
華やかな社交界の裏、静かに始まる“闇鬼探し”!?
クラシックな香り漂う、本格マーダーミステリー!!
今回は、グループSNE&cosaicが贈るパッケージ型マーダーミステリー『<三月うさぎ>の鬼探し』を徹底レビュー!
あらすじや遊び方、登場キャラクターの魅力、そしてネタバレなしの感想・評価まで余すことなくお届けします。
クラシカルな謎解きが好きなあなたにこそ遊んでほしい1本、ぜひ本記事のレビューを参考にしてみてください◎
シナリオ概要
| プレイ人数 | 6-7人(GM不要) |
| プレイ時間 | 150分 |
| プレイ環境 | オフライン |
| 対象年齢 | 15歳~ |
| ジャンル | マーダーミステリー |
| 発売時期 | 2024/12/6 |
| デザイナー | 安田均/柘植めぐみ |
| 箱サイズ (長さ×幅×厚さ) | 27 x 19 x 3 cm |
| 版元 | グループSNE/cosaic |
『<三月うさぎ>の鬼探し』は、MYSTERY PARTY IN THE BOX SERIESのシナリオで、1920年代アメリカを舞台にしたミステリーです。
ワシントン郊外の屋敷で行われる“闇鬼探し”の最中に起きた悲劇をめぐり、上流階級の思惑が交錯します。
小説『Hide in the Dark』を原案に、安田均&柘植めぐみが手がける濃密な物語が展開します。(本シナリオをプレイすると、この原作小説もダウンロードして読むことができます。)
本作は6人または7人(GMレス)で遊ぶことができ、6人で遊ぶ際には指定のキャラクターをNPCとすることで、クラシカルな推理劇を堪能することができます◎
関連作品一覧
関連作品は以下の通りです。
あらすじ

1918年、アメリカ・ワシントン郊外の古い屋敷<レディ・コート>に、社交好きな若者たちのグループ<三月うさぎ>が集まり、夜のパーティーが始まります。
音楽と酒、カードゲームに興じていた彼らの元に、突如誰かの笑い声が響き、不穏な空気が漂います。
女主人リンディは、かつてこの屋敷で起きた凄惨な未解決事件を語り出します。
霊の存在を信じるリンディと、興味本位に盛り上がる若者たち。
やがて深夜0時、<闇鬼探し>のゲームが始まろうとしていました――。
登場人物紹介
<三月うさぎ>のメンバー7名についてご紹介します。
館主:リンディ(19歳/女性)

- 黒い髪・黒い目をしたロマンチスト
- 両親を列車事故で失い莫大な資産を相続
- 相続した不動産の1つがワシントンから60キロほど南にある屋敷<レディ·コート>
- 洗練された物腰の小柄な美人
家庭教師:ジル(21歳/女性)

- 金褐色の髪・青い目をした上品な女性
- 2歳下の妹サニーとその親友であるリンディの面倒をみている
- 父親がかなりの資産家
- <三月うさぎ>の創設メンバーの1人
キット(26歳/男性)

- 気さくでロマンチックな赤毛の美男子
- 180cmを超える長身
- 共通の友人を介してレイフェルと知り合い<三月うさぎ>に参加
- 暇さえあれば世界を旅する自称冒険家
公務員:レイフェル(28歳/男性)

- 活力あふれる魅力的な青年
- ナンセンス・小説(とくに探偵もの)・歌が大好き
- <三月うさぎ>創設メンバーの1人
投資家:シェリー(28歳/男性)

- 整った身なりのすらりとした男性
- 浅黒い肌に黒髪・黒い口ひげ
- 2年前にワシントンにやってきて国務省入りを果たした
- 国務省はまもなく辞めてトムとともに法律事務所に加わった
弁護士:トム(26歳/男性)

- 褐色の巻き毛・目立たない容貌の地味な青年
- 2年前にワシントンにやってきて国務省入りを果たした
- 国務省はまもなく辞めてシェリーとともに法律事務所に加わった
- よく“いい人”と言われる
外交官の娘:ハンナ(18歳/女性)

