
3つの時代を駆け巡る!
“マーダーミステリー”の醍醐味を体感する、6時間の濃厚ミステリー!!
グループSNE×cosaicのパッケージ型シナリオ『マーダーミステリー:ザ・トリロジー』について、レビューします。
あらすじ、遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしの感想・評価についてご紹介します。本作がいま気になっているあなたの参考になれば幸いです。
シナリオ概要
| プレイ人数 | 6人(GM不要) |
| プレイ時間 | 360分 |
| プレイ環境 | オフライン |
| 対象年齢 | 18歳~ |
| ジャンル | マーダーミステリー |
| 発売時期 | 2024/4/19 |
| デザイナー | 秋口ぎぐる |
| 箱サイズ | 27 x 19 x 3 cm |
| 版元 | グループSNE/cosaic |
『マーダーミステリー:ザ・トリロジー』は、グループSNE×cosaicのMYSTERY PARTY IN THE BOX SERIES作品のひとつで、シナリオ3部構成のマーダーミステリーです。
1970年、1980年、1990年の3つの時代にて、複数の人生を、連鎖する3つの物語から体験するミステリーです。
GMレスかつオフライン環境でプレイ可能で、みっちり6時間、初心者から上級者まで幅広く遊べます。
あらすじ
各部のあらすじ紹介です。
第1部

1980年の夏、療養所から連続殺人鬼が脱走したという噂がある田舎町に流れます。
伸ばした手の先も見えない程の土砂降りの最中、廃駅で起きた殺人事件――。
逃げ出した殺人鬼を探していた子どもたち、地元で慕われる巡査、見たことのない2人の人物たちが事件の謎に迫ります。
第2部

1970年の夏、連続殺人鬼が隔離されている療養所にて、放火事件の最中、所長が亡くなります。
療養所の関係者たちと、入所者の面会に訪れていた刑事らが、事件解決に向けて動き出します。
第3部

1990年の冬、過去に事件があったあの廃駅や療養所を含む田舎町全体のおはなしです。
10年ぶりに起きた殺人事件には、かつて世間を騒がせた「連続殺人鬼」と同じの痕跡がありました。
過去に囚われた事件関係者たちは、次の殺人を防ぐことができるのでしょうか?
登場人物紹介
第1部の事件、事件の核心に迫る登場キャラクターたちをご紹介します。
※本記事では第1部のみ登場人物をご紹介します。第2部・第3部の登場キャラクターは、実際のゲームプレイでお確かめください。
男子小学生

- 小学校高学年ぐらいに見える
- 上は半袖のポロシャツ
- 下はチノパン
女子小学生

- 小学校高学年ぐらいに見える
- 上は長袖のTシャツ
- 下はデニムのハーフパンツ
男子高校生

- 高校生に見える
- 上はチェックのボタンダウンシャツ
- 下はジーンズ
男性警官

- 外見は20代半ば
- 警官の制服を身に着けている
- 手には拳銃を握っている
謎の男性

- 外見は30代半ば
- 上はウィンドブレーカー
- 下は薄手のスラックス
謎の女性

- 外見は30歳前後
- 男性用とおぼしきジャケットを羽織っている
遊び方/ルール
シナリオプレイの順番は下記の通りです。
上記のシナリオプレイ順は遵守、同じメンバーで同日に全てのシナリオをプレイすることを強くおすすめします。
パッケージから、まずは第1部のシナリオルールブックのみを開きます。指示があるまでは、ほかの内容物に目を通さないようご注意ください。
※本記事では第1部のみゲームの流れをご紹介します。第2部・第3部は、実際のゲームプレイにてご確認ください。
- プロローグ読み上げ
- 担当キャラクター決定
- カードの設置
- オープニングフェイズ(5分)
- 第1議論フェイズ(5分)
- 第2議論フェイズ(5分)
- 第3議論フェイズ(5分)
- 第4議論フェイズ(5分)
- 第5議論フェイズ(5分)
- 第6議論フェイズ(5分)
- 第7議論フェイズ(5分)
- 投票フェイズ
- エンディング
本作品は、おおよそ上記の流れに沿って進みます。これを3回分(3シナリオ分)行います。
議論フェイズ中、各プレイヤーは他のプレイヤーひとりに密談を持ち掛けることができます。密談ができるよう、ゲームを遊ぶ際はスペースにゆとりを持つことをおすすめします。
各フェイズ、後述にてもう少し詳しく解説します。
プロローグ読み上げ
ルールブックを開き、代表者1名が物語のプロローグ(男子小学生の独白)を読み上げます。
読み上げたプレイヤーは、その後の担当キャラクター決定にて、必ず「男子小学生」のキャラクターを選択しましょう。
担当キャラクター決定
第1部のキャラクター設定書6冊をテーブルに広げ、プレイヤー全員で相談して各自の担当キャラクターを決定します。
キャラクターとプレイヤーの性別や年代を一致させる必要はありません。
ただし、プロローグを読み上げたプレイヤーはここで必ず「男子小学生」を選択しましょう。
担当キャラクター決定後、各プレイヤーは自分の担当するキャラクターの設定書と所持品カード(第1部)を受け取り、内容によく目を通します。
カードの設置
場所カードをテーブル中央に裏向きで並べて置きます。
各自の所持品カードは内容を自分だけが確認した後、自分の前に伏せて置いておきましょう。

