
この本、何かがおかしい――。
写真集を眺めながら、街に隠された違和感を探すミステリー!
今回レビューするのは、SCRAPのミステリー写真集『人が消える街』です!
一見すると、熱海の街を撮影した普通の写真集。ところが、よく見てみると何かがおかしい…。
写真に写り込んだ不自然なものや、写真集に挟まれたチラシを手がかりに謎を解いていく、ちょっと変わったタイプの謎解きゲームです。
今回は、そんな作品をネタバレなしでご紹介していきます!
シナリオ概要
| プレイ人数 | 1~2人 |
| プレイ時間 | 90~120分 |
| プレイ環境 | オフライン(一部オンライン) |
| 対象年齢 | 12歳~ |
| ジャンル | ゲームブック |
| 発売時期 | 2023/09/05 |
| サイズ(短辺×長辺×厚さ) | 21 × 30 × 0.9 cm |
| 版元 | SCRAP |
『人が消える街』は、写真に隠された違和感を手がかりに事件を追うサスペンス系ミステリーゲームです。
熱海の写真集に潜む”違和感”を手がかりに、ネット掲示板で考察を重ねながら街で起きた事件を追っていきます。
自分の目で写真を読み解くからこそ味わえる、「この写真、何かがおかしい……!」というワクワク感がたまりません!
あらすじ
ふらっと入った本屋で、何気なく購入した熱海の写真集。
美しい街並みを撮影した、どこにでもありそうな写真集――のはずでした。
ところが、ページをめくっていると何かがおかしい。
不自然な構図。
怪しげな看板。
写真の端に見切れた人物。
そして、写真集には似つかわしくないクイズキャンペーンのチラシまで挟まっています。
「この写真集、何かあるのでは?」
そう思ったあなたは、学生時代から入り浸っていたネット掲示板へアクセス。
そこにいる他のユーザーたちと一緒に写真集を詳しく考察していくと、熱海の街で起こった恐ろしい事件が少しずつ明らかになっていきます。
果たして、写真に隠された違和感の正体とは?
そして、撮影中に失踪した1人のモデルはどこへ消えたのか?
あなたは、写真集に隠された真実を暴くことができるのでしょうか?
遊び方/ルール
本作は、写真集と専用のWebサイトを行ったり来たりしながら、少しずつ謎を解いていきます。
遊び方は、そこまで難しくありません。
ざっくり言うと、
という流れです。
まずは写真集を開く
本作には、
- 写真集(A4判・80ページ)
- キャンペーンチラシ
が入っています。
ゲームをプレイするには、これに加えてインターネットに接続できるスマホやPCなどの端末が必要です。
引用:https://www.scrapmagazine.com/s/mystery_photobook/
専用サイトにアクセス
同梱されている案内(キャンペーンチラシ)を確認して、専用サイトへアクセス。
ここからゲームがスタートします。
写真集を手元に置きながら、サイトに表示される情報を確認して謎を解いていきましょう。
引用:https://www.scrapmagazine.com/s/mystery_photobook/
写真集の”違和感”を探す
このゲームで重要なのが、写真集です。
熱海の街を撮影した写真を眺めながら、専用サイトをもとに「この写真、なんか変じゃない?」という部分を探していきます。
普通の謎解きゲームとは少し違って、「写真を観察すること」そのものが謎解きになっているのが面白いところです◎
引用:https://www.scrapmagazine.com/s/mystery_photobook/
答えを入力して物語を進める
謎が解けたら、専用サイトに答えを入力。
正解すると先へ進み、新しい情報をもとにさらに謎を解いていきます。
こうして少しずつ事件の情報を集めながら、最終的な真相へ迫っていきます。
困ったときはヒントを頼ろう
「これ、どういう意味なの……?」と詰まってしまっても大丈夫。
専用サイトにはヒント機能が用意されています。
実際に謎解きに慣れていない人でも、ヒントを使いながら進められるので安心です。
制限時間はなし
想定所要時間は約120分ですが、時間制限はありません。
そのため、「2時間で絶対にクリアしなきゃ!」というプレッシャーはなし。
自分たちのペースでじっくり考えられます。
ただし、ブラウザのページを閉じたりリロードしたりするとゲームがリセットされるため、ここは要注意です。
評価・感想
わたしはこのゲームを、次の条件下で遊びました。
評価
「写真集」という身近なアイテムを使った、リアリティの高いミステリー体験が魅力!
| 謎解き難易度 | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐☆☆☆☆ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
まず良かったのが、写真集そのものが世界観を作っているところです!