- 金髪の穏やかなまさしく美女
- 口数は少なめ
- 外交官である父親とともに世界を渡り歩き外国語も達者
- 普段から黒と白の服を着ることが多い
- 身につけている装飾品も一流品ばかり
遊び方/ルール
- オープニングの準備
- オープニング
- 担当キャラクターの決定
- 本編の導入
- ゲームの準備
- 設定書の読み込み(15分)
- 自己紹介とカードの公開
- 第1調査フェイズ(20分)
- 第1全体会議フェイズ(10分)
- イベント(5分)
- 第2調査フェイズ(25分)
- 第2全体会議フェイズ(20分)
- 推理発表フェイズ(1人1分ずつ)
- 記入フェイズ(5分)
- 投票フェイズ
- アクションフェイズ
- エンディングフェイズ
本シナリオは、クラシカルな世界観と本格ミステリーが大きな魅力です。
『華麗なるギャッツビー』や『武器よさらば』のような舞台で、まるで推理小説の中に飛び込んだかのような世界観を存分に味わうことができます。
密談があるシナリオになるため、十分なスペースを確保してプレイしましょう。
オープニングの準備
本ゲームを遊ぶ際に必要なものは、以下の通りです。
- 時間経過がわかるもの(タイマー・時計など)
- 筆記用具(記入フェイズにて必要)
6人で遊ぶ場合は、カードの山札一番上にある「NPC決定カード」をオープンして指示に従いましょう。(7人プレイの場合、このカードは使用しません。)
また、次の通りに内容物を設置します。
- 「フロアプランシート1(間取り図1)」を広げてテーブルに置く
- 設定書を取り出し全員の見えるところに置く
上記2種以外の内容物は、現段階では使用しないため触らない・見ないようご注意ください!
オープニング
物語の導入です。
GMまたは任意のプレイヤーが読み上げましょう。
担当キャラクターの決定
設定書の表紙「公開情報」を参考に、各自が担当するキャラクターを決定しましょう。
同じキャラクターを複数のプレイヤーが選ぶことはできません。
すべてのプレイヤーが異なるキャラクターを担当するようにしましょう。
この時点では、まだ設定書のページをめくってはいけません!
ちょっとしたゲームがあるので、ルールブックの指示に従って楽しみましょう◎
本編の導入
本編の導入です。
GMまたは任意のプレイヤーが読み上げましょう。
ゲームの準備
次の通りに内容物を設置します。
- 「フロアプランシート1」を箱にしまう
- 「フロアプランシート2」「フロアプランシート3」を広げる
- 調査カードを下図のように並べる(裏面がまったく同じカードは重ねておくこと)

設定書の読み込み(15分)
各プレイヤーは自身が担当するキャラクターの「設定書」をよく読み込みます。
目安は15分間ですが、すべてのプレイヤーが充分に自身のキャラクターを理解したと感じたなら、時間を切り上げてゲームを開始してもかまいません。
設定書には、それぞれのキャラクターの勝利点についての記載があります。
勝利点はゲーム終了時に条件を満たしていた場合に与えられる点数です。
ただし本作の究極の目的は「参加者全員で物語を作りあげること」です。
あまり勝敗にこだわらず、作品世界の住人になりきって楽しむことをお勧めします。
自己紹介とカードの公開
設定書を読み終わったら、ルールブック指定のカードをめくります。
このカードには、事件が起こったときに各キャラクターがいた(と証言した)場所が書かれています。
カードの内容が確認できたら、「公開情報」をもとに好きな順番で自己紹介していきます。
キャラクターの紹介まで終えると、いよいよ調査の始まりです。
第1調査フェイズ(20分)
調査フェイズは、場に置かれたカード(証拠・証言など)を調査して真相に迫るフェイズです。
- 開始時に調査トークンを4個ずつ各プレイヤーに配布。
- 調査トークンを1つ場に支払って任意の調査カードの内容を調べることができる。
- 本フェイズ中に席を離れて自由に任意のプレイヤーと密談を行うことも可能。

- トークンの支払いで獲得できるカードは、右上に赤い調査トークンが描かれているカードが対象。
- 調査は「早い者勝ち」
- 複数枚のカードが重ねられている場合はどれを選んでもOK。
- 調査したカードは、調査したプレイヤーが獲得。
- カードは裏面の名称が同じでも表面の内容はそれぞれ異なる。
上記のルールに則ってカードを調べていきますが、調査については以下の通り禁止項目があります。
- 自身のキャラクター名が記載された部屋や様子の調査はNG:
自分の部屋の情報については各々の「設定書」で内容を確認可能。 - 同一名称のカードの連続調査はNG:
同じ名称のカードは一度の調査フェイズに1枚しか調査できない。ただし、フェイズが変わると再調査OKに。 - 調査フェイズを跨ぐ調査トークン持ち越しはNG:
調査フェイズ終了時点で調査トークンが手元に残っているプレイヤーはすべてを使い切って調査してもOK。
また、調査フェイズでは任意の他プレイヤーとの秘密の会話「密談」が可能です。
- 密談の最大人数は3人まで。
- 1人孤立してしまうプレイヤーができる状況は避けること。
- 任意のプレイヤーに手札や残りの調査トークンを見せることや譲渡することが可能。
※手札の譲渡には相手プレイヤーの同意が必要!
第1全体会議フェイズ(10分)
すべてのプレイヤーは席に着き、自由に推理を話し合いましょう。
このフェイズでは、手札の提示はできますが、譲渡はできないことにご注意ください。
イベント(5分)
「イベントシート」を取り出し、GMまたは任意のプレイヤーが読み上げます。
以降は誰でも参照できるようにテーブルの上に広げて置きましょう。