オープニングフェイズ(5分)
男性警官プレイヤーから時計回りに、自分の担当キャラクターの自己紹介を行います。
設定書の内容に基づき、「ここまでなら話しても良い」と思える範囲で自己紹介をしましょう。嘘をついても構いません。
第1議論フェイズ(5分)
男性警官プレイヤーが最初の仕切り役となり、議論フェイズを開始します。
- 仕切り役が、まだ伏せられている所持品カードor場所カードを1枚公開して内容を読み上げる(自分の所持品カードは選択不可)
- カード公開後、5分間、真相について全員で議論(嘘をついてもOK)
カードの公開は、「自分が怪しいと思う相手の身体検査を行い、所持品を皆に公開させた」、あるいは、「その場所を全員で調べた」ことを表します。
全体議論の最中、各プレイヤーは任意のプレイヤーに密談を持ち掛けることができます。
相手が応じた場合、ふたりで席を立ち、他のプレイヤーに聞こえないよう内緒話を行います。
残りのプレイヤーは着席したまま、全体での議論を続けます。一度に2組以上の密談が発生してもOKです。
第2議論フェイズ(5分)
前の議論フェイズで仕切り役プレイヤーの左隣のプレイヤーが、次の仕切り役になります。
以降、議論フェイズが進むごとに、時計まわりで仕切り役が移ります。
仕切り役はまだ伏せられているカードを1枚公開し、内容を読み上げます。
その後、5分間真相について全員で議論します。もちろん、この間も密談は可能です。
第3議論フェイズ(5分)
第2議論フェイズと同様に、議論を行います。
第4議論フェイズ(5分)
第2・第3議論フェイズと同様に、議論を行います。
第5議論フェイズ(5分)
第2・第3・第4議論フェイズと同様に、議論を行います。
第6議論フェイズ(5分)
第2・第3・第4・第5議論フェイズと同様に、議論を行います。
第7議論フェイズ(5分)
第2・第3・第4・第5・第6議論フェイズと同様に、議論を行います。
※男性警官プレイヤーだけは2回、仕切り役を担当することになります。
第7議論フェイズが終了すると、場には公開されていないカードが1枚だけ残ります。
この1枚はゲーム終了までだれの目にも触れません。
仕切り役は真相に辿り着くために必要なカードを的確に選ぶ必要があります。
逆に犯人は、自分が不利になるカードが公開されないよう議論を誘導しましょう。
投票フェイズ
男性警官プレイヤーから時計回りで自分の推理を1分以内で発表します。
その後、事件の犯人だと思われる相手に、全員で一斉に投票します。
最多票を集めた者は拘束されます。
複数いた場合は、決選投票を行います。それでも票が割れた場合、男性警官プレイヤーが決定権を持ちます。
エンディング
女子小学生の担当プレイヤーが第1部のエンディングブックを読み上げます。
その後、エンディングブックに指定された順番で秘密の公表と勝利点の確認を行います。
本ゲームの真の目的は、プレイヤー全員で物語を紡ぎ、ミステリー体験を楽しむことです。
誰も傷付くことがないように心がけ、あなたたちだけのストーリーをつくり感想戦で互いの健闘を称え合いましょう。
評価と感想
わたしが本作品(3部全て)を遊んだときの条件は、次の通りです。
評価
3つの時代を生きる!段階的な物語体験が光る秀逸なマーダーミステリー!!
| 推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
本作は、第1部・第2部・第3部と3つの時代を駆け抜けることで、同じ田舎町で紡がれる20年の歴史を追体験できる構成になっています。
登場人物たちの記憶を辿る中で、複雑に絡み合った人間関係や背景が徐々に明らかになり、プレイヤーはまるで物語の当事者であるかのように、その土地や人々の息遣いを感じられるのが大きな魅力です。
ゲームシステムは、カードをめくりながら短時間の議論を複数回重ね、少しずつ真相へと近づいていくシンプルなもの。
複雑なルールはなく、誰でも迷わずプレイを進められる設計になっています。
しかしシンプルだからといって浅いわけではなく、推理の醍醐味やロールプレイの楽しみ、そして世界観への没入感がバランスよく詰め込まれており、初心者から経験者まで幅広く満足できる傑作だと思います◎
「段階的に深まる物語」と「遊びやすいゲーム性」が高次元で融合した、完成度の高いマーダーミステリー作品でした!
難易度
難易度は『やややさしめ』です。
各部キャラクター設定書の情報量はやや少なめ。
ルールもカードをめくって議論を重ねて推理するシンプルなシステムなので、”マーダーミステリー”を初めてプレイする場合にもおすすめのシナリオです◎
感想
6時間をともにした田舎町、人物たちへの愛着。”マーダーミステリー”の奥深さに感動。
すごかった。
このシナリオは、間違いなくこれまでに遊んだ作品の中でも強く記憶に刻まれる傑作でした!
第1部はチュートリアルを兼ねたシンプルな内容で、物語への入り口としても非常にとっつきやすく設計されています。
そこから第2部、第3部へと進むにつれ、登場人物や町の歴史に触れ、どんどん物語に没入していく感覚。
気づけば6時間もの時間を過ごし、登場人物たちに愛着すら抱いていました。
初心者向けを意識するとどうしても物語が軽くなり、経験者には物足りなさを覚えることが多いもの。
逆に濃厚にすると、設定やルールが複雑すぎて遊ぶハードルが高くなりがちです。
その点、この作品は両者の絶妙なバランスを保ちつつ、物語を「じっくり肌で感じる」濃密な体験を実現していると強く感じました。
記憶を消してもう一度遊びたい——、そう思えるほどの没入感と満足度。
願わくば、ぜひ三部構成の新たなシナリオをまた世に送り出してほしいです、、、!
まとめ
パッケージ型マーダーミステリー『マーダーミステリー:ザ・トリロジー』について、レビューしました。
3つの時代を駆け巡り、マーダーミステリーの醍醐味である推理要素・ロールプレイ・世界観すべてを6時間で堪能できる濃密なミステリーシナリオでした!
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