プレイする前は、写真集を見ても「何の変哲もない熱海の写真集」というくらいの感覚です。
ところが、謎を解きながら物語が進むことで、だんだん不気味さが増してきます。
しかも、実在する熱海の街を舞台にしているので、フィクションなのに妙なリアリティがあります。
この現実にありそうな感じが、じわじわと恐怖心を掻き立ててくる……。
この世界観が、なんともたまりませんでした!
また、写真集とWebサイトを組み合わせて遊ぶシステムも良かったです◎
写真集だけで完結するわけではなく、専用のWebサイトにアクセスすることで物語が進み、「リアルタイムで調査している感覚」を味わうことができます。
謎解きそのものの難易度については、さほど難しくない印象です。
そのため、謎解きそのものの難易度を求める人には少し物足りない可能性があります。
ですが、この本の面白さは、単純に謎を解くことだけではありません。
写真を観察して、情報を集めて、「もしかして、こういうことなのでは?」と少しずつ物語の真相に向かっていくところにあります。
そのため、「難しい謎を解きまくりたい!」という人より、「ミステリーを追いながら謎を解きたい!」という人におすすめしたい作品です◎
難易度
難易度は『やさしめ』です!
今回2人でプレイした限りでは、謎そのものに苦戦するタイプのゲームではありませんでした。
ヒント機能もあるので、謎解き初心者でも挑戦しやすいと思います。
感想
ゲーム開始前とエンディング後で印象が変わる!?不思議で不気味な写真集!!
実際に遊んで感じたのは、謎解きと物語がかなり自然に繋がっているということ。
謎を解くこと自体が目的というより、「事件についてもっと知りたいから、この謎を解く」という感覚があります。
そのため、次の情報が気になって、ついつい先へ進めたくなるんですよね。
ここがかなり良かったです◎
わたしが遊んだときのプレイ時間は、2人で約120分でした。
謎解きとしてはやや軽めの印象です。
しかし、120分経過したという実感がないほど、物語に没頭して時間があっという間に過ぎていきました。笑
時間制限がないので、途中で休憩を挟みながら遊べるのも嬉しいところですね!
今回、わたしは2人で遊びましたが、2人プレイとの相性がかなり良いと感じました!
写真を見ながら、
「ここじゃない?」
「いや、こっちじゃない?」
と相談しながら進められるので、一人で黙々と解くよりもより楽しめたな~と思います。
もちろん1人でも遊べますが、ミステリーや考察が好きな人なら、2人で「あーでもない、こーでもない」と話しながら遊ぶのもおすすめです◎
そして、この作品で一番印象に残ったのが「ゲーム開始前とプレイ後に写真集に対する感じ方が180度変わる」こと――。
プレイ前は「熱海の写真集」くらいの感覚でしたが、ゲームを最後まで遊んだあとには、「もう普通に見られない」となりました。笑
作中に突発的な脅かし要素はありませんが、リアリティのある不気味さを肌で感じる場面はあります。
「ホラーは苦手だけど、ミステリーやサスペンスは好き!」という人にも遊びやすいと思います◎
こんな人におすすめ◎
- ミステリーやサスペンスが好きな人
- ストーリー重視の謎解きが好きな人
- 写真を使った変わった謎解きを遊んでみたい人
- 世界観にどっぷり入り込んで遊びたい人
- 考察しながら事件を追うゲームが好きな人
- 2人で協力して謎を解きたい人
- 謎解き初心者
- ホラーは苦手だけど、不気味なミステリーは好きな人
- 「難しい謎」より「物語を楽しめる謎解き」を求めている人
まとめ
『人が消える街』は、写真集をめくるたび、普通の街が少しずつ不気味に見えてくるミステリーゲームでした!
難易度はやさしめでしたが、写真集を使ったリアリティのあるゲーム体験と、じわじわと不気味になっていく物語がかなり印象的でした。
特に良かったのが、ゲームをプレイする前と、クリアした後で「同じ写真集」の見え方が変わってしまうところ。
最初は普通の写真集だったはずなのに、クリア後には妙な恐怖を感じるようになる――。
この感覚は、ぜひ実際に遊んで味わってほしいです!
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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