
卓上探偵団シリーズ第6弾!
笑顔を湛えた全裸少女の死に迫る、エモーショナルなミステリー。
今回は協力型マーダーミステリー『夕闇に笑う少女』についてレビューします!
あらすじや遊び方、登場キャラクター、ネタバレなしプレイ感想や評価についてご紹介します。本記事がこれから遊ぶ予定のあなたの参考になれば幸いです!
シナリオ概要
| プレイ人数 | 1~4人(GM不要) |
| プレイ時間 | 120分 |
| プレイ環境 | オフライン |
| 対象年齢 | 15歳~ |
| ジャンル | 協力ミステリーゲーム |
| 発売時期 | 2024/3/23 |
| デザイナー | 河端ジュン一 |
| サイズ | 16 x 11 x 3 cm |
| 版元 | グループSNE |
『夕闇に笑う少女』は、グループSNEによる卓上探偵団シリーズ第六弾で、プレイヤー全員が探偵となり協力して事件解決に導くミステリーゲームです。
事件の真相(死因/時刻/場所/犯人/動機)を正しく推理し解答することを目指します。
卓上探偵団シリーズでは、プレイヤー全員が探偵役となります。
通常のマーダーミステリーのようにプレイヤー同士嘘をついて騙し合いをすることはありません。全員で協力して推理するゲームになります。
あらすじ

物語の舞台は1999年、世紀末の不穏な空気が日本を包んでいた頃。
自殺の急増、不登校や引きこもりといった社会問題が連日のように報じられていた時代——。
そんなある蒸し暑い夏休み直前の日、四国の深い森の奥にある廃神社で、ひとりの女子高生の遺体が発見されます。
彼女は全裸で横たわり、なぜかその顔には満面の笑みが浮かんでいました。
第一発見者は、かつて活動していた「卓上探偵団」のOB。
通報を受け、現役の探偵団メンバーがこの不可解な事件の真相を探ることになります。
現場付近には、被害者が5年前まで暮らしていた団地がありました。
調査のため、被害者と関係のあった団地の住人5名を団地内の公園に呼び寄せ、静かな尋問が始まります。
そこにあるのは、崩れた日常、過去に刻まれた傷、そして、誰かの嘘──。
1999年の夏、ひとつの死をめぐる静かで深い謎が、ほどかれていきます。
登場人物紹介
被害者の少女と第一発見者、そして彼女と関わりのあった団地の住人5名をご紹介しましょう。
一草セリ(18歳/女性)

- 事件の被害者
- 遠く離れた町に住む女子高生
- 家に帰ってこないことで家族から捜索願が出されていた
- 5年前まで発見現場近くの団地に住んでいた
和良比和夫(76歳/男性)

- 第一発見者
- 団地の住人で卓上探偵団OB
- わらべ歌のようなものを口ずさんでいる
御行真行(74歳/男性)

- 団地の管理人
- セリと特別な親交があったわけではないが管理人のため参考人に
名綱夏子(38歳/女性)

- 地元で採れる山菜を売りにした弁当屋を経営
- セリが団地に住んでいた頃はいつも彼女の店で弁当を買っていた
箱辺楽吉(52歳/男性)

- 駅前の郵便局に勤める局員
- セリが団地に住んでいたときのお隣さん
仏ノ座仁(34歳/男性)

- 駅近くでこぢんまりとした小児科を営む医者
- この団地には10年近く住んでおりセリが幼い頃からかかりつけ医として担当
鈴代スズナ(30歳/女性)

- 小学校教師
- 勤務先である小学校はセリの母校
- セリの担任ではなかったが理科を教えていた
遊び方/ルール
- ゲームの準備
- 第1調査フェイズ
- 第2調査フェイズ
- 第3調査フェイズ
- 推理発表フェイズ
- エンディング
- 得点計算
本作品は手がかりが記されたカードを調査し、プレイヤー同士で力を合わせて推理するミステリーゲームです。
会話は自由、時間の制限も設けられていないため、自分たちのペースで話し合いながら真相に迫っていきましょう。
ゲームの準備
ルールブックの内容を全員で確認して準備を進めていきます。
このフェイズでは、主に以下の内容を行います。
- カード・シートなどのセッティング
- 物語の導入読み上げ
- プレイヤーキャラクター選択
- 舞台&物語キャラクターの紹介

本作品では、プレイヤーは予め決められた探偵4人の中から好きな探偵を選んで担当します。
探偵の設定カード右上に「裏」と書かれた面のみを見て好きな設定の探偵カードを1枚選び受け取りましょう。
探偵の設定カードの表面には、各自のみが知り得る情報や秘密が記載されています。そのため、自分の担当する探偵が決まるまで表面は決して見てはいけません!ご注意ください。