第2調査フェイズ(25分)
第1調査フェイズと同じように、調査・密談を行います。
- 開始時に調査トークンをプレイヤー人数に応じて以下の通り配布。
6人プレイ:5個ずつ
7人プレイ:4個ずつ - 「第1調査フェイズ」と比べて時間が5分長い
- その他のルールは「第1調査フェイズ」と同様
全員が調査トークンを使い切った場合、7人でのプレイであれば場の調査カードはすべて獲得されているはずです。
6人でのプレイであれば2枚残ります。
第2全体会議フェイズ(20分)
第1全体会議フェイズと同様のルールですが、時間が20分に延長されています。
推理発表フェイズ(1人1分ずつ)
すべてのプレイヤーは好きな順番に、1人ずつ自身の考えを発表していきます。
順番が決まらない場合、館主のリンディから時計回りに行いましょう。
このフェイズでも手札の提示はできますが、譲渡はできません。
疑わしいと思っている人物、その理由など、自由に発言してかまいません。
他プレイヤーは、話しているプレイヤーに許可された場合のみ発言できます。
もう話すべきことがないと感じたなら、時間を切り上げて次のプレイヤーに発言権を渡しましょう。
記入フェイズ(5分)
「意思決定シート」を人数分取り出し、各プレイヤーに配布します。

それぞれこっそり質問に答えましょう。
わからない、決められないといった場合には空欄のままでもOKです。
これはあくまで、現在のあなたの考えをまとめるためのものです。
ただし、この後のアクションフェイズでは、アクションの対象は必ずシートに記入したものを発表しましょう。
書き終えたなら、誰にも見られないよう自分の意思決定シートを再び折りたたんで置いておきます。
投票フェイズ
「3、2、1」の合図で、すべてのプレイヤーが一斉に指さし投票を行います。
意思決定シートの質問で答えたとおりに行動しましょう。
プレイヤーの中に該当者がいないと思うなら天井を指さします。
もっとも多くのプレイヤーに指さされた1人が「拘束」されますが、同数だった場合は、最多票の人物の中から決戦投票になります。
決選投票のときは、意思決定シートに記した人物から変更してもかまいません。
それでも同数になった場合は、その最多票の全員が「拘束」となります。
アクションフェイズ
各キャラクターは固有のアクションを持ちます。
アクションは拘束されていても実行可能です。
すべてのプレイヤーは好きな順番にアクションを行います。
順番が決まらない場合、館主のリンディから時計回りに行いましょう。
自分の番が来たら、設定書に書かれた自分のアクションを読み上げ、意思決定シートの質問に記入したアクションの対象も発表します。
アクションが無効になったり、意味がないと思えた場合も、一応読み上げましょう。
その際、どのような想いでその選択を行ったのか、短い時間で言い添えても良いかもしれません。
エンディングフェイズ
アクションフェイズまで終了したら、プレイヤー全員で「エンディングブック」を閲覧し指示に従いましょう。
このシナリオは、プレイ終了後の感想戦を楽しめることを目指して制作されています。
できるだけゆっくりとプレイ後の時間を取り、ともに物語を創り上げた仲間たちと語らい、ミステリーの余韻に浸りましょう。
評価と感想
わたしが本作を遊んだ条件は、下記の通りです。
評価
物語を「一緒につくる」体験に重きを置いた、情緒豊かなマーダーミステリー!
| 推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐⭐☆☆☆ | ⭐⭐⭐☆☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐☆☆ |
本作は、単に犯人探しや勝利条件に縛られたマーダーミステリーではありません。
参加者全員で物語世界に没入し、役を生きることそのものに価値が置かれたシナリオだと感じました。
クラシカルな推理劇の趣を漂わせつつも、焦点が当たるのはキャラクターの「感情」や「決意」。
終盤、プレイヤーが最後に語る“アクション”は、物語の結末に直接的な影響を与えるものではありませんが、それまでの感情の積み重ねを美しく締めくくるおしゃれな演出でした。
ミステリーとしての骨格も魅力的でしたが、本作の真骨頂は「プレイヤー同士で物語を紡ぐ楽しさ」にあります。
本格派マダミスが好きな人はもちろん、「勝ち負けよりも余韻や感情を楽しみたい」という方にぜひ体験してほしい物語です。
難易度
難易度は『やややさしめ~普通』です。
キャラクターごとの設定書のボリュームは、やや多めの印象。
ですが、ルール・ゲームシステムにとりわけ難しい箇所はなく、ルールブックの記載も丁寧なので、マダミス初心者でもGMレスで難なく遊べると思います。
感想
「元祖・マーダーミステリー」と言われる小説も楽しめる!二度美味しい物語◎
本パッケージは、1929年発表の長編推理小説『Hide in the Dark』をベースに作られたマーダーミステリー。
ゲームプレイ後には、その原作小説をダウンロードして読むことができるので、ゲームとして一度、読書としてもう一度――そんな“二度美味しい”構成が贅沢で、満足感もひとしおでした!
プレイ中の物語体験だけでなく、感想戦でも自然と会話が盛り上がり、キャラクターの心情や背景、時代の空気感まで語り合える余白がしっかりと用意されています。
プレイヤーの心に余韻を残す、世界観重視の作品が好きなあなたにおすすめしたい一作です!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
『<三月うさぎ>の鬼探し』は、クラシカルな空気とプレイヤーの感情を丁寧に編み込んだ、余韻たっぷりのマダミスでした。
当サイトでは、こうした物語重視のマーダーミステリーから、初心者向け・笑える系の作品まで幅広くご紹介しています。
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