ショゴスは、邪神の手下です。
プレイヤーがショゴスと同じマスに入ったとき、またはショゴスがプレイヤーと同じマスに入ったとき、正気度ロールを行います。

ゲートを封印する
ゲートマスにいる場合、そのゲートと同じ町の手がかりカードを5枚捨てることでゲートを封印することができます。

ゲートを封印した時、その町にあるすべてのマスから邪教の信徒フィギュアを1体ずつ取り除き、サプライに戻します。
以降、この封印されたゲートからの移動や、封印されたゲートへの移動はできなくなります。

ゲートを封印した後、すぐに教会マスか病院マスに輸送され、プレイヤーは狂気状態から正気に戻ります。
正気に戻ると、下記の効果が適用されます。
- 正気度を初期値の4まで回復
- 追加1回分の行動を獲得
プレイヤーカードを2枚引く
4回の行動後、プレイヤーカード(手がかりカードと遺物カード混合)の山札の上から2枚引きます。
このとき、プレイヤーカードの山札にあるカードが2枚未満の場合、ゲーム終了となりプレイヤーたちの敗北となります。


また、引いたカードのうち、”邪悪の胎動”カードが含まれていたら、即座に以下の処理を行います。(下記の処理の最中に遺物カードを使用することはできません。)
以下全ての処理が完了した後、手札の上限をチェックします。7枚を超えるカードを持っている場合は7枚になるまでカードを捨てるか遺物カードを使用してください。

- 邪悪の胎動カードの処理
- 狂気との戦い
- 覚醒
- ショゴスの出現
- 邪教の信徒の再編成
まず、正気度ロールを行い、結果を適用します(狂気との戦い)。
次て、次のオールド・ワンを表向きにします(覚醒)。
続いて、召喚カードの山札の底から1枚カードを引き、そのカードが示す場所に1体のショゴスを配置します(ショゴスの出現)。サプライにショゴスが残っておらず、ショゴスを配置できなければゲーム終了です。召喚時に引いたカードは捨て札置き場に置きます。
最後に、捨て札置き場の召喚カードをよく混ぜ、召喚カードの山札の上に重ねて置きます(邪教の信徒の再編成)。
邪悪の胎動カードは、上記の手順完了後、ゲームから除外されます。
指定された枚数の召喚カードを引いて公開する
現在の召喚レートと同じ枚数の召喚カードを山札の上から引き、公開します。

召喚レートは公開されたオールド・ワンの中で最も右側にあるカードの直下の数字です。(オールド・ワンが1枚も公開されていない場合の召喚レートは2)

公開されたカードに指定された場所に邪教の信徒フィギュアを1体ずつ配置していきます。このとき、公開したカードは召喚カードの捨て札置き場に置きます。
召喚カードの山札が使い切られた場合は、捨て札置き場を切り直し、新しい召喚カードの山札を作ります。
下図のアイコンがカードに描かれていた場合、引かれたカード1枚につき、すべてのショゴスをゲートに向かって1マス移動させます。

ショゴスの移動についての制約は下記の通りです。
- 現時点のショゴスのマスにもっとも近いゲートに向かわせること
- 向かわせるゲートはまだ封印されていないゲートであること
- まだ封印されていない複数のゲートがショゴスから同じ距離にあった場合、手番プレイヤーがどちらのゲートへ移動させるのかを決めること
移動前、まだ封印されていないゲートにショゴスがいる場合は、そのショゴスをマップから取り除き、覚醒の儀式を発生させます。
覚醒の儀式が発生したら、次のオールド・ワンを公開し、効果を適用します。
最後のオールド・ワン(クトゥルフ)が目覚めたらゲーム終了となり、プレイヤーたちの敗北となります。

左隣のプレイヤーに手番を回す
先述のすべてのステップが完了したら、左隣のプレイヤーに手番が回ります。
ゲームの終了
4つのゲートすべてが封印された時点で、プレイヤーが勝利となります!
ただし、以下の場合はプレイヤーたちの敗北となります。
- クトゥルフが覚醒する
- 邪教の信徒フィギュアを配置するべき時に、必要な数の邪教の信徒が残っていない
- ショゴス・フィギュアを配置するべき時に、必要な数のショゴスが残っていない
- プレイヤーカードを引くべき時に、必要な数のカードが残っていない
- すべてのプレイヤーが狂気状態になる
評価と感想
わたしの独断と偏見による評価をご紹介します!

おすすめ度:⭐5
協力プレイで脅威を封印!邪心復活の恐怖が迫る悍ましさと団結力のボードゲーム!!
キャラクターごとに異なる能力をうまく使いながら、プレイヤー全員で協力して邪神復活から世界を護ります。
プレイヤーが行動を重ねるごとに少しずつ邪神の魔の手が及び、次第にプレイヤーに不利な状況に陥るため、邪教の信徒やショゴスの排除を効率よく熟しながら、いち早く各街計4つのゲートを閉ざしていきます。
誰がどのゲートを封印するのか、いま(または次のターンで)最優先で実行すべきことは何か、話し合いながら進めていくのがたまらない!
世界が狂気に脅かされる焦燥感と、チームプレイならではの一体感を楽しめます◎
最初のテーブルセッティングがやや時間がかかり面倒ですが、一緒に遊ぶ人を選ばない万人受けするゲームです。
難易度
難易度は『やややさしめ~普通』です。
普段ボードゲームを遊ぶ機会のない人には準備やルールが多く、ちょっと身構えてしまうかもしれません。
しかし、ゲームの目的はシンプルで、プレイヤーが手番中にできることも限られているので、初プレイでも30分程あればしっかりルールを理解して楽しめるゲームだと思います!
プレイ時間は40分と然程長くないため、一度遊び方を覚えてしまえば繰り返し遊びたくなる面白いゲームです!
盛り上がり
どちらかというと、じっくり考えて遊ぶタイプのボードゲームです。
が、他のじっくり考える系のゲームと違うところがあります。
それは、プレイヤー同士で相談しながらゲームを進めていく、という点です。
一人で黙々と考えることが少なく、誰がどの手番で何をするかを話し合いながら遊ぶので、意外と会話が弾みます!
みんなでわいわい!とまではいきませんが、チーム一丸となって最善を尽くすところはこのゲームの面白いところです。
プレイスタイル(直感的/論理的)
プレイスタイルとしては、『論理的』に考えてプレイするタイプです。
何を最優先で対処するか、何を犠牲にするかを常に考えながらみんなと連携をとって平和を目指します。
運要素
運要素は『普通』です。
運に極端に揺さぶられることはありませんが、邪悪の胎動カードが2回連続で引いた!召喚フェイズで怒涛のショゴス移動が発生した!なんてこともあります。笑
運要素が絶妙に絡み、都度対応の優先順位が変わるため、臨機応変に最善策を考えながらプレイします。
まとめ
今回は、協力型ボードゲーム『パンデミック:クトゥルフの呼び声』をご紹介しました。
ゲームの目的がわかりやすく、危機迫る中みんなとの一体感を楽しめるアナログゲームでした◎
本ブログでは、他にも人数別のおすすめボードゲームをご紹介しています。ぜひ下記からチェックしてみてくださいね!
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