また、本フェイズで全登場人物の情報の内容を全員で確認します。
ここでカード表面の内容が確認できるのは「一草セリ」、「和良比和夫」、「御行真行」、「名綱夏子」、「箱辺楽吉」、「仏ノ座仁」、「鈴代スズナ」の大カードのみです。
他の大カードはルールブックにて指示のあった際に公開・読み上げ、小カードは後述の調査フェイズの際に調査チットを消費しての閲覧となります。
第1調査フェイズ
調査フェイズは、各自1人ずつ調査チットを1枚消費して任意の「調査カード」を公開し、事件の捜査を行うフェイズです。
ルールブックに記されている自動公開のカードを公開した後、調査を行います。調査フェイズの手順は、以下の通りです。
- 調査チットの支払い(1枚分調査チットを「調査済み」の面が上を向くよう裏返し消費する)
- カードの公開(卓上に置かれた「調査カード」を1枚表向きにする)
※赤字で「調査禁止」と書かれたカードは調査できないため要注意 - 情報共有(プレイヤー全員に内容を共有する)
1回の調査フェイズで配布される調査チットは合計12枚です。プレイ人数に応じて下記の通り調査チットを配布します。
| プレイ人数 | チット配布個数 |
| 1人 | 12枚 |
| 2人 | 6枚ずつ |
| 3人 | 4枚ずつ |
| 4人 | 3枚ずつ |
第2調査フェイズ
第1調査フェイズと同様に、調査フェイズを行います。
公開が指定されている追加ストーリーカード、自動公開カードがあるため忘れないようルールブックを確認しましょう。
第3調査フェイズ
第1・第2調査フェイズと同様に、調査フェイズを行います。
公開が指定されている追加ストーリーカード、自動公開カードがあるため忘れないようルールブックを確認しましょう。
第3調査フェイズのみ、調査を12回未満で終わらせても構いません。
調査回数を早く切り上げた場合は”早期解決“となり、残した調査チット1個につき+1点のボーナスポイントを獲得することができます。
ただし、推理に正しく解答できなかった場合、結果として総合得点が低くなってしまう可能性を孕んでいるため慎重に決断しましょう。
推理発表フェイズ
推理発表フェイズでは、回答シートに1H4W(死因/時刻/場所/犯人/動機)を記述しましょう。
- 死因(HOW):被害者はどんな方法で死んだのか?
- 時刻(WHEN):被害者はいつ死んだのか?
- 場所(WHERE):被害者はどこで死んだのか?
- 犯人(WHO):被害者は誰に殺されたのか?共犯がいる場合は全員の名前を答えましょう。
- 動機(WHY):犯人はなぜ殺したのか?(自死の場合は死を選んだ理由、事故死の場合は「なし」と記述)
上記以外に、「おまけ推理」について回答する欄が回答シートに設けられています。ゲーム中に何を答えれば良いのか明らかになるので、抜け漏れのないよう念入りに調査しましょう!
エンディング
エンディングブックを読み上げます。
推理発表フェイズで答えた内容により、エンディングが変わる可能性があります。慎重に答えを書き記しましょう。
得点計算
回答シートに記述した1H4Wについて、それぞれ正答すると4点ずつの獲得となります。
また、おまけ推理や早期解決によるボーナス得点も得られる可能性がありますが、まずは1H4Wの確実な解答を目指しましょう!
また、得点に応じて下記の通り称号を得られます。ぜひ名探偵を目指してみてくださいね◎
- ~9点 :Detective(探偵)
- 10~11点:Dog-nosed(犬の鼻)
- 12~15点:Hawk-eyed(鷹の目)
- 16~19点:Clairvoyant(千里眼)
- 20点以上:Master detective(名探偵)
評価と感想
わたしが本作品を遊んだときの条件は、下記の通りです。
評価
感情が追いつかないほど切なくて美しい、卓上探偵団シリーズの異色作!
| 推理難易度 | ロールプレイの楽しさ | 世界観没入度 | 感情揺さぶられ度 |
| ⭐⭐⭐☆☆ | ⭐⭐☆☆☆ | ⭐⭐⭐⭐☆ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
卓上探偵団シリーズといえば、情報収集とロジカルな思考を武器に事件の真相を追う「推理」特化の作品という印象が強い。
ですが、本作ではその枠を軽やかに飛び越え、シリーズ随一の“エモーショナルな物語体験”を提供してくれました。
冒頭からショッキングな事件描写に引き込まれるが、ただの不穏さでは終わりません。
真相に近づくほど、言葉の奥に潜む感情の濁流に飲み込まれていきます。
そして、最後には、プレイヤー自身の心に”何か”が残ります。悲しみか、共感か、後悔か――それはプレイした者にしかわかりません。
また、プレイヤー同士の会話に制限時間がないため、物語を焦らず、丁寧に、自分たちのペースで深めていける自由度の高さは、シリーズ全体に共通する魅力のひとつ!
感情を揺さぶるミステリーが好きなあなた、正体隠匿の駆け引きよりも丁寧な推理を楽しみたいあなた、そして、物語の中で“誰か”として過ごしてみたいあなたにこそ、ぜひ触れてほしい一作です◎
難易度
難易度は「やややさしめ」です。
複雑なルールなどはないため、このようなゲームを初めてプレイする人でも滞りなくゲームを進められると思います。
感想
物語に浸る時間が心地よすぎて、シリーズ最高傑作だと確信しました◎
卓上探偵団シリーズの中で、間違いなく一番好きな作品になりました。
通常のマーダーミステリーとは少し違う、プレイヤー全員が「探偵」として事件に向き合うこの形式。
なのに、しっかりロールプレイができて、物語にどっぷり浸れる。
これって、実はすごく贅沢な体験なのでは?と感じています。
プレイ中はひたすら推理に集中していたはずなのに、エンディングを迎えた頃には心がすっかり登場人物たちに寄り添ってしまっていて、あらゆる想いがせめぎ合い、感情が揺さぶられました。
あの余韻、ほんとうに反則。ずるい。
卓上探偵団らしい手応えある推理の楽しさも健在で、それに加えて情緒面の深さがここまでくると、もう他とは比べられません、、、
プレイ後に胸の奥で震えるような、そんな作品でした。これは、何度でも人にすすめたくなる名作です。
まとめ
今回は協力型パッケージミステリーゲーム『夕闇に笑う少女』についてレビューしました。
これまでのシリーズと比べてロールプレイ要素が強く情緒的で、物語に陶酔する卓上探偵団シリーズ6作目でした。
本ブログでは、パッケージ型マダミスを中心に、推理ゲームのレビューや人数別おすすめ作品まとめなどの情報を認めています。
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