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【マダミスレビュー】何度だって青い月に火を灯した|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし

【マダミスレビュー】何度だって青い月に火を灯した|登場人物・評価・感想・ルール・ネタバレなし マーダーミステリー

すれ違いが引き起こす愛憎劇——。
争いの火種燻るハードボイルドなミステリー。

今回はグループSNE×cosaicより発売されているパッケージ型マーダーミステリー『何度だって青い月に火を灯した』について、ネタバレなしでレビューします!

本作のあらすじや遊び方、登場キャラクター、プレイ感想や評価についてご紹介します。本記事がこれから遊ぶ予定のあなたの参考になれたら幸いです◎

本記事は、作品をよりお楽しみ頂けるようシナリオのミスマッチ軽減(こんなはずじゃなかった防止)が目的です。
ネタバレに触れないようにしていますが、ゲームの流れや感想・評価の記載があるためご注意ください。

シナリオ概要

プレイ人数6〜7人(GM不要)
プレイ時間150分
プレイ環境オフライン
対象年齢15歳~
ジャンルマーダーミステリー
発売時期2019/11/29
デザイナー河野裕、黒田尚吾
サイズ26.7 x 19.3 x 3.2 cm
版元グループSNE/cosaic

何度だって青い月に火を灯した』は、グループSNE×cosaicから発売されているMYSTERY PARTY IN THE BOX SERIESのひとつで、イタリアのマフィアがテーマのハードボイルドなシナリオです!

シリーズの中でも人気のあるシナリオで、複雑なルールなどはなく、初心者の方でもGMなしで遊ぶことができます。

マルチエンディングで各キャラクターごとのエンディングが存在するため、キャラクターに入り込むほど結末が面白いミステリーです!

GMレスで遊べる作品で、6人で遊ぶ場合は1人、NPCを設定します。(NPC設定カードが同梱されています)

あらすじ

舞台は20世紀半ばのイタリア。

跡目争いの火種が燻るあるマフィア・ファミリーの屋敷で、ボスが殺害されるという事件が発生します。

その死体の隣には、ロープで椅子に縛り付けられた謎の男の姿——。

家族、構成員、そしてファミリーに関わる者たちの思惑が交錯し、複雑な愛憎劇が展開されていく中、真実はどこにあるのか。

疑念と裏切りにまみれたマフィアの世界で、あなたは真犯人を見抜けるでしょうか?

登場人物紹介

それでは、マフィア・ファミリーの”ゆかいな仲間たち”を紹介していきます。

ブラザー(男性/39歳)

ブラザー
ブラザー

ボスの実弟

  • あまり評判はよくないが一部の部下からは慕われている
  • ボスの跡継ぎ候補No.1

カポ(男性/35歳)

カポ
カポ

実質的な組織のNo.2

  • 幼少期はボスの屋敷に住み込みで雑用係として働いていた
  • ファミリー内最大の下部組織のカポレジーム(リーダー)

ミセス(女性/33歳)

ミセス
ミセス

ボスの妻

  • 10年前にボスの妻となる
  • 彼の血を引く現在7歳になるたった一人の息子を出産

ジュニア(男性/7歳)

ジュニア
ジュニア

ボスとミセスの息子

  • ミセスの愛情を一身に受けた育っている
  • 白確のキャラクター(犯人ではない)

レディ(女性/26歳)

レディ
レディ

屋敷に出入りする娼婦

  • ボスの屋敷に出入りする娼婦
  • 明るい性格で構成員からの人気が高い

オラクル(女性/23歳)

オラクル
オラクル

ボスお気に入りの占い師

  • ミステリアスで美しい
  • ボスの愛人と噂されている

ロープマン(男性/25歳)

ロープマン
ロープマン

縛られた男

  • 事件発覚時にボスの遺体のすぐ近くの椅子にロープで縛られていた
  • 1年ほど前にファミリーの一員になった新入り
  • 殴られた痕跡があるが出血はしていない

遊び方/ルール

ゲームの進行
  1. オープニングフェイズ
  2. 第1調査フェイズ
  3. 第1推理フェイズ
  4. 第2調査フェイズ
  5. 第2推理フェイズ
  6. 投票フェイズ
  7. アクションフェイズ
  8. エンディングフェイズ

本作品の大まかなゲームのルールは、他のグループSNE×cosaicの”MYSTERY PARTY IN THE BOX”シリーズと同様です。

このシリーズの特徴は、”投票フェイズ”の後にもう一つ”アクションフェイズ”があることです!

アクションフェイズでは、犯人が吊るし上げられた後で行われる、キャラクター別に用意された特別な行動を行うフェイズです。これが頗る盛り上がります!!笑

キャラクターによってできるアクションが異なり、他人から所持品を奪ったり、襲撃したり、さらなる事件が起こったりすることも、、、?

物語の真相を読む前に、各キャラクターの裏の顔が表面化されて物語を120%楽しめます◎

オープニングフェイズ

オープニングフェイズでは、下記を実施します。

  • 物語の背景を読み上げる
  • 各キャラクターの担当決め/登場人物になりきり自己紹介
  • ルールブックを基にゲームフィールドをセッティング
  • 各種カードやトークンの扱い方や”嘘”の可否などのルールを参加者全員で確認

第1調査フェイズ

調査トークン

第1調査フェイズでは、事件の調査や各々の目的を遂行するため、下記を行うことが可能です。

  • 調査トークンを使って証拠カードを獲得
  • 少人数での密談

第1推理フェイズ

全員着席してテーブルを囲み、現段階での各自の推理を1人あたり1分程度で話します。

第2調査フェイズ

調査トークンが再度配布され、第1調査フェイズと同様に調査を行います。

第2推理フェイズ

全員着席してテーブルを囲み、各自の推理を1人1分程度で話した後、

参加者全員で真犯人は誰か、物語の核心について議論します。

投票フェイズ

全員一斉に犯人だと思う人に指をさします。

最も得票数の多かった人が犯人として拘束されます。

※拘束された人はアクションフェイズで行動することができません。

アクションフェイズ

キャラクター固有のアクションをキャラクター設定書にある”行動順”に従い、実施します。

アクションを実施する際、参加者は以下について予め決めておきます。

  • アクションの対象
  • アクションの内容

エンディングフェイズ

物語の結末を読んだ後、各登場キャラクターが秘密にしていたことや、目的、勝利点を順に発表していきます。

最も得点が高かった人が勝利!ですが、物語を最も楽しんだ人が優勝です◎笑

評価と感想

わたしが本シナリオを遊んだ際の条件は、以下の通りです。

参加人数  :7名(全員マダミス経験者)
プレイ時間 :約3時間半(感想戦込み)
GM有無   :無
担当キャラ :ミセス

評価

重厚な物語と渋さが光る、マフィア系マダミスの傑作◎心震えるフィナーレを体験せよ!

推理難易度ロールプレイの楽しさ世界観没入度感情揺さぶられ度
⭐⭐⭐☆☆⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐☆⭐⭐⭐⭐⭐

本作は、パッケージ型マーダーミステリー作品の中でも随一の人気を誇る名シナリオ。

舞台は20世紀半ばのイタリア・マフィアの一族。プレイヤーはその構成員や関係者になりきり、非日常の人間ドラマを体験していきます。

シナリオの魅力は、ハードボイルドな世界観と、それに見合う重厚なロールプレイ要素。

それぞれのキャラクターには個別のエンディングが用意されており、演じれば演じるほど物語への没入感が高まり、最後には胸が熱くなります。

GMレスでもスムーズに進行できる設計でありながら、感情の揺さぶられる場面が随所にあり、まさに「物語を生きる」マダミスの真髄が詰まった一本。

マダミス経験者で、より深くロールプレイを楽しみたい人には特におすすめしたい名作です。

難易度

難易度は『やややさしめ』です。

※この難易度は、ゲームシステムの複雑性、テキスト・情報量に基づき、真犯人特定の難しさを表すものではありません。

キャラクター設定書は情報量が『やや多め』の印象です。

感想

感情を揺さぶる物語体験。これはもう傑作です◎

マフィアの跡目争いという血の匂い漂う舞台設定ながら、終わってみれば胸が熱くなるほど感動的なシナリオに仕上がっており、プレイ後の充実感はまさに至高。

わたしはミセス役を担当し、公開情報で白確だったジュニアと終始タッグを組みながら動いていたのですが、この“ニコイチ感”がまた物語の没入感を高めてくれました。

情報量が非常に多く、登場人物一人ひとりにも確かな物語があり、それがラストに向けて丁寧に交錯していく構成は圧巻。

すべての真実が明かされていく中での感想戦では、プレイヤー全員がそれぞれのキャラに対する思いを語り合い、まさに「物語を生きた」余韻を味わえました。

重厚なテーマと感情のドラマが絶妙に絡み合う、まさにマダミスの醍醐味が凝縮された一作。

心の底から「これは傑作だ!!」と叫びたくなる体験が、ここにはあります。

まとめ

今回はパッケージ型マーダーミステリー『何度だって青い月に火を灯した』についてレビューしました。

ロールプレイ重視で、さまざまな感情が入り混じり感動で心が溢れるシナリオでした。

本ブログでは他にも人数別におすすめのマダミスを多数ご紹介しています!

もしよろしれければ下記からチェックしてみてくださいね◎